Daily Archives: December 16, 2008

Paradise Overdose

調子が出てきてしまった。生まれてから今日までスランプであったのが嘘のようである。モニは妹と一緒に買い物に行ってしまったので、わっしは午後7時くらいまで独身です。事情があって、お婿さんにはなれないけどな。 歴史の浅いクライストチャーチにも神様がついに時間とともに生成されて祝福しにあらわれたのでしょう。人間といえど、このくらい調子がよくなると思わず空を飛べたりするに違いない。 わっしはわっしのオンボログルマに乗ってハグリーパークに行った。 モニと一緒のときにはそういうわけにはいかないが、わっしはもともと時々機嫌が悪くなって止まるくらいのほどのよいボロ車が好きなのです。夏の暑い日には水をいれた薬罐が必要なくらいでないとクルマはつまらん。出来の悪い人間が出来のよいくるまに乗っているくらいみっともないことはない、という。わっしなどは30年くらい前の箍が外れたくるまで丁度良いのです。 天気が良かったのでくるまのなかで靴を脱いで裸足でボタニーガーデンと芝生を散歩した。木立のなかの草むらに寝転がって枝が縁取った青空をみていると、この地球に他の生物たちと生まれ合わせるのはなんというよいことだろう、と思います。 考えてみると飽きっぽいわっしですら、生まれてから何度も見ている青空や雲や風に揺れる大きな樹を見ていてもいまだに飽きるということがないのは不思議なことです。 水にそっと手をつけてみるのも、草のにおいも土のにおいも、触れるたびに新鮮な感じがするのは人間の感覚の法則にあわない。 人間はもしかすると呪われた存在であるどころか逆に神様の祝福を過剰に浴び続けてすっかり甘やかされている存在なのかもしれません。 この宇宙のありとあらゆる良いものがこの地球に集められているので、人間は地球の外に広がる暗黒の世界に気づかないのかもしれない。 だからこれほどの自然の恩寵の洪水のなかにあって感謝もなく、あるいは祝福された存在であることすら忘れてしまったのかも知れません。 帰り道、Gというわっしの好きなコーヒー屋に立ち寄ると、この店の看板娘のメチャクチャハクイ生姜色の髪のねーちゃんが、「あなた、去年もいま頃きたわね」と言う。 「よく、おぼえておるのう」と、わっし。 来る客をひとりひとり顔を覚えているなんて、なんて記憶力のよいひとでしょう。 ねーちゃん、ハクイだけでなくて賢くもあるのだな。 「また来るかな?と思ったら、全然来ないで、いま、また来たから、きっと外国にいて、いまごろだけ帰ってくるのかと思ったのよ」 鋭いではないか、ねーちゃん。 「わたしのクリスマス・フェイス。縁起がいい顔だわ」 ふむ。 わっしは自分の顔を鏡で見た日はろくなことがないが。 ねーちゃんは、ほんとうは一個しかつかない板チョコをふたつ置いていってくれます。 わっしはアフガンとチョコをふたつ食べて、なんだかつま先までしびれてくるような不思議な幸福な気持ちに包まれます。まるで青空が体の中に満ちてくるようだ。 「故郷」というものが体中の隅々にまで染み渡ってゆくようです。 買ったばかりの、(この国ではシムにロックがかかっていない)iPhoneに予定をいれて見ると、ほぼ一日の空きもなく友達たちと昼飯や夕飯を食べに行くことになっておる。かーちゃんの家に電話がかかってくるたびに無反省にほいほいイエスイエスと言っておったら、そうなった。 なんだか忙しすぎてつまらない感じがしますが、クリスマスなどというものは、こんなものなのかも。 おー、モニと妹が帰ってきた。 これからインド料理のテイクアウェイを食べて、みんなでラウンジに行って モニが買ってきたLa faute a Fidel! (Blame It On Fidel!) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9C%E3%82%93%E3%81%B6%E3%80%81%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%81%9B%E3%81%84 を見るのだ。 来週はモニのかーちゃんがやってくるので、かーちゃんはその準備でバレンタインというデパートに手伝いのおばちゃんとランナーを買いに行っておる。 食堂に行くと妹が自分の好きなArno Eliasの「Paradise Overdose」をでかい音でかけながらテイクアウエイを皿に移し替えてます。モニはワインを開けて注いでいる。 … Continue reading

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