Daily Archives: August 18, 2008

中国の人

中国の人、というのは話してみるとかなり面白い。 ずっとブログを読んでくださっている人は事情をご存じの通り、2ちゃんねるからやってきたタワケのみなさんにうんざりしたりして予定を6ヶ月繰り上げて2ヶ月いただけで日本を離れたわっしは、趣向を変えて中国のひとたちと付き合ってみることにしたのでした。 で、カンソーは、というと「こんなにオモロイひとたちだったのか」というものです。 もっと早くから付き合ってみればよかった。 「中国の人」と十把一絡げにくくるわけにはいかなくて(あたりまえだが)、もちろんいろいろなひとがいるわけですが、でもそれぞれかけ離れた強い個性の奥に、やっぱり共通したものがある。 友達の紹介で知り合いになった中国人夫妻を家に招待します。 二階の窓から「そろそろ、来るかなあ」と思って見ていると、開けてあるゲートから姿を現してドライブウエイを静々とやってくるメルセデスSがある。 「おっ、来た来た」と思ってわっしはダッシュで玄関へ向かいますね。 「こんちは元気でっか」と、わし。 「もーちろん元気元気、あんたもゲンキ?」と言うCさん。 香港のひとです。家業のレストラン・チェーンを継いで、ほんでもってガソリンスタンドとかスーパーマーケットもやっている。 お金持ちである。 小金持ちのコガネムシ。 くるまから降りてパシっと立ち止まると家のファサード(日本語でなんというかわからん)を正面から腕組みして眺めて、「いやあ、すごい家ですなあ」とお世辞を言う。 ここまではニュージーランドのひとと変わりません。 次の瞬間、「この家、いくらだった?」 と訊くので、わっしは玄関の砂利の上にコケそうになってしもうた。オッサン、そんなこと、訊くかよ、ふつー。と考えて「はっはっっはの、は」と笑ってごまかす、わし。 モニが玄関先に現れると、「どっひゃあー、美人の奥さんですなあ。うっひゃあー」 と言う。目をまるくして、ちょっと突っついてみたそうな様子です。 「この奥さん、いくらだった?」 と訊きそうな不吉な予感がしたので、手をとってゴーインに家のなかへ連れてゆきます。実はモニはタダだったので、それをCさんに正直に言うと「タダ?ははは。じゃ、ぼくが持って帰ります」と言いそうだったからである。 モニは奥さんを案内してつづきます。 この「いくらだった?」 攻撃は食器について家具についてラグについて間断なく発せられて、そのたびに笑ってごまかすのは大変であった。めんどくさい。 Cさんは、ノーラビッシュ、余計なことがなんにもないひとであって、わっしの育った世界の基準では気が遠くなるくらい失礼なひとである。 しかも、自分のクルマとかボートとか、そーゆーことになると、自慢がとまらなくなって爆走してしまう。奥さんとモニが別室に行ったときなどは、自分の「若くてムチムチ女子留学生日本人」の愛人の自慢までする。 (どうも「若い日本人の愛人」というのはメルセデスと同じで中国のお金持ちのあいだの流行らしいふうであった) なんだか、Cさんが、たるんだ腹を揺らせながら目の前でストリップを始めて下着に手をかけだしたような感じであって、わっしは少なからずローバイします。 おっちゃん、「秘すれば花」という言葉を知らんのか。 しかし、ノーラビッシュ、である。 ストレートであって、自分が何を考えているか隠さない。 中国の役人の汚職を名前まであげて罵りまくってるときも、テーブルの向こう側で怖い顔で睨んでいるモニに気づかず ヨーロッパ人は思い上がっておる、と拳で机を叩いて演説するときも、 調子はみな同じであって、なーるほどなー、こりゃ良いな、と思わせるところがあります。まっすぐである。 迫力がある。 わっしが子供の頃、日本の人が日本文化について説明したりする機会があると、その日本人が退場したあとでほぼ必ず中国のひとが「いま、あのひとはこう言ったが、実際は日本文化、などというものは、この世にはありません。あれは、みんなくだらないパチモンであって、ぜーんぶ、中国のマネです」と説明して歩いておった。 子供心に、そーゆー中国の人たちが鬱陶しくて、それで中国のことに長いあいだ興味がわかなかった。2チャンネルのひとたちが、あれほど、わっしをうんざりさせなければ、一生中国に興味をもつことはなかったはずで、それを考えると2ちゃんねるのひとびとに感謝しなければなりません。 わっしの単純な頭に描かれてあった世界地図には東アジアには日本しかなかったのですが、(考えてみればあたりまえも良いことろだが)ほんとうは中国のことも日本と同じくらい勉強しておくべきでした。 叔父一号が「せっかく日本に行くのだから中国語や韓国語も勉強しなさい」とうるさいくらい言ってきていたのは正しかったのでした。 興味をもって学習してみると中国には面白いことが、たくさんあるようです。 … Continue reading

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