ごろごろイースター

イースターだからとゆって特になにかするわけではない。
モニとふたりで家のあちこちでごろごろするだけです。
朝、庭のすみっこのほうまで散歩したら隣家のガキどもが「イースターエッグハンティング」をしている叫び声が聞こえた。日本でもやるのかどうかわからないが、家のあちこちに隠してあるイースターエッグ(マシュマロをチョコでくるんだ菓子)をガキが探して歩くのね。わしもやったはずだが、あんまり記憶に残っておらん。

隣家の両親はマジメに子供を育てる気持ちが強い親であって、子供のときにやっておいて後で思い出して自分の人生を慈しめそうなことはみな子供のために準備したり主催したりしてやろうという固い決意があるようだ。

モニはなにをしているだろうとおもってホールをぶらぶら歩いてモニがいそうなところにいってみると、空き部屋の隅に座り込んでなんだか一生懸命に描いておる。
なにやってるのかなあーと思ってのぞき込むと部屋にいろいろな家具を配置しているところを描いているのです。

まだこの家は越してきたばかりなので家具がなにもない部屋がいくつかある。
カーペットとカーテンはあるが、家具というものがまるでなくて寂しい部屋です。
パーネルの家をすからかんにするわけにもいかないのでクライストチャーチから移動してきた荷物と新しく買った家具でモニとわしは新しい生活を始めた。
最低限の家具は買ったが、あわてて買うとヘンなものを買ってしまいそうなのと、最低限とゆってもたちまちのうちに安めの家一軒分くらいの大出費になって立ち眩みがするようになったので健康に悪いので家具の購買を中止した。

この頃は家具が高い。
部屋の隅におくフレンチチェアを買いに行くと、古い椅子を直して売っているもので
4000ドルとかです。28万円。
フレンチチェアはベッドルームの隅において使うとか、そーゆー使い途だが、ホールの脇にちっこいテーブルをはさんで対で置くとカッチョイイが、そうすると56万円。
ちっこいこたつが面積半減して背伸びしたようなテーブルが2000ドル。14万円。

この辺に壁から伸びた腕の形かなんかのライティングがあるとグーであるな、と思って近所の照明屋に行ってみると腕の形ではないがなかなかカッチョイイ照明があったがこれも4000ドル。場所からゆって4つつけないと収まりが悪いので4つ買うと16000ドルで100万円を越えて勘定するのがスリルな金額になってしまう。
その照明の隣にまったく同じデザインの照明が600ドルでおいてあって照明屋のおばちゃんに、これはなんだ?と訊いたら中国製のものでひとまわり小さいだけであとはまったく同じデザインです。
しかし、まさか自分が住む家にパチモンを買ってすますわけにもいかないので、泣く泣く本物を買うことになる。

カウチとオットマンを買ったり、半分以上はクライストチャーチから運んでもらった家具ですませたものの、商人たちに金をむしりとられたのでけちなわしは心底から疲れてしまった。

だから、お休みです。
ごろごろしている。

自分の部屋のカウチに寝転がってお腹の上にクッションを載せて、そのまた上にコンピュータを載せてごろごろしていたりする。ときどき起き上がって、モニを探していちゃいちゃする。部屋に戻って、本を読む。
起き上がってデスクトップに向かってゲームをする。
うわあー、ぎゃあー。きったねえー。ひきょーもん。
とひとしきり絶叫したあとに虚ろな眼になって再びカウチに倒れ込む。
くっそおー、もうずえったいオンラインゲームなんかやらねー、とつぶやきながら他人の書いたブログを読んで、そこに出ているギリシャ料理店を見て、ムサカが食べたい、と考えます。

しかし、いちばん近いギリシャ料理屋は6キロくらい先なので行くのめんどくさい。
したが、はらへったのい。

モニの部屋に出張っていって、モニさん、わしジャンクフード食べたいんすけど、なにがいい?と訊くと「ピザ」という。
オーセンティックなやつっすか、それとも、ジャンキーなのとどっち?
「イタリアのがいい」
うーむ、わしはドミノピザがいいんだけど。

ほんまもんイタリアピザの店も近くによい店があるが、3キロくらい先にやはりイタリア人の家族がやっているむちゃくちゃうまいピザ屋がある。こっちのほうが、ずっと、うまいねん。
しかし前者は神速の配達を誇るが後者は配達してもらえん。
前者も何回も賞をとっているくらいで当然うまいが人間の心理というのは深遠なものなので、いったんより旨いほうを思い出すと食指が動かない。

ドミノピザはピザと名前はついていてもアメリカ風の別物なので、いっそそっちがいいなあ。ヘルピザやピザハットは論外だが、しかしドミノスなら食べたい。エクストララージピザ一枚6.99ドル(490円)のスペシャルプロモーションやってるし。

じっくり対モニ説得方針を頭の中で作成して、想定問答集をつくってモニさんの部屋に行ってみると、モニがいません。

ありい、と思うとワードローブのなかにいるのであった。
モニの特技の素早い身繕いでもう出かける体制になっているよーだ。

モニは便利なひとで口紅をひいただけで、完全メイクアップで武装した美神のようです。
出かけるのはめんどくさいと思っていたが、自分の妻とゆえど無茶苦茶綺麗なねーちゃんとデートするのは楽しいので、出かけることにしました。

でもイタリア人たちがイースターに店を開けているかしら?

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