kasaさんのコメントを読んで考えた

前に書いたブログ

http://d.hatena.ne.jp/gamayauber/20080512/1210563107

に、ここで出会った友達のひとりであるkasaさんが付けたコメントのことを考えていました。

kasaさんは「インフレーション下での資産形成 」について考えていたのだ。

「資産形成」というのは、現実の問題としてはたとえば日本で言えば「初めの一億円をどうやってつくるか」という問題です。

明日特に使い道がない一億円が口座に出来てしまえば、どんな状況下でも、結構いろいろな「資産形成」の道があるものであって、銀行は「自宅+一億円資産」というようなことを直ぐ言いますが、それは銀行の都合にしか過ぎない。純粋に「資産形成」という観点からは自分の家があろうがなかろうが、そんなもん、どっちでも同じじゃん、とわっしは思います。「自宅」というのは自分で住んでいる限りは一円も生産しないので、こーゆーのは資産とは言わん。ついでに余計なことを書くと、日本という国は自宅を購入するのが金銭上は最も不利な国です。

築40年、なんちゅう言い方をする。中古車と同じ扱いです。

古くなると価値がどんどん下がってしまう。

そんなことを言ったら、わっしのニュージーランドの家は築92年。連合王国の家に至っては築430年であって、財産価値ゼロっす。

ところが、連合王国やニュージーランドでは、そうはならん。

家というものは土地を別にしてもボロ家でない限りは基本的に年々価値を増していくものであって、コンサーバティブな投資としては最も優良なのです。

日本みたいに「土地、古家有り」なんて邪魔者あつかいされません。

日本では古い建築が建っている土地は更地よりも安かったりして、常にわっしの想像力を凌駕しています。

わっしが日本のひとなら家なんか絶対買わん。

えっ? お前は買っとるやんか、って?

これは、また、違うお話があるからなのす。

それに買ったのは、わしではなくて、わっしの会社である。

「インフレのことはインフレになってから考えるのがよい」というのは、どの国のどんな時代でも鉄則で、「インフレが来る前に急いで不動産を!」 なんてのは法律に触れなくても詐欺である。だから、そんなことを言われて浮き足立ってはいけません。

それは常識であるとして、わっしなら、どうするだろう。

わっし自身は「ある思いつきのせいで大金が舞い込む」という僥倖とともに出発したせいで借金をしたことが一度もない(博奕で負けて妹に借りた分を除く)のですが、もし、借金があれば、慌てて返すことから始めるとおもいます。住宅ローンのようなものは可及的速やかに必死で返す。

もし固定金利であれば、ほっぽらかしておきますが、市場の利子と連動するようなら、それが優先順位の一位と思う。

ニュージーランドのいま70代のカップルのひとと話をすると、政府がインフレの押さえ込みに失敗した揚げ句、住宅ローンの利息が25%になって。国民のほぼ全員がこの利息との死闘に明け暮れた、と言います。

ニュージーランド人はひとり平均11回家を買い換えるので西洋世界ではユーメイですが、この世代だけは、この利息との死闘のせいで、平均9回くらいに落ちておる。

次には、給料生活者であることを避ける、と思います。

年金生活者であることが最悪ですが、日本では国家がほぼ「年金生活者は国家のために泣いてもらう」と宣言しているに等しいので、自分が年金生活者の場合は、諦めるよりほかにない。ゆくゆくは息子に泣きついてみる、とか、そーゆー選択肢しかない。

しかし給料生活者のほうは自分で立場が選べるのだから、そーゆー立場を選ぶのは「金銭上は」 バカそのものです。

わっしが給料で生活する以外方法がないとしたら(たとえば大学の研究者であるとか)頻繁に年俸を交渉できるような条件でサインすると思う。

そのくらいしか抵抗できません。

あーだ、こーだと力戦して、なんとか毎月余剰金が出るまでもってきたら、考え得る限り保守的な投資プランに依拠すると思います。日本ではむかしからこーゆーときには「山林を買え」と言いますね。

「好景気の株、不景気の山林」と言う。

インフレ下でも同じことです。

それ以外は、やらん。

なぜかというとインフレーション下のマーケットというのは丁度時化の海のようなものだからです。腕によっぽど自信があれば一瀉千里に船を滑らすことも出来ますが、たいていの場合、市場の評価幅が大きすぎて、素人では食い物にされるだけである。

台風が来ているのだと思って、頭を低くしてがんばって地面に立っているくらいしか、やっぱり出来ないのかも知れません。

(暗い結論でゴメン)

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