日本人もびっくり! シャチョーでもつくれるガメ式カレーライス

日本のカレールウを使ってつくるカレーは多分世界で最も失敗の少ない料理である。

あれを考えたひとはたいへんカシコイ。

わっしはカレーをつくる、と言うときは、ほとんどの場合、買ってきた新鮮なスパイスの種子をすりすりしてつくるのであって、こっちは即興のジャズ演奏のようなものである。うまくいくとびっくりするくらいおいしいが、失敗も多い。

なあーんにもしたくないときは日本のカレーライスなどはつくるのにもってこいであるが、狂牛病がこわくてながいあいだ食べられなかったのだ。

http://moa2008.wordpress.com/2008/05/09/%e3%82%ab%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%b9/

それは、日本を出立する直前のある晴れた日のことであった。テラスで、神保町の百円コーナーで買った本を読んでいたらS&Bは食品の安全にずいぶん気を配っていることが説得力のある書き方で書いてあった。

そーか、そーですか、と決然と寝椅子に起き直るわし。

そーゆーことなら、日本を発つ前にモニに日本のカレーを食べさせてやらないと。

そーして、わっしは久しぶりに日本式カレーをつくったのであるが、これが(わっしのつくる料理はすべておいしいが)とおっても、おいしかったのす。

で、そもそもこの「インスタント カレー ルウ」という偉大な発明者である日本のひとと、この美味を分かち合おうと考えました。

夏向きだし。

材料:通常の10皿分…わっしとモニだと6皿分にしかならぬが

豚バラ肉(350グラム乃至400グラム)…..スーパーでなく、お肉屋さんに行って、「カレーにすっから」と言って切ってもらうのがもっともよい、わしは3センチX2センチX1センチくらいに切ってもろた。

タマネギ 大3個

にんじん 中乃至大 一本

新じゃが 8個くらい(好みで増減して良い)

オリーブオイル 大さじ4ー6杯

缶トマト 一個 (イタリアものが理想的である。わっしはひと缶99円で買った)

赤ワイン3分の一本

にんにく一個

S&B DINNER CURRY (^^) 大箱(10皿分)

行きまあーす。

準備

1 初心のひとはまず材料を全部キッチンベンチの上に出す

これを怠ると不測の事態(焦げる、ひっくり返す)や怪我のもとです。

料理は危険な作業であることを心得るべし。。

2  水原弘の「黒い花びら」を歌いながら、タマネギを薄切り(と言ってもサラダにするように薄くしなくていいのす。適当なざく切りでもよい)にする。

「黒い花びら」が最もよい味が出ると思われるが、この歌を知らないひとは他の歌でもよい。

3  にんじんはピーラーで皮を剥いて、適当な大きさに切ります。

わっしの研究によるとカレーライスの場合は縦長(洋食屋さんとかで付け合わせに出てくるときの形)ライスカレーの場合は輪切り、あるいは半月型である。

4 新じゃがは、よく洗う。皮は剥かない。そのままでよいのす。

皮を剥くと崩れてカレーがごわごわになりもす。

5 にんにくは皮を剥いてクローブ(房?)ごと使う。

好みで適当に量を変えます

料理

1 まず強火。熱した深くてでかい厚手のフライパン(なければ中華鍋でもいいんだお)に、どばっとオリーブオイルをいれます。にんにくは、ここでいれるのがよい。

それからばら肉を投入する。

ばら肉の表面の色が変わったら、まな板の上のすごい量のたまねぎを投入します。

で、へらで必死で根性をいれて炒める。たまねぎが透明になるまでやる。

ここで、赤ワインをどばっといれます。

その後、にんじんと 新じゃがです。

で、ひとしきり炒めたら、缶のトマトを開けて流し込みます。

それからカレールーの箱の指示にはこだわらず水を適当に好みだけいれます。

わしはおおむね700ミリリットルくらいいれます。

ふんでもって沸騰したら弱火にします。

2 で、ここが非常に重要であって執念深く表面のアクを取る。アクは微塵も逃さじ、と思って虎視眈々と狙ってあくをとりつづけねばならぬ。集中力の発揮のしどころですね。

これに人生がかかっている、と思い詰めるくらいでなければならぬ。

3 もうぜえってえにアクなんて出るもんけ、というところまできたらトロ火にして、1時間半から二時間ほどもぐらぐらぐらぐらと煮ます。

わっしはこーゆー場合、台所の隣の部屋とかに陣取って、寝転がって本を読むのが常である。 「プルターク英雄伝」のような本は、こういうときには向いていると思う。

4 火を止める。

S&B DINNER CURRYを小さく割って、ぽんぽんぽんとフライパンに均等において沈めます。

でもって、火を止めた状態で散歩に出かける。

バンスキンロビンソンでアイスクリームを食べたり、その辺の酒屋さんの前でビールを一杯ひっかけたりして、良い気持になって帰る。

5 そうやって家に帰ると、ルーがスープに行き渡って崩壊を極めておるので、またトロ火で、ぐらぐらぐらぐら煮ます。1時間くらい。別についていなくても良いが、フライパンによっては焦げ付くので、ときどきストーブ(ガス台)を訪問してひっくり返してやったほうが良い。

6 わははは。でけた。

しかし、ここで食べてはいけません。

うまそうなカレーを忘れたふりをしてさます。

夏であれば冷ましたあとフライパンごと冷蔵庫にいれておいたほうがよいかも知れん。

7 次の日

一日おいたカレーを、またぐらぐらぐらぐらぐら煮ますね。

今度は熱くなればそれでよい。

で、ジャポニカ米(コシヒカリとか)と皿に盛って食べるのす。

たまねぎの甘みをしつこいと感じるひとはたまねぎの量を減らして大きめに切ります。

皮付の新じゃがは崩れない代わり、当然、切ったジャガイモより煮えるのに時間がかかりますな。

どうしても皮付きの新じゃがなんか食えるかい、というひとは別に茹でて皮を剥いたものを食べる直前にカレーにいれるのが良い、と思います。

うめー。

(ブログの見出しはトーゼンむかしのS&Bのテレビコマーシャルであります。

http://www.sbsoken.com/siryo/curry-qa/text/curryhistory1.htm

この頃の日本のテレビコマーシャルはほとんどシュルレアリスムの域に達しておる。わっしの蒐集対象のひとつです)

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1 Response to 日本人もびっくり! シャチョーでもつくれるガメ式カレーライス

  1. じゅん爺 says:

    豚バラねぇ・・・チキン腿肉ぶつ切りが正道ではないか、と思われます。黒い花びらねぇ・・・チャンチキおけさもよかろうか、と愚考します。プルターク英雄伝っすか・・・断腸亭日乗を選択致します。フォン・ド・ボー・ディナー・カレーはレストラン・シドをやってたフランス帰りのシェフ、志度さんのアドバイスにより謹製された商品だと聞いておりますが、当時としては革命的に旨かったっすな。今は赤缶とミックスして使っております。翌日まで待てません。年寄りは気が短いんじゃけぇ、出来てすぐ食べます。だからジャガイモは別茹で。翌日も食べて、一粒で二度おいしい。福神漬けは添えんのか?

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