Daily Archives: October 28, 2009

windwalkerへの(短い)手紙

元気ですか。 もうきみがこのブログを読んでいるかどうかわからないが。 わっしは今日、スーパーマーケットの駐車場に立っていて、30代くらいの男が身体の具合が悪い様子の母親らしいバーチャンの肩を抱くようにして横断歩道を渡っているのを見ていました。 なんだかつまらなさそうな面倒くさそうな顔でバーチャンの手をひいていたが、赤信号になってもバーチャンが横断歩道を渡りきれないので(絵に描いたようなことに)メルセデスにのったおっちゃんがじれてクラクションを鳴らした。 その男は、もう耐えきれない、とでもいうような顔でメルセデスのほうに歩いて行って怒鳴りつけていました。 やめればいいのに、クルマを蹴った。 わっしはメルセデス男がケーサツに電話しそうな嫌な予感がしたので30代男に加勢するつもりでモニとふたりで、メルセデス男を大声で非難しました。 (あわてていたのでマヌケなことに英語で叫んじったんだけどな) 隠してもしようがない。 わっしは、その30男を見て、なぜだかきみのことを思い出した。 きみが相変わらずくだらない論拠によった民族差別主義者であることや、すぐになんでもかでも「人種」とかに還元するバカな癖を、わっしは心から愚かしい、と思う。 その限りでは、きみは相変わらずどうしようもないマヌケです。 でもな。 人間が誰かを友達だと感じるのは、それがちょうど人種や民族に拠らないように、まさに同じ理屈で、思想にもよらないもののよーだ。 わっしは、きみがおもわず細部によって見せてしまう恥じらいや、自然なあらわれかたをする善良さが好きであった。 冴えない自分の人生をうまく嘆いてみせられる、その知性が好きであった。 わっしは、この頃、よくきみのことを思い出す。 人間は顔をあわせなくても、驚くべし、かけがえのない友達をつくることが出来るのだ。 ガールフレンドは出来たろうか。 (まあ、きみのクソ女性観では無理だろうが) おかあさまは元気ですか? 日本は不景気なようだが、正義漢ぶりを発揮したりしないで、ちゃんと職業を保持していますか? 元気で。 きみに会えて嬉しかった。 また、いつか会えたら、どんなにいいだろう。

Posted in gamayauber | Leave a comment

日本的事業運営

たまには具体的な話をするべ。 ある会社、そうだすな、最近もっとも「終わりが見えている事業」は「雑誌」であるから、出版社、ということにしよう。 P出版では主力3雑誌が足並みを揃えて部数が闇雲に減少しだしたのでサイト事業を始めることにした。 中心になるのは主力3雑誌のなかでもいちばん売れた雑誌Hを創刊させて、スタッフが三人だった頃から人月換算では月20人を越える世帯の規模までひとりでもってきたKである。 会社から見ると予算編成上サイトを「ひとつの雑誌」とみなすのがもっとも破綻がないので「会社が総力をあげる新雑誌」という予算の形が自然に決まります。 実は、ここで、合衆国人ならもう眼を剝くだろうが、日本ではもっとも可能性があるのはそういう予算の組み方であるのは日本の会社に勤めていて、ある程度経営に関与している、あるいは経営側がみえるひとなら納得するでしょう。 スタートから「予算が20億円までならだせるタスクフォース」みたいなことをやると、いきなりこけるからな、この国では。 日本ではコンピュータ系や通信系で合衆国のまねっこでこれをやってみたが、調べてみると全コケですもん。 だから「基幹雑誌扱い」。 ただし、会社としては初めての収益目的のサイトなので、初めの二年は収益なし、でもいいことにした。 経営者側から見ると実はKさんは会社に20億円という利益を与えているので、まあ年間2億円もあれば十分だろうから4億円あそばせてやってもいいさ、と思っているのです。 「えっ? たったの二億円?」というなかれ、出版社なんてのは雑誌を初めは500万円、事業にあてる社員もあちこち兼業で0.5人X6で3人、ちゅうようなやりかたをするんです。これは日本だけではない。 あるいは大陸欧州のように書店の「社員」がひとりでバイトを工面しながらつくったりする。 そういう「手弁当」業種であることを考えれば、これでもロスアンジェルスを攻撃するICBMの発射ボタンを押す中国解放軍幹部くらいの大決心なのです。 いちかばちか。 ばちなら、どこかへとんづらするぜよ。 事業の関連部署は、うーんと、制作局、広告局、販売局、ちゅうところだすな。 アドバイザに情報システム部がつくであろう。 考えなければならないのは 1)客が集まること 2)収益をあげること の2点だろう。 いや、2点、なんですけどね。 ここから、もう日本の会社では問題が発生してミーティングが生じる。 書店まわり、ちゅうのは販売局だからな。 局長が突然ごねはじめる。 そんなあ、じゃあ、販売局の立場はどうなる。 書店さんに、なんて説明するんですか。 サイトの時代だから、もう、あんたらに女を抱かすわけにはいかないよ、っていうの? どぶ板どぶ板でドサ廻りをしてきた、おれたちの苦労を制作局はわかっとるのか。 広告局長は新任で「ITに強い」が売りなので、がぜんやる気があります。 「わたしにまかせてくれればのっけから100社クライアントをとりますよ。バナーでいいんでしょ? PRページもとってね。販売局? 販売局さんには、こういっちゃなんだが泣いてもらうさ」 制作局長は、ミーティングの席でもなんとなく眠たげである。 「いいものつくれば、すべて解決さ。あとは、どうなと、勝手にやってくれろ。 編集長はベテランで筋もいいが目立った業績のないNがいいな」 下っ端の「まとめ掛かり」及び「伝令」として会議に参加しているUくんだけが、やや浮かない顔をしています。 会社が新しい海へでてゆくのは賛成である。 そうじゃないと、なにしろ広告収入の前年比6割減、だからな。 ホミング・ヘとかなんとかいうアメリカの作家もゆっておる。 紙よ、さらば。 … Continue reading

Posted in 日本の社会 | Leave a comment