R18


外国人が日本に来てぶっとぶものはいろいろあるが、「酒の自動販売機」もそのひとつです。
ビールの自動販売機を指さして、日本のお友達に「これて、まさか、ほんとうのビールじゃないよね」とか、途方もなくマヌケな質問をしたりする。

どこの世界にパチモンのビールを
10いくつもずらずらと並べた自動販売機があんねん、と日本人であるきみは思うが、国際親善は忍耐だからな、と思い直して、「本物のビールでんねん」という。
外国人のにーちゃんは、「ほたらガキが買えてまうやん」と、当たり前のことをゆって不思議がるであろう。
きみは、いや、ガキは法律があるから買えないんだよ、と一応答えるがメンドクサイので話題をアニメの金田一探偵に変えることを試みたりする。
あれ、欧州でも人気あるからな。

酒の自動販売機、というような存在には外国人、たとえば英語人と、日本人の考え方の根本的な相違がよく出ている。
日本人はビールが道端で年齢チェックなしに売られていても「法律で20歳以下はアルコール飲料は買えません」と書いてあるからOKであって、ガキのくせに法律を破って買う奴が悪い、と考え、英語人は、そんな気休めみたいなスティッカー貼ったって、これ見よがしに酒を道端に誰でも買える状態に放置してたらガキが群がって買うに決まってるやん、と考える。
実効性のないお題目唱えたって、しゃあないんちゃう?と思う。
もしかすると内心では、そんな「泥棒さんは私の家にはいってはいけません」と玄関に貼り札をしてあるから鍵なんかかけなくてもダイジョーブちゅうのと同じ類の理屈をおおまじめに唱える日本人て、アホなんちゃうか、と思っているかもしれません。
逆に日本人は、決まりがあるんだから、それでええやん、それ以上の心配をしなくてはならんなんて、おまえらの社会は下品なのではないか、と考えていそーである。

10歳くらいの頑是無いガキがいる英語人の家庭にいると、母親がダイニングテーブルで客人ときゃあきゃあと話に興じながら、しかし、ときどき隣のラウンジにさりげなくたっていって、カウチに座ったり寝っ転がったりしながら口を開けてときどきヨダレを垂らしたりしながらテレビを観ているガキがどんな番組を観ているかチェックしにゆくことにきみは気が付くであろう。
もどってきて「この時間帯は3チャンネルのXXXXはPGだから」ちゅうふうなことを言います。
もっと話に夢中になって時間が8時とかになると、「R18の時間帯だからテレビ観るのやめさせて、もう寝させないと」とゆって立ち上がるかもしれもはん。
ふつーの母親は、番組のレーティングが頭にはいっていて、どれが親が付き添っていれば子供が観てもよいことになっているPGにレーティングされているか憶えている。
少なくともニュージーランドでは、普通の家庭ではレーティングはそうやって厳格に守られている。
仮にレーティングを厳格に守らない親がいる家庭を訪問した客が子供が登場人物があらっぽい言葉を使ったりするような番組を観ていたりするのを目撃すると、「あそこの親はヘンだ」ということになって客が寄りつかなくなるであろう。
子供を保護するためにお役人が調査に乗り込んでくるかもしれません。

むろんゲームも同じである。
Far Cry 3がオモロイからとゆって高校生のガキにクリスマスプレゼントとしてあげた日には、お出入り禁止になるであろう。
あのゲームはR18だからです。

英語世界ではオトナのヘンテコでエグイ性的需要や暴力的なものを観てすかっとする下品な欲求の充足で利益をあげる感情消費市場からガキどもを引き離して、ガキが裸のおばちゃんが刺青だらけのおっちゃんに馬乗りになられて無茶苦茶にいじめられているのに次のシーンではおっちゃんをうっとりした眼でみあげてやさしくキスしているような訳のわからんものを見せられて混乱のあまりヒキツケを起こしたりしないようにヘンタイおとなとガキを分離するように仕組みがつくってある。
その結果たとえば5歳のガキが見ている世界は空にはサンタがそりに乗って飛び、太陽の母上は万人をやさしく照らし、オトナは自分をあたたかく受け入れてくれる、というオトナが聞いたら「アホか、おまえは」と思うような世界であって、しかしその幻想がその段階で確固として与えられないとそのガキの一生は苦労に苦労を重ねて克服しなければならない障碍に満ちたものになるのがわかりきっているから、無理でもそういう世界のみをみさせることになっている。
初めは薔薇色の元始人間が太陽であった頃の世界をすりこんでおいてから、12歳14歳16歳とガキの魂が打たれ強くなってゆくにつれて、世界と自分のデタラメさにつてい学習させてゆく、というシステムになっている。
「分割して統治せよ」というのは全然違う意味だが、ガキとガキオトナとオトナを完全に分離することによってなんとか世界を壊れてしまわないように維持しよう、という方針なのです。

で、このシステムでこともなく粛々と英語世界が平和に進行しているかというと、それはそんなことがあるわけはない。
ずっとむかしCarmageddonというゲームの、結局ミリオンセラーになったシリーズがあって、このゲームはハンドルの後ろにプレーヤーが座ってクルマで舗道を歩いている人間や横断歩道を渡っているひとをはね狂う、というゲームだったが、これは連合王国とドイツではあっさり発売で禁止になった。国家が禁止したわけではありません。レーティングがとれなかったからで、レーティングのないビデオやゲームは流通にのれないので売りようがない。
結局、人間をゾンビとロボットに差し替えて発売することになった。
それでもたしか18+だったと思います。
ところがオーストラリアとニュージーランドでは無修正でずっと売っていたのであって、怒り狂った親に押された議員が国会質問して侃々諤々という四字熟語そのままの議論になった。
で、どうなったかというと、ははは、おぼえてねーんだよ、わしは。
たしかMA15+とかで、そのままほうっぽらかしで売っていたと思うが、わしは15歳だかなんだかで買ってもよい年齢だったが、そもそもあんまり興味がないタイプのゲームだったからな。買わなかった。
したがってニュースにも興味がなかったので、そのまま事情がわからなくなってしまった。

ゲームの世界では発売国のレーティング基準に従って、同じゲームでも血がどばっと出るやつもあれば全然血が出ないのもある。あるいはエグイ場面そのものがばっさりカットされている場合もある。
まさか条例や法律で禁止するわけにはいかないので、レーティングの仕組みを使って、開発者とレーティング団体が話し合って、というよりも実態は罵りあって、どういう形なら世間に受け入れてもらえるか決めてから販売します。

幼児ポルノなどは、その公開をやめさせることに緊急性があるので警察が所管する刑事事件の世界に属するのでまた話が別です。
たとえば12歳の女の子が性行為の対象になっているような写真を所持していれば、お巡りのおっちゃんががかなりの部分個人的な怒りにも駆られてぶっとんできて、手錠でひきたてて、刑務所に迅速にぶちこまれる。
写真をヘンタイ鑑賞したあげく知行合一になってしまうと、これは明瞭に「社会の敵」ということになる。
罪名は、子供との合意の性行為などというものはありえないので、暴力をふるったり脅したりしてなくても相手が16歳以下なら無条件に強姦罪と誘拐罪が成立する。
重罪です。
のみならずニュージーランドでは以後死ぬまで住所がボランティア団体によって追跡・公開されることになる。

日本では、どうやら性的な連想を起こさせるデカメ女の子のアニメが問題になっているらしいのがコメント欄やツイッタで判るが、英語世界ではアニメそのものには一定の数のファンがいても、日本で問題になっているらしき路線のアニメはそもそも人気がない、眼に触れることがないので判らないが、仮にそういう類のアニメが好きな人間がいるとしても、ガレージの奥で来たるべき世界同時革命の日に備えて着々と爆弾の手工業生産を続けている青年の数と同じ、ちゅうくらいの感じと思います。
実態はこうやってわしが推測しているのと案外違って地下に潜ってはいるものの、たとえば近所の教会から平日の朝なのに妙に物音がするのでドアをばあああーんと開けておしいってみると下品アニメ愛好者の地下結社がメイド服を着た神父さんやミニスカートの制服を着た尼僧のみなさんと一緒に上映会や同人誌販売会をやっていないとも限らないが、わしの知っている限りではああいうものには嫌悪感か、あるいはせいぜい好意的でも「へ、へんなの」という感想しかないよーだ。

それでも無理矢理ああいう性的デカメアニメがなんらかの理由で流行したとしたときの英語世界の反応を想像してみると、善し悪し、ということではなくて以下のような感じになるのではないでしょうか。

・漫画家/アニメ作家の家の外には、常時プラカードをもった人が屯していて、24時間「未成年者の性を食い物にして暮らすなんて恥をしれ」とか絶叫しているに違いない。

・夜には、必ず投石で窓を割られるであろう

・玄関のドアに鶏の血がべったりついていて、首のない鶏の死体が転がされているやもしれぬ

・スーパーマーケットに買い物にでかけると、顔をじっと見つめていたおばちゃんが、すたすたと歩みよってきて「あなたはXXXXさんですか?」と訊くに決まっておる。
「そうです」と答えた途端に拳固でおもいっきり殴られる、と思う
顔につばをはきかけられる、ちゅうのもよくあんねんな

・ほとんど立ち回り先のすべての場所で顔面が紅潮したおっさんに1センチの半分くらいの距離に近づけられた口で、この世の終わりのような罵られかたで罵倒されるだろう

もういっかい言うと、よいわるいではなくて、いきなり「表現の自由がああああ」とか「法で自由を規制するのわああああ」とか、学校のホームルームじみた気抜けのした議論になるのは、起きたとしても、そうした緊迫した事態が何年も連続したあとのことでしょう。
あの石原慎太郎というひとは現代の政治世界では世界的に流行しているポピュリストというものであって、ああいう人間の特徴は本人が意識することすらなしに居並ぶ投票権のある他人の顔色を読み取って受けそうなことをゆったりやったりして権力の階梯をあがってゆくひとの典型である。
前には「ばばあ」と「三国人」で受けまくってここまで来た。
選挙で落選しかけたときには、いまは自殺して死んでしまった対立候補のポスターに生まれついてのポピュリストらしく、躊躇なく、なりふりをかまうこともなく「北朝鮮からの帰化人」とスティッカーを貼ってまわった。
彼はどんな醜聞が明るみにでてもひるむことはなかった。
十分計算して乗り切る自信が常にあったでしょう。
まだ二十代前半でアイドル作家であった頃から一貫して日本人のどういう辺りの卑しい心根をつつけば日本のひと特有の百姓一揆じみた爆発的で勝ち誇った反応がひき起こせるか知悉しているからです。
ある種類のアニメの本質的な犯罪性や表現と公共性の問題は、彼自身すら意識できない心の深層においては、どうでもよいのではないかと思う理由がある。
前に宮崎県の知事であったコメディアンも同じだが、日本でこれから権力を握ってこの国を滅ぼすであろう最新型ポピュリスト政治家の嚆矢なのだと思います。
だから、そうした問題と緊急性が強い問題である未成年人への性的暴力の問題や実効性のない議論の典型である部分とを分離整頓して考えなければならないが、
SDどんやSaluburiさんのコメントを読むと、わしが知らないだけのことで、すでに問題は、お馴染みの国防婦人会じみた正義集団が襷がけであらわれて、歯も感情も田舎じみて剥きだしの「正義コーラス」の段階に早くもはいってしまったようだ。
日本にいたときの自分の経験から考えて議論するのがメンドクサイのだと思うが、
作家から政治家まで年がら年中「わたしが正しい」「おまえは悪だ」ばかりやっていて百年一日まことに退屈なひとびとであるな、と思う。
コーフンして議論することによって分泌されるアドレナリンの快感めあてに「議論」するあれらのひとびとにとっては、どうすれば現実が変わるか、というような細かい現実観察を必要とする論議に集中するというのは意外とただメンドクサイやりたくもない作業なだけなように観察しました。

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5 Responses to R18

  1. SD says:

     salubriさんのコメントを読んでいて、仮に自分が女性であったなら、この人生を呪っただろうと考えました。今年ぼくが学んだことは、「どんなことでも、とりあえず下調べをしないことにはものを言っても意味がない」ということで、「表現の自由」と言っていれば規制反対の理由になると考えている人々や、「青少年の健全育成のため」と言っていれば規制の理由になると考えている人々にずっと呆れていました。

     さて、日本の表現規制ですが、歴史上、「性暴力」が論点になったことはないように思います。かつて最高裁で出された「わいせつ物はそれを規制することが公共の福祉にかなうから規制する」という判例が規制推進の根幹になってここまで来ているようなので、規制推進者たちの頭の中にあるのはあくまで「わいせつ物の排除」「青少年の健全育成」でしょう。

     また、日本の特徴は、表現規制に対する草の根・民間側の活動の裾野が広くなく、それらはむしろ「治安維持」の名目での警察・行政の専属的なお仕事であることかもしれません。親たちにとっても、NZの家庭のように、子どもにとって「有害」なものを遠ざける、ということよりも、そういった表現物が、いきなり行政によって「自主規制を求められ」たり、ゾーニングされたり、ひいては抹殺されることを望むところがあるようです(民間人の投書によってエロマンガの出版社社長・マンガ家らが逮捕されたケースもあります)。

     調べた範囲で言えるのはここまでですが、調べるごとに落胆するのは、「性暴力排除」がぜんぜんコンセンサスすらできていない現状に対してで、表現規制の根本的な目的が「治安維持」にあるのでは無理もないよな、と思います。私たち普通の人が主人公のように見えてそうでないのが、表現規制をめぐる問題の陥穽なのだと考えました。

  2. salubri says:

    こんばんは、ガメさん。ブログが連日更新されて嬉しいです。
    普通の家庭でレーティングが厳格に守られる話、興味深く読みました。子どもに大人向けの物を一切見せまいとすることを、「無菌室」に例えて非難するような意見が見られる日本語ネットとはずいぶんな違いですね。

    >しかしその幻想がその段階で確固として与えられないとそのガキの一生は苦労に苦労を重ねて克服しなければならない障碍に満ちたものになるのがわかりきっている

    そもそもそういう感覚や合意が無いような気がします。着いて来られない方が悪いと言っていれば事足りると思っているみたい。
    他人の話をまともに聞けず、現実をありのままに見ることも不得手な人々ばかりの世の中では、対立する人と話し合いが成立するイメージすら持てないのかもしれないと思います。

    >日本の表現規制ですが、歴史上、「性暴力」が論点になったことはないように思います

    ポルノに関する議論(?)を読んでいると、「性」と「暴力」の区別がつかなかったり、両者を不可分だと思っていたりする意識が存在するように思えてきました。暴力であると認識することにすら、高い高い壁があって、いつまでも合意が取れない人が結構いるみたいです。だから、「性暴力の排除」がすなわち「性の排除」に聞こえてしまって、物凄く感情的な反発をするのかも。
    現実に起きた性暴力事件の判例においても、そういう意識が強固にあるのが分かると、被害者として裁判を経験したという方が発言しているのを見ました。いわんや表現をや。

    女にさえ生まれつかなければ…と呪ったことは数限りなくありますが、呪って現実が変わるわけじゃ無いし、そのうち飽きてくるんですよね。私も話し合いの苦手な日本人の一人で、どこから何に手をつけていいか分からず途方に暮れるばかりだけれど、せめて自分の心には誠実でいたいです。
    男性の中に性暴力の問題を気にしてくれる人がいるということは、例え少数でも本当に希望になりますよ。

    • SDどん、

      >規制推進者たちの頭の中にあるのはあくまで「わいせつ物の排除」「青少年の健全育成」でしょう。

      わいせつ、のほうはどうでもいいのよね。子供に眼に「猥褻」をさらすのは暴力、それもかなりたちの悪い性暴力ですが、猥褻そのものは法律で規制するものとは違う。音楽と騒音が本質的に異なるものであるのに法律という道具では同じものとして扱わざるをえないのと似てますのい。

      >「治安維持」の名目での警察・行政の専属的なお仕事であることかもしれません。

      日本の「お上」は「民はバカでどうしようもない」という大きな前提にたっていて、ほうっておけばろくなことはしない、という考えがあると思います。それが真実の主張であるかどうかを決定するのは結局はその社会の文明度や社会としての「質」だと思います。
      ただ真実かどうかの判定は歴史がすることなので、社会としては無理が応でもなんでも「ダイジョブだ」ということにして「自由」を信奉するしかないよね。

      >民間人の投書によってエロマンガの出版社社長・マンガ家らが逮捕されたケースもあります

      そんなことできるんですか?

      猥褻、とゆえばNZではこーゆーことがあった。
      裁判官が執務中にポルノサイロを見ているのがばれちった。
      50歳くらいのひとです。
      いつもはてんでばらばらでかってなことばっかりゆっているNZ人が、このときは意見が保守的なひとから革新的なひとまで「街頭インタビュー」でいっていることが同じで「そりゃ、いいとしこいたオトナなんだからポルノくらいみるだろう。でも税金つかってる執務中に見たのはいかん」とゆってみな笑っていた。
      義理叔父がこの反応にびっくりしていたので、わしはよくおぼえています。
      裁判官じゃ、日本だったら停職だぜ、といっていた。
      日本でポルノ論議がでるたびに、わしはこのことを思い出していました。

      salubriどん、

      >子どもに大人向けの物を一切見せまいとすることを、「無菌室」に例えて非難するような意見が見られる日本語ネットとはずいぶんな違いですね。

      そういう意見があるのを知りませんでした。
      それは、ばかげている、と思います。
      子供に対する知識もほとんどなくて、言葉を頭のなかだけでいじくりまわして述べている意見のように聞こえますのい。

      >暴力であると認識することにすら、高い高い壁があって、いつまでも合意が取れない人が結構いるみたいです。

      日本にいるあいだに「強姦も文化のうちだ」といいだす人がいるだろうと思って楽しみにしていたのですが、70年代にはよく見られた「強姦も文化」(野坂昭如、とかですね)というような意見がバカネット人にすら出なかったので「やっぱり世の中は進歩するものなのだな」と考えました。
      進歩が遅くていらいらするけれども。

      >現実に起きた性暴力事件の判例においても、そういう意識が強固にあるのが分かると、被害者として裁判を経験したという方が発言しているのを見ました。いわんや表現をや。

      アサンジュが訴えられた「強姦」は、日本の「強姦」とはぜんぜん違う、ということにようやっとアメリカ人たちは気が付きだして、慌てているのを興味深い、と思いました。
      「合意がない性交渉」はすべて暴力であるのはあたりまえのことで、アサンジュの場合のように合意があっても強姦が成立するのは、性行為が容易に暴力行為に転嫁するからですのい。
      日本でもすぐに常識になってゆくと信じます。

      >女にさえ生まれつかなければ…と呪ったことは数限りなくありますが、呪って現実が変わるわけじゃ無いし、そのうち飽きてくるんですよね。

      このコメントは、いいなあ。何事かを、ちゃんと言い当てている。
      「そのうち飽きてくる」というところに生活人としての健全さが感じます。
      理由は分からないが。

      全般に全部引用してお返事をしたいくらいのコメントで、このことをよく考えつめてきたのだな、と思いました。
      日本の女のひとがおかれている社会的立場はバカバカしいのを通り越して、
      社会の個人に対する犯罪の域に十分達している。
      もっとも不思議なのは、女のひとをいまの日本社会のような奴隷的な立場において、いちばん索漠とした思いをする、あるいは最も損失を被るのは男たちであるのに、男のほうは全然それに気づいていないようなところで、日本の男女論議に欠けていることのひとつだと思います。

  3. SD says:

    >>民間人の投書によってエロマンガの出版社社長・マンガ家らが逮捕されたケースもあります
    >そんなことできるんですか?
     02年に、いわゆる「松文館裁判」と呼ばれる事件が起こりました。その発端が、ある警察OBへの一般人の手紙で、その議員が手紙を警視庁に回送したことから摘発となりました(ソースはwikipediaではありません)。
     ことが「わいせつ性」「健全育成」にある限り、「表現の自由」なるものが機能しているならば、規制派に法益の上で勝ち目はないと考えます(だから反対する人と規制する人の議論はかみ合わずねじれてしまうのでしょう)。他方「性暴力」という点では可能性があります。そしてそちらの方が深刻なはずです。法文上は、規制派も「性暴力の防止」を掲げているようですが、なんだか信用ができません。

    >女のひとをいまの日本社会のような奴隷的な立場において、いちばん索漠とした思いをする、あるいは最も損失を被るのは男たちであるのに、男のほうは全然それに気づいていない
     女びとの立場が高ければ、きっと自殺者も過労死者も減るだろうなと思います。
     社会に関することを論ずるうえで、こうした矛盾を「なかったこと」「存在しないこと」と前提できる人を、ぼくは信用できません。

  4. SD says:

    久々に読み返してみたら、大事なのにすっかりスルーしている箇所があったのでもう一度コメントします。

    >いいとしこいたオトナなんだからポルノくらいみるだろう
     裁判官でなくとも、こういう意見は日本ではありえません。「いいとしこいたオトナ」であってもです。
     当たり前のことほど意識されないものですが、よく考えてみると「ポルノを見るなんてご法度」という考え方はかなり保守的な性への観念なのだと思います。
     そしてそれこそが、都条例を悪しき意図で推し進める人々にとって好都合なものなのでしょう。

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