Happy slapping (ハッピースラッピング)

ハッピースラッピングはだいたい4年くらい前から主に高校生のあいだでロンドンで流行りはじめた遊びである。

どーゆー遊びであるかというと、ふたりまたは数人であまりひとけがない小路などにゆく。老人であるとか、子供であるとか、若い女の子であるとか、アジア系移民であるとか、

そーゆーひとが向こうからやってくると、順番が当たっている奴が行って、とにかくメチャクチャにぶちのめす。殴る蹴る、などはよいほうで、最近は強姦もすれば、ナイフも使う。多くの場合、相手に「謝れ」とか「命乞いをしろ」 と迫る。

それでもって襲撃の様子を一部始終携帯のビデオで撮ってサイトにアップする。

もっとも哀れっぽい被害者をビデオに収めたものが勝利者であって、みなのなかで英雄になる。

極く初期の頃はふつーの遊びだが、すぐに遊びのなかに魔がすみついた。

言うまでもない。ビョーキ、ですね。

しかし、これはイギリスのガキどものあいだでは非常に人気のある遊びである。

テレビのドキュメンタリなどで、地面に這いつくばって許しを乞うている老人のビデオをみなで腹を抱えて笑い転げながら見ているところなどが報道されて、観ているほうは、みなユーウツになった。

なんじゃ、こりゃ。

暴力はアングロサクソンの持病である。

アルコールがはいると、特にいかん。

サッカーのフーリガンなどは最近のものではなくて、実は最近はむしろ穏やかになっている。もともとは、たとえばサッカーの歴史の本などを読むと、スコットランドに負けたのにキレたイングランドのサポーターが、グラウンドになだれ込むやスコットランドのゴールキーパーを襲って首を切り取り、その首でサッカーをやって鬱憤を晴らしたりしておる。

なにするんでも荒っぽいんです、連合王国人の先祖は。

そうでなきゃ海賊で国を興したりできねーよ。

トーキョーに長く住んでいる外国人のみなさんは、みな、「最近は東京も治安が悪い」

という。「新宿に夜、行ってごらんなさい。怖くて歩けないから」という。

わっしは新宿というところは、どういうわけか嫌いなので殆ど行ったことがないからわからん。わっしが東京で出かけるところと言えば、銀座と神保町とアキハバラであって、他にはいかん。用事で青山とかもいくことはあるけど。

モニとわっしは、ときどきカバ(Cava)で気持が良くなると、ふらふらと散歩にでかけます。ふと思いついて沖田総司の墓を見に行ったりする。

不審者です。

タクシーに乗って銀座へゆく。食事をする。たいてい閉店までかかる長い長い食事がすむと、ホテルのバーやクラブのなかでは英語と欧州語しか聞こえない某会員制協会のバーにゆく。気が向けば六本木に行く。

トーキョーの、どこが治安が悪いねん。

ひょっとすると、わっしらが「ガイジン」であるからかも知れないが、ちょっとも危なそうでない。

先週、麻布の丘を散歩していたら不覚にも道に迷ってお巡りさんに道を訊いた。

お巡りさんは、とても親切なひとであって、懇切丁寧に道を教えてくれる。

帰り際に「このへんは、不良ガイジンとか多くて危険ですから気をつけてください」

というので笑ってしまった。若いお巡りさんも言ってから「あっ、いけね」という顔をしておったが、ダイジョーブです。ひとが善意でゆーことに怒る人なんていません。

日本のひとはアルコールに弱くてすぐ酔ってしまう。

なかには「スーパー家政婦」のYさんのように、ワインを2本飲んでも穏やかに微笑んで顔色ひとつ変わらない、えーと、あれはなんちゅうんだっけ、ウワバミみたいなひともいるが。

わっしは神田の駅の近くでおもしろい酔っぱらいを見たことがある。

彼は「あついよぉー。あついんだよお。二酸化炭素のバカやロー」と叫びながら服を一枚づつ脱いでおった。しかも、一枚脱ぐたびにきちんとたたんで地面に並べておる。

「あついよお。くるま、やめろよお。二酸化炭素、だめじゃないか。あついんだよお」

と叫びながら、わっしがボーゼンとして眺めているうちに、とうとう下着もとって

いわゆるフ○チンになってしもうた。

素裸で正座してます。

わっしが、酔って正体を失ってなお地球環境を心配する彼にカンドーして(というのはウソだが)「ダイジョーブですか?」と声をかけると正座したまま、「はい。ダイジョーブです」と答えて、こっくんとお辞儀をしました。

素晴らしい。泥酔者は、すべからく、こうでなくてはならぬ。

観光客に近づいて「へんな英語で話してる」「へんな発音で話してる」と歌うように言いながら、ぶちのめして大怪我をさせるニュージーランド人の酔っぱらいとは えらい違いである。

東京の最大の魅力は、いまでもやっぱり「夜、安全なところ」だと思います。

夜中に街を歩いて、ちかれたび、と思って小さい公園に入っていってベンチに座って休む。

これが他の国なら、周りを見渡して状況を判断してからでないと、そんなオソロシイことは出来ません。

座っている間も、ごく自然な習慣として、ときどき周りを見渡します。

習慣というのは恐るべきもので東京でも、そうする。

「あっ、そーか、わしは東京にいるんだった」と思って、自分の愚かしさを笑う。

ガイジンが東京をとっても好きになるのは、そーゆーとき、であるようです。

トーキョー、かっこいいじゃん。

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