英語をめぐる冒険 その1

オークランドは英語国民と英語が母国語でない国民の比率がだいたい1対1だという。
だからいろいろな訛りの英語がある。

バーベキューに持ってゆくワインは何がいいかを訊ねて「ソービニヨンブランク(sauvignon blanc)」がいいですね、とゆわれたフランス人の夫婦が「seven young blondes」を連れてこいとゆわれたのかと思って眼をまるくしたりするのは年中なのね。

わしもいくつか経験がある。
ニュージーランドには多い南アフリカから移民してきた女のひとと話しているというと、
何かのはずみに「That’s shame.」という。
えー、わしはなんかまずいことをゆっただろーか、と悩むわし。
これがアフリカーンズの言葉で、「うーんと」みたいな言葉(多分、Laat my sien)
だと気が付いたのは最近のことです。

日本のひとの「あっ、そう」が「asshole」とまったく発音が同じなのは、たくさんのマンガのような事態を引き起こしてきたが、クライストチャーチではいまだに問題でもオークランドのひとのあいだはだいぶん知識として広まって 知識として定着したようだ。

自分が一生懸命日本語を話している外国人と向き合っているところを想像してもらえればわかりやすいと思うが、英語国民のほうは外国人が話す英語が正しくなくても、そんなに気にしているわけではない。
「わかればいーじゃん」と思っていると思います。
ときどき、自分が「英語が母国語なみにうまい」と思っている外国人がいないことはなくて、そーゆーひとに会うとややうんざりするが、でもそれもちょっとやだな、と思うだけのことです。

英語国民同士は、初対面の相手と話をすると、初めの1分間で莫大な量の情報を集めます。
アクセントでいろいろなことがわかる。
「あっ、これはアイルランドのひとだな」とかは、日本のひとでもちょっと英語が上手になればわかると思います。スコットランド人とアイルランド人の区別は、スコットランド人とリバプール人よりもつきやすい、とか考えるようになると思う。

ニコル・キッドマンというようなひとは、リラックスしているときには、びっくりするほどオーストラリアのアクセントが強いので、なんだか嬉しくなる。

アメリカ人の響きすぎる「R」は他の全英語国民の冗談の対象になる。
逆にニュージーランド人は、合衆国ではイギリス訛りよりも遙かにうけがよくて、あちこちで「なあーんて、うっとりするようなアクセントだろう」なんち言われて、レストランでコーヒーがただになったりする。

一般に日本のひとは上手な英語を話そうとしすぎるように思います。
その上に他人の英語をうんぬんするのが好きだという悪趣味もあるように見える。
その割に語彙が少なすぎるようだ。
だいたい少し堅めの新聞を読むくらいのところに語彙がひどく偏っていて、そこから外れると、ちょっとびっくりするような言葉を知らないことがよくある。

それが、日本文化のどんな面を反映しているのかは、わしにはわかりません。

This entry was posted in Uncategorized. Bookmark the permalink.

2 Responses to 英語をめぐる冒険 その1

  1. まわた says:

    こんにちは。前のブログにも1、2度コメントした者ですが、またガメさんのブログを拝見できて嬉しいです。

    「英語国民は外国人の英語が正しくなくてもあまり気にしてない」という件で思ったのですが
    日本語の場合でも標準語圏の人間は、イントネーション(pitch accent)や語尾の揺れに比較的寛容な気がします。
    標準語は色々な地方出身者が話そうとするので、「ちょっと方言が混じった標準語」もよく聞くし、そういうのが割と当たり前なんですね。
    逆に方言だと、ほぼその地域のネイティブしか話さないので、イントネーションや言葉遣いが違うと、地元の人は強い違和感を覚えるようです。

    少し前にtwitterで、日本語を習っているベルギーの人が、先生から「橋の端を箸を持って走る」という文例を出されたけど
    正しい発音が分からない、難しい、というような事を言っていたので
    どうせそんな発音は地方によって変わるし、標準語圏の人間はイントネーションの違いをあまり気にしないし
    何より外国の人が完璧なイントネーションで話す事はほぼ不可能に近いので
    それほど気にしなくても大体通じるから大丈夫ですよ、と伝えておきました。

    そんな事を細かく気にするよりは、色んな言葉や言い回しをどんどん覚えて、楽しく日本語を話した方がいいですもんね。
    日本人にとっての英語も、全く同じ事が言えると思います。自戒を込めて。

  2. テキトーでいいんです。テキトーで。テキトーな人間の文法的に真摯な英語より真摯な人間のテキトーな英語のほうが良いに決まってるやん。
    でも、

    >何より外国の人が完璧なイントネーションで話す事はほぼ不可能に近いので

    わしは、精確なイントネーションで日本語話せると思ってますけど(^^)

    慣れだでよ。

コメントをここに書いてね書いてね

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s