No entiendo(わかりまへん)

日本に戻ってくると早速わからんことがいっぱいあります。

皮肉ではない。ほんとに、わからん。

たとえばわっしは関越道をくるまで走っておる。さっきのコーヒーは死ぬほど不味かった、もう絶対郄坂は行かね。やはりサービスエリアは上里にかぎるわい、と考えながらいつものごとく真ん中の車線を走っておる。

すると彼方に日本語のサインが見えます。デンコーケイジバン。

あれを一撃で読み取るのは、わっしには全然無理っす。日本の人に較べると日本語能力が劣っていることを思い知らされる瞬間である。あれはガイジンのレットーカンを刺激するためにあるのだろうか。そんなに早く読めねーんすけど。

それはともかく、その警告は前回滞在からの記憶にもあるのでちゃんと判る。

「雨、路面注意、80キロ走行速度制限」(記憶が曖昧でごめん)。雨が降ってたからです。

しかし、しかあーし!この道路って元々制限速度80キロでんがな。

制限速度80キロの道路で雨だから80キロに速度を落とせとはこれ如何に。

わからん、とわっしはいつも悩むのであります。

こーゆー、そうであった、わっしはこれがわからねえのだった、ということの数々がよみがえってきて、フラストレーションになっておる。

堆積した疑問を今回の滞在中に一挙解決したい。

援助交際と売春はどう違うのであるか。

連れ去りと誘拐はどう違うか。

両方ともやってみたことがないから、ちょっともわからん。

言い換えているだけだとしたら、なんで言い換えてみるのでしょう。

だって「連れ去り」じゃ、犯罪にすら聞こえなくて、あほおっちゃんたちの間でブームになったりしそーです。援助交際に至っては慈善活動の一種なのだと、わっしはしばらくマジで考えておった。

言葉というものをなめているのではないか。

わっしはどこかの店先で雨宿りしておる。

元気のない顔の、しかし楚々とした女子高校生もわっしの隣で雨がやむのを待っておる。

わっしの流麗な日本語会話の魅力にまけてぽつりぽつりと自分の苦境について語りだす高校生。もらい泣きするわっし。

「あなたのたいへんなお立場はよくわかりました。ついては、わたしにあなたと援助交際をするチャンスをください」

誤訳というものはおそろしい。国際理解は難しいのだ。

まあ、射殺されますね。その高校生がたまたま拳銃をもっていなくても、モニと妹に磔にされて足の裏から弱火で焼き殺されます。そーゆー意味だと知らなかった、なんていっても信用がないわっしである。耳を貸してもらえるわけがない。

表現と言えば、なんとかヒョーロンカのおばちゃんが雑誌の対談で「フリーターって言葉、リクルート勤務時代にわたしがつくったんですけど、それがひとつの文化になったのはすごいことだと自分で思うんです」(概略)とゆーよーなことを言っておったが、ひょっとして「フリーター」という言葉の響きの軽さのせいで破滅したセイショーネンがいっぱいいたりしないのかしら。

「わからない」のとは別にのけぞるようなこともいっぱいあります。

わっしはシャチョーからギッテきた優待券を握りしめてファミレスに行く。

ここがココスだここで飛べ、なんちて。(西洋のユーメイな格言だす)

メニューには「ハンバーグステーキ」というようなオソロシイ食べ物(西洋における「ハンバーグ」の地位は、うーん、日本でいうと、オカラコロッケ、かな?)も並んでおるが、美々しいとんかつ定食もある。結局、「安全なオージービーフ」のひとことを信じてビフテキを食べてしまう、あくまで保守的な食習慣のダメなわっし。

で、ひさしぶりにひとりの夕飯をがつがつと食べたわっしは、いつになったら爪楊枝をシーシーしながら盛大にゲップをするような「下品なおっちゃん」をなんのためらいもなくやれるようになる日がくるだろうか、と長年の念願について思いをはせながら支払いをします。支払い、ったって、シャチョーのいまでは無惨にボーラクしたゼンショーの優待券だけどな。

なかなかマジメそうな女のひとが、「ありがとうございました」と丁寧に手をおへそのやや下くらいで組んで深々とお辞儀をします。

わっしは、そのお辞儀の仕方があまりに卑屈に見えてしまったので、やってみるとどんな気持がするか知りたくなって反射的にマネしてしまった。

性格の良い女のひとは笑い転げておって、怒ったりしなくて運がよかったが、ちっさい声で「わたしたちも、こんなお辞儀の仕方いやなんです」とゆった。

そのうちブログにも書くと思うがわっしは普段は日本にいても日本語を喋らないので、英語でゆったのである。

その逆に、「ちょっと、水」と言いざま調理場の方に向かってアゴをしゃくるおっさんもおる。(仕草が、どーゆー意味だか、よくわからんが)

なんだか、下品なトノサマみたいである。

そーゆーことをするとたとえばニュージーランドなら、二度と誰もテーブルに来んな。

当たり前です。そんな失礼な人に給仕する義理など誰にもないわい。

ついでに言うとニュージーランドではウエイターのひとを声を出して呼ぶのも失礼です。こっちを見てくれるまで、じっと待つね。

見てくれないときに、客の、給仕人の気を引こうとする様子にはやや涙無くしてみられないところがあります。

単なるシューカンの違いだと頭ではわかっていても、ものを食べる音と同様、日本のレストランで遭遇するオソロシイ光景のひとつである。

モニが美容院にひとりで出かけるという大冒険の帰り、「いま、そこですごおく変なひとを見た」とコーフンしています。顔がすっぽっり隠れるようなデッカイマスクをかけて、帽子を目深にかぶってサングラスをしておる。とどめに肘までの手袋をしてる!

わっはっは。ついに見たか。妻よ、あれは日本にたくさんいる妖怪でヒヤケセンというのだ。あの大きなマスクの下には耳まで裂けた牙のある口が隠されておる。グッチのバッグをもってるのがいちばんアブナイという説が有力である。そばによるとビハクコーセンというものを発射されて、光線を浴びるとみんな鈴木園子になってしまう。

うーん。

やっぱり日本は結構たのしいな。

まるで別の惑星に探検に来たようです。

ぜってーに、退屈しない国です。

むふふ。

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