ブラックジャック

わっしはおよそ一年に二回か三回、賭博場へ行く。

ラスベガスであることもあれば、ロンドン、ブリスベン、メルボルン、シドニイであることもある。

要は「勝ちそう」と思ったときにおもむろに出かけるのです。

http://moa2008.wordpress.com/1969/12/31/%e6%82%aa%e5%be%b3%e3%81%ae%e6%a0%84%e3%81%88/

http://moa2008.wordpress.com/1969/12/31/%e3%83%80%e3%83%96%e3%83%ab%e3%82%a2%e3%83%83%e3%83%97%e3%81%aa%e4%b8%80%e5%a4%9c/

習慣ですね。ふんでもって、どどーんと負けたり、勝ったりする。

なにしろかっとなりやすい質であるから、ときどき人がテーブルの周りに群がるような賭け方をする。アホです。

わっしはかーちゃんに連れられて行ったパーティで警察の偉いひとに、「なんだか、とんでもない賭をするやつがいるというので隠しビデオを観たら、きみが映っておったぞ。博打はわしもやるが、ほどほどにしたまえよ。なんかあると、わしがきみの母親に怒られるからな、ガッハッハ」といわれたことがある。

そのとき始めてカシノの特別室は警察のカメラがモニタしているものなのだと知ったのでした。

何をやるのかというと種目は定まっておってブラックジャック

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF

である。

この博打はプレーヤー側の不利が最も少ないのでユーメイである。

ときどきラスベガスの中小カジノがたったひとりのプレーヤーのせいで一夜でつぶれたことが報道されるが、それは必ず、ブラックジャックでやられる。

いままでの一晩のブラックジャックの勝ちの記録は、確かオーストラリア人のじいちゃんで、50億円弱フォーティシックスミリオンダラーです。

カードカウンティングの問題が発生してからは、6デック以上になった。

それでも絵札を数えられるひとはいるそーです。

これは難しいゲームであって、プレーヤーがみなゲームを十分理解していないと勝ち続けることが出来ない。チューゴクのひとや韓国のひとは自分勝手なひとが多く、17から引いて21になったりして勝つので、一瞬でテーブルを壊してしまいます。

定石を必死で守らないと勝てない、というのがわかっておらぬ。

だからアジア系の顔がテーブルに現れると、静かにテーブルを立って去ってゆくひとが特別室には多くいますが、それは人種差別なのではないのす。

経験に学んでいるだけである。下手とやると金がいくらあっても足りない。

たとえば一回の賭け金の上限が500ドルのテーブルでも3万ドルくらい3時間もあればすれる。通常、上限5000ドルくらいのテーブルでないとブラックジャックのおもしろさは出てこないので、一時間で一千万なんて簡単になくせるわけです。

危なくてアホとはやれん。

鳥獣はねぐらをともにせず。

わっしは賭場の外ではいっさい会いませんが、こーゆーところで仲良くなった風変わりな友達が大勢います。マフィアのおっさん。ギリシア人のレストラン経営者。東欧系不動産王。高級コールガールの元締め(本人もすげー美人)。

皆きっとカシノの外では悪人なのでしょうが、ブラックジャックテーブルという極度の連帯感を必要とする博打のせいで、なんだか「戦友」のような感じになります。

こーゆーことには、ふつーのひとは眉をひそめるのであって、政治の世界では「顔」である大叔父などは「おまえはゴッドファーザーの世界に住むつもりか」などと冷やかす。

「間違ってもおれの顔に泥を塗るようなことをするなよ」というのでしょう。でも、おっちゃん、もうシワシワなんだから泥マッサージしたほうが、しわが取れてえーのんちゃうか。

運が向かないときというものはすごいもので、(凝ったことがあるひとはわかるでしょうが)自分が18ならディーラーは19、20なら21、4枚もひいて21になったのにディーラーはブラックジャック。あっというまに金がなくなる。そーゆーときは、足下が、さあーと冷たくなります。ディーラーの2に対して8をスプリット9と6でスタンド、

ディーラー8、(「えっ?」)、ディーラー、ピクチュア。

テーブルの周りからも、いっせいにため息が もれる。

成功していたレストラン8つ、みな手放さざるを得なくなったひと、顧客から預かっていた金をみなつぎこんで刑務所に行った事務弁護士、あまりの負けのこみかたにピット・マネージャーに「もう帰った方がよいのではないか?」と言われて「たまには、こんなこともあるさ、いつものことだよ」と席を立って行ったトイレでそのまま首を括った牧場主。

わっしが直截に見聞きしただけで、ずいぶんいろいろなひとがおった。

「剥き出しの欲望」を抑えながら、表面を取り繕う、その不思議な雰囲気でカシノは成り立っていたものでしたが、中国勢は趣が違って、テーブルを叩いてくやしがる、勝手も負けても絶叫する、で、なんだかディズニーランドのようなみようでは楽しい雰囲気に最近はどんどん変わってゆきます。

勝っても負けても意地で無表情を作る西洋人たちと、どちらがよいか。

さて、わっしにはわかりかねるようです。

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