Daily Archives: December 20, 2008

日本再訪_4_日本の食べ物

ディムサムを食べに行った。クライストチャーチも西洋の街のご多分に洩れず中国のひとがたくさん住んでいるので、ディムサム屋もたくさんあります。一皿が2ドルから3ドルくらいだから日本円なら100円から150円くらいである。 ディムサム屋はどこも同じ、そのくらいの値段です。 モニは中華料理屋一般がそもそも嫌いなので、どおりゃたまにはショーロンポーでも食べるかのい、と思ってもついてきてくれない。しょうがないので、まともな食事以外なら何でも食べるデブPを誘って食べに行きました。デブPはなにしろ日本の捕鯨船がニュージーランドの近海に現れた、というニュースを見ていて「自分も鯨肉を食べてみたい」と思うほどの豚の食欲の持ち主 http://d.hatena.ne.jp/gameover1001/20080314/p1 なので、ディムサム屋でも「ゲソ天」とか不気味なものから注文して、「う、うまい」と唸っておる。さすが、「犬のスープって、おいしいのか?」と訊いてデブの単純な好奇心を自国民に対する侮辱と曲解した韓国人のガールフレンドに逃げられた経験の持ち主だけのことはある。 (その後デブPは韓国に行って犬のスープを食ってきた。たいへんうまい食べ物だそうで、「フランス人たちがいっぱいいて舌鼓を打っていた」そうです。「なんで、あんな立派な食文化を恥ずかしがるのか、おれにはわからんね」と言っています) 中華風チリソースと醋と醤油(キッコーマン)をつけて食べるシュウマイや小籠包は結構うまい。このリカトンに新しく出来た200席くらいのディムサム屋がクライストチャーチではいちばんうまいかも知れません。去年来たときも広いレストランが満員であった。 でも、ありー、コーカシアンがあんまりいなくなったな、ここ、とデブPに訊いてみるとクックックと笑って、離れたテーブルを指さす。 そこにはなんだか深刻な話をしているらしき中国人のカップルがいます。 若い男のほうが、眉根を深刻気にしかめたまま何事かを女に告げながら鶏肉を口に放り込んでくちゃくちゃと食べたかと思うと骨を「ぷっ」と吐き出す。 女のほうが、ひとことふたこと静かに、でも毅然と答えると豚肉を口に放り込んでくちゃくちゃと食べて脂身(多分)を「ぷっ」と吐き出します。 ひそひそ、くちゃくちゃ、ぷ。 ひそひそ、くちゃくちゃ、ぷ。 「ぷ」と吐き出す先が正確に同じところなのが礼儀にかなっているもののようである。 隣のテーブルのパケハ(マオリ語で白人のことです)ビジネスマン3人組が恐怖に顔をひきつらせて、そのテーブルを見つめていたかと思ったら、ウエイタのおばちゃんを呼んで、「さっきの注文、みんなテイクアウエイに変えてください」と言ったので笑ってしまった。 「あれが理由なのか?」とデブPに訊くとデブはなおもクツクツと笑いながら必死に頷いておる。 なんでも中国のひとたちのあまりのマナーの悪さに気分が悪くなって店に抗議したヘンなばーちゃんまでいたそうで、そうやこうやでコーカシアンの客が減った。 ついでに中国の食べ物は安全に問題がある、という口コミが広がっていっそう客が激減したそうです。 そーゆーわけで、アジア人以外の客はほとんどいなくなった。 かつて全盛であった中華料理屋にとって代わったのはインド料理屋です。 「バターチキンカレー」が人気がある。 サモサやパコラも食べます。みるみるうちに増えていまでは50を越えるそーな。 わっしもよく出かけていってラムカレーやチキンマサラを食べます。 モニはサモサとタンドリ。 日本のひとが誇りにしているとおり、東京は食べ物がおいしい街です。 食べ物に対する考え方が繊細であって材料の切り方までいちいち理に適っている。 あと、これを忘れるわけにはいかむ、どんなものを出すのでもプレゼンテーションが素晴らしい、 ちょっとイカを出すくらいのことでもまるで芸術作品のような形をつくって出します。 とてもあのド醜悪なビルをつくって見渡す限りにぶちまげた(ごめん)のと同じ国民とは思われない。 「ロスアンジェルスのほうが寿司がおいしい」というひとによく日本で会いますが、それはなんにも判っておらぬ。 材料が良い場合でもロスアンジェルスあたりのスシシェフは銀座の職人さんに較べると、鮨種を「ぶったぎって」しまうので、鈍感なわっしでも舌触りが悪くて、おいしくない、と思う。400ドルも払って、そういう「技術」のような面ではくるくる寿司にも劣る寿司屋に行くと、もう行く気がなくなります。 カリフォルニア人はもともと「巻物」が好きで「なんとかロール」ばかり食べたがりますが、もしかすると、包丁の入れ方が悪いせいで舌触りが悪い普通の握り寿司をぼんやりと判っているのかも知れません。 わっしは醤油が好きでないという、日本で食生活を楽しむにはかなり致命的な欠点をもっていますが、(実際いまどき醤油があまり好きでない、というような「遅れた味覚の人間」はこの世界にわっしくらいしか生息していないのではないか)、それでも、東京にいて食べ物の面で暮らしにくい、と思ったことはない。 それどころかモニとわっしがいた広尾山の周りにはどっちがわに降りてもイタリア料理屋フランス料理屋アメリカ料理屋オーストラリア料理屋なんでもあって、毎晩新しい店をみつけては出かけるのは楽しいものでした。 後半モニが日本の街に出かけるのをいやがるようになってからも夜だけは、そういうわけで出かけて楽しむことが出来た。 モニとわっしは日本酒が好きなので、知らなかった日本の食べ物も今回はだいぶん学習した。カラスミは、知り合いのフランス料理屋の主人がブランディでつくったものを持ってきてくれたとき以来ふたりとも好物です。 豆腐も日本のお豆腐はやさしくてしっとりしていて世界でいちばん優美である。 京都の藤野の豆腐がわしらは好きであった。 名前をわすれちったが、山形県の特産だというチッコイつぶつぶの木の実もおいしい。 的矢や岩手の牡蠣、銀鱈の柚子焼きに若狭の笹鮨。 … Continue reading

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