Daily Archives: March 3, 2009

アメリカ人たち

アメリカのおばちゃんが4人で座っておる。 ここはバルセロナでは高級ということになっているレストランの2階の席です。 バルセロナはどこでもそうだが2階や奥の席に行くのは基本的には「1階や入り口付近の客よりもいっぱいお金使うかんね」という意思表示でもある。 自然おなじレストランのなかでもオジョーヒンなひとが案内される。 わっしは見るからに上品なので黙っていても必ず奥に案内される。 なんちて。 ウソです。 モニのせいです。 わっしのほうはきっとお付きの人かなんかだと思っているのではないか。 ペットだと思ってたりして。 ともかく。 アメリカのおばちゃんが4人で座っておる。 モニとわっしが案内されたテーブルは離れてはいるがおばちゃんたちの隣のテーブルである。 ほらだんだん次に起きることが想像ついてきたでしょう。 ついてこないとしたら、きみは自国の外におけるアメリカ人というものを(幸運にも)知らんのだ。 モニは、わしのブログではいつも「英語ができないので」と書かれるが、英語で生活するには支障がない程度には英語を話します。 わっしはフランス人の知り合いは百人は軽く越えると思うが、そのなかでいちばん英語が上手なのはモニである、と思う。 でも母国語でないので、他のことに集中しているときには、くだらん英語が聞こえてはこない。 わっしは(不幸なことに)英語が母国語なので、おばちゃんたちの会話が聞きたくないのにもろにバッチシ聞こえてしまう。 おばちゃんたちは、ずうっといままでに会った男たちのセックスの善し悪しを話し続けておる。品定めをしておる。もちろん源氏物語の「雨夜の品定め」のようなものでは全然ありまひん。具体的な事物の大小から経過時間、男たちのベッドでの台詞のばかっぽさまでいちいちあげつらっては合間合間に「げはははは」と笑います。リアリティがないくらい下品である。 おまけに具体的な詳細を極めておって東京でアジア人と寝たら小さすぎて「ぷりっと」飛び出してちゃんとやれなくて困ったとかゆっておる。 うー、ほんまにたまらん。 おばちゃんたちは、40代の後半だが、なかなかオジョーヒンな美人の集まりであって、話を聞くともなしに聞いていると金持ちおっちゃんたちの妻たちである。ひとりは二回離婚を経て独身である。残りの3人は揃って二度目の結婚生活を送っておる。 わっしはモニが気がつくとよろしくないので、なるべく聞こえてくる内容に動揺しないように必死に努力します。つらいよう。 そのうちにおばちゃんのひとりが立ち上がって何かを探しているふうである。 ガハハ笑いをしているうちにピアスかなんかを落としたに違いない。 英語が話せるウエイタがとんできて「なにかなくされましたか?」と丁寧な言葉遣いで訊いておる。 おばちゃん「なにをなくしたかって? わたしのバージンに決まってるじゃないの」だそーであった。 わっしはここに至って、ぶっ、ぶわかやろー、と思いますが、必死に耐えておる。 こうなるとオブシーン、オブシーンって日本語ではなんだべ、下品、か?違うよな。 公然わいせつ、かな? ワインを飲んでいて面倒くさいのでそのまま書くとオブシーンも極まるでしょう。アホばばあめ。 その後も言い放題の狼藉しほうだいであって、日本語でうまく書けるかどうかわからないが、「この料理をどのように給仕すればよろしいでしょう」とウエイタが訊いているのに 「跪いて給仕するに決まってるでしょう。膝行してやってみせれば、今晩ひと晩相手をしてやってもいいわよ」とか、もう無茶苦茶である。 ウエイタのにーちゃんは曖昧に笑っておるだけであったが、にーちゃんの英語のレベルから考えて、まったく想像がつかなかったとはおもえぬ。 気の毒であった。 英語がまったくわからないほうのウエイタやウエイトレスたちですら、想像はつくのでしょう、壁際に固まってたたずんで冷笑を浮かべておる。 ようやっと怒りたいのを我慢して席を立つと、いつもよりはやくレストランを出た。 モニが気がつかなくてよかった、と思っていたら、モニに「ガメはこの頃我慢強くなったな」と言われました。 「なんのことでしょう」というと、にこっと笑って「ガメは自分の奥さんの英語能力を過小評価しているのではないかね」と言います。 なんだ、知ってたのか。 … Continue reading

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