Daily Archives: July 12, 2009

日本の味

朝起きてみるとYさんからメールが来ておる。 Yさんは美術のひとであって、わしの仲良し日本人友達のひとりです。 しかし、この頃はしばらく会っておらなんだ。 「モニさんとガメを洋食タイガー食堂に連れて行こうと思っていたのになくなってしまって残念です」と書いてある。 洋食タイガー、 http://ginza.keizai.biz/headline/820/ http://r.tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13007702/ は、Yさんの口吻では「日本人の原初の味」だそうでした。 Yさんはベンキョーとシュギョーで12年パリにいたが、そのあいだじゅう寝ても覚めても「タイガーでミックスフライ定食がたべてー」と考え続けていたそーである。 ささみフライとアジフライにカレーに豚汁がついておる。680円。 「日本に戻ってミックスフライ定食を食べたときには、あまりに幸福で、おれはもう死んでもいいと思った」とYさんはオーゲサなことを言います。 そのくらい幸せであったそーな。 わっしにとって「日本の味」と言えば何であるかというと、「鮨」です。 たいへん日本的な食べ物であって、他に思い浮かばん。 ところが日本人の友達に訊くと、「鮨が日本の味ではダメではないか」とゆいます。 明治の元勲の末であるお友達は日本の味はメンチカツに決まっておる、と断言する。 合い挽きの奴がいいのよね。それにばしゃばしゃっとウスターソースをかけて食べるの。 日本の味です、あれは。 と、ややコーフンして断言します。 日本のひとは食べ物のことになるとミョーにコーフンするな。 フランス人やスペイン人と傾向として似ておる。 連合王国人が甘いものについて示すコーフンと同じなのでしょう。 日本のひとは政治やなんかの話題についてはせいぜい4つくらいの意見に分かれていて、 議論なんかしないでABCDの4っつのうちの意見はどれであるか?と訊いた方がはやいようなバラエティの少なさだが、食べ物のことになると他の国のひとが見てぶっくらこいて腰が抜けるほど多様性と独自な見解に満ちておる。 考えてみると国民としては問題があるとはいえ人間としてはセイヨー人よりも健全である。ケンポーよりトンポーロー、なんちて。 「洋食」を日本の味としてあげるひとが多いようだ。 海外の生活が長いひとに多いな。 こーゆーひとびとは、酒を飲むときでもカッチョイイ「ミラノ風」カヘ、とかもいかん。 だいたい鯨ベーコンがメニューにあるような居酒屋を好むようです。 湯豆腐で熱燗。 この頃は、そー言えば英語圏でも「SUSHI BAR」に代わって「IZAKAYA」がよく雑誌やなんかに出るよーになった。 モニの好きな「焼鳥屋」も人気がある。 日本で修行してきた人が「ビチョータン」なんてサインを出して、流行っておる。 「ベントー」という名前で松花堂のぱちもんみたいなものも人気があります。 と、こうやって考えてくると、論理的に言って、そのうち「YOSHOKU」というのが流行り出すのではなかろうか。 マンハッタンでヨーショク。 ははは。なかなかいいな。 モニが初めて日本へやってきたとき、わっしは午前5時の築地に連れて行った。 寒い朝、白い息を吐きながら「せり」を見て眼を輝かせていたモニを思い出します。 … Continue reading

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