Daily Archives: September 17, 2008

風渉人

このブログのコメント欄にときどき「windwalker」さん、というひとが来る。 いまごろは自分のコメントが不用意に削除されたので、トンガリ人間windwalkerらしく、ぶーたれているに違いない。削除は、(あとで書くけど)事故なんだけどね。 このひとが初めに書き込みをしたときのことをわっしはまだおぼえている。 ものの2分もしないうちに「windwalkerというひとは韓国人に対する民族差別主義者だということを知っていますか。是非すぐ削除すべきだと思う」「こんなひとを放っておいたらたいへんだと思う。このひとはとんでもないひとです」大略そーゆー趣旨のメールがふたつ瞬く間に来たのでした。 そーか、そんなにひでえやつなのか、とわっしは考えました。 わしのブログは実はmoa2008のほうに行くと、自分のメールアカウントを教えることが出来るので、ブログを通したお友達の中でもコメントを露出したくない人はメールを書いてくることがあるのです。 「enjoykorea」という韓国政府運営観光サイトみたいな名前のところに行くと、いかにwindwalkerというひとが悪質な人間であるかわかるそうだが、めんどくさがりのわしは、そのサイトに行ってみたことがない。 でも、まあ、ふんじゃ、windwalkerさんのコメントは削除すんべな、と思って読んでみると、豈図らんや、書いてあることがまともなのです。 精確に言うと、書いてあることはマトモでは全然ない。 でも、書いてあることの骨格がまともである。 「自分の頭でものを考える」という珍しいことが出来るひとなのでした。 どうも、考える内容がろくでもないことばかりだが。 windwalker 『なるほど、俺の定義だと「社会と葛藤を起こさざるを得なかった思想の持ち主」は『変な人』ということになりますな。単なる変人か、偉大なる変人かはさておいて。 頭の出来ではなく、意思のありようの違いをもって天才と表現するのは、どうもしっくりこないな。 なにより、あなたの定義では俺は天才ということになってしまう。 ただこれは先の文章で「天才以上の天才になれる」と表現した部分と重なるところでもあるので、部分的には認識が重なってはいるようだなあ。』 「なにより、あなたの定義では俺は天才ということになってしまう。」 とかというような発言を読むと普通のひとは吹き出してしまうが、わしは、windwalkerさんというひとと、たとえば2ちゃんねるからこのコメント欄にやってくる根っからマヌケなひとびととは、ここにおいて、違いが明らかだと思います。 このひとは「自分が天才である」と言おうとしているのではなくて、あなたの論法をあてはめてみると、自分は天才である、ということになるが、それはおかしくはないか、と心から思ってるんすな。 ただ論理的な帰結を述べようとしている。 変なひとです。 100円ショップの材料だけで世紀の料理をつくろうとしているシェフと言えばよいか。 windwalkerさんの発言を眺めていると、前にも書いたが、まるでボンタンをはいて額に剃り込みをいれたにーちゃんが門前に立っているようであるが、そーゆーわけで、このひとはまともなひとです。到底そーは見えないが、わっしが保証する。 それが息苦しい、と思う人は、おもいきってボンタン小僧windwalkerを無視するとよいと思います。 だから、怖がらないでコメント欄に書いてくださいね、と書いていたら、偶然にも、いま、その当の本人からコメントが付いたな。 ラビ・バトラって、誰でしょう?

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新金本位制

The Wall Street JournalやFinancial Timesの論調は今日になるとだいぶん変わってきてしまっている。不必要な動揺を引き起こさないように暗黙のうちに使わないことになっていた「世界大恐慌」という言葉を使い出しています。「もう誰が見ても明らかなのだから」 ということなのでしょうか。 その頃は日本に関心がなかったので、日付まではちゃんとおぼえていないが多分、1998年くらいのサイト上の記事を先生が引っ張り出してきたのだと思う。朝日新聞は、たった一日市場の株式価格が急降下したときに「世界大恐慌か?」という見出しを掲げて、読者の不安を煽ったことがある。 なぜ、そんなことを知っているのかというと、 わしは、これを他のガキどもと一緒に自分の高校の先生から「腐敗したジャーナリズムの典型」として教わった。先生の奥さん(日本人)が英訳したとおぼしき記事の内容を見ると、なんの取材も現実の裏付けもなしにただその記者が株式の下げ幅にぶっくらこいて「これって世界恐慌なんじゃねえの?」と思った、というだけの記事で、 わしらのガキ頭よりもお粗末な記者の頭が創作した記事に「日本って、おもろい国だな」と考えたのをおぼえています。 朝日新聞社だけで言っても、調べていないから判らないが、いったい「鬼畜米英を膺懲せよ」「開戦をためらう政府の弱腰を叱る」でぶいぶい言わせた責任は、自分たちが煽りまくった戦争の結果国土を焦土と化させたことの責任は誰がどう取ったのだろう? それとも戦後の「一億総懺悔」キャンペーンで、読者に責任をまるごとおっかぶせて終わりなのか? この「恐慌記事」にしてもイギリスやニュージーランドなら、こんな与太記事を書くと、悪くすると刑務所行きである。 どんなに運がよくてもクビだけは間違いない。 オーストラリアならダイジョビかも知れないが。 The Wall Street Journalが速報リリースしたビデオを観ると、AIGの危機に際して、 「持ち株会社である「ウォールストリートのAIG」が仮に破産してもサブサイダリである個々の保険会社は業務上の影響を受けないこと、最悪の事態が生じてサブサイダリ自体が倒産しても、個々の保険ポリシイ(日本語がわからん)は連邦法によって守られていること」のふたつを、ネクタイが曲がったままでやつれはてた感じの記者が繰り返し述べていて、わしは「アメリカ人はまだジャーナリストとしての良心を残しているではないか」 と考えてなにがなし感心してしまった。アメリカ人は、まだジャーナリズムというものが何のためにあるのかを忘れてはいないのであって、アメリカの報道会社と言えどFOXのような芯からくさった会社だけではないことがわかる。 わしのブログをむかしから読んでいたひとは、特にコメント欄まで読んでいてくれたひとはおぼえているかも知れないが、わしは、要するにこのときのために世界を半周して観察していた。ブログに書いたように引き払うべき事務所は引き払い、撤退すべき場所から撤退した。ニューヨークでは、そのせいでMBAたちに「こんな好機を見逃すなんて、おまえは投資がわかっているのか」 と言わんばかりの態度をとられて、あったまに来て相手と決裂した日のことも書いた。 脳みそのくさったケーハク秀才のチャールズ川くさいMBAどもよりはわしの判断のほうが正しいのはあたりまえだが、いざ現実が姿を立ち表すとなんだかSFが現実化しているところに立ち会っているような不思議な気がしなくもない。 いま起きていることの最も根源的な原因は、実体経済に対して(金融革新の需要に応じて)増大した通貨の量にある。通貨の行き場所がなくなってしまっているのです。 たとえばケイマンに座り込んだファンド由来の通貨は、どこにゆくところがあったろうか?と考えると、プロパティアセットは天井に頭をつかえていたのはリターンを見れば明らかなのも良いところであった。住居用のプロパティなどは1%を切るようなバカバカしいものまで大手をふって流通していたのであって、わしには正気の沙汰とは思えなかった。 商品市場は、(あたりまえだが)この余剰資金の容れ物としては小さすぎた。 ほんのちょっと金をつぎ込んでみただけで跳ね上がった原油の暴騰を見よ。 実体経済から見るとせいぜい1バレル60ドルいけば良いほうの原油価格が130ドルまでとびあがってしまう。 この三日続けて経済の話というオソロシイ退屈な話を続けたのでもうやめるが、あいだを端折って言うが、こーゆー経過のはてにたどりついた現在の経済の局面はわしにはたいへんに興味がある。 誰に頼まれたわけでもないのに「金本位制」に戻りつつある。 「食料が暴騰した」「鉄があがってーへんだ」「貴金属がバクハツだ」というが、少しでも数学の心得があるひとは、金を基準にとってインデクスを計算してみるとよい。 ほら、おもしろいでしょ? なにもあがっていないのである。 「ドルを基軸通貨と定めた通貨の価値」が暴落しただけのことです。 えっ、じゃあ?と思ったあなたの考えはたいへん正しい。 モニといちゃいちゃもんもんする時間をやや削ってまで立ち働いていた「わしの仕事」とは、それを実行することだったのす。 市場の動きは1929年に較べると、核になるインデクスに眼を向けるとちょうど1929年に1週間で起きたことが25週間かけて起きている。現代人の英知をつくした「恐慌防止システム」も破滅の速度を25分の1に遅くできるに過ぎない、ということになるのでしょうか。 わしは、そんなことはない、と信じたいが。 現に申し合わせたように「見えない金本位制とでもいうべきものに世界は回帰しつつある。 … Continue reading

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