個人のための後退戦マニュアル・その3

ニュージーランドではどこの電力会社から電気を買うか、ふつーに選べる。
3年前、日本にいたときに広尾山の家のクソ高い電気代に頭にきたので、「なんで東京では東京電力からしか電気が買えないんですかあ」と件のトーダイおやじたちに訊いたら、
「そりゃ、ニュージーランドみたいな小国は簡単にそういうことが出来るだろうけど、日本のような国は体系が複雑で難しいんだよ」ということであった。
笑いがこみあげてきて苦しかったのを、なんとか我慢して「そーですか」と答えたのだったが、大国なら大国らしく、ひとつくらい他の国がやってないことを自分の頭で考えてやらんかい、と考えました。

後退戦の殿(しんがり)にいるのは、多分人口の99%を占める「どこにも行かないひとびと」であると思う。
戦争について知識があるひとはよく知っているが、しんがり、って難しいのよ。
このひとたちが敵に背中を見せると全軍が潰乱してオシャカになってしまう。
戦艦大和はフィリピンの沖合でアメリカ軍の軽巡洋艦と駆逐艦の突撃にぶっくらこいて、くるりと反転してとんずらこいちったが、その後、日本の海軍が立ち直ることはなかった。

富士川の西岸で、いっせいに飛び立った水鳥の羽音にとびあがって逃げた平家の軍隊は、結局、潰乱に潰乱を重ねて壇ノ浦で全滅するまで浮き足が止まらなかった。

槍の穂先を敵に向かって揃え、敵に向かっておこたりなく用心しながら、ときどき自分達の実力を見せながら、本国の力が充実するのを待つのは、海外組ではなくて国内組の役割である。

日本が立ち直るためには国内に残る人々の役割が最も大切なんです。

カルタゴという国は敗戦のたびに当事者である軍人を極刑に処して政治の中枢にあるものや富によって社会の支配権を握っていたものたちは決して責任をとらなかった。
ギリシャでは「任命した優れた実務家たちを監視するために民主主義はある」という原則を忘れて、皆で意見を一致させて合意した政策を採用する、という信じられないくらいアンポンタンな政治理念を信じ込んでしまった結果滅びてしまった。
コリントもカルタゴも、自分達の愚かさを反省すらせずに愚かさを賢明さといいなして自分達の空疎な妄想にしかすぎなかった「正義」にしがみついた結果、国土が文字通り更地になってしまった。
カルタゴに至っては更地にした上に、ローマの兵士達が塩をまきくるって、二度と穀物をつくれないようにされた。
丁度、いま東電の神様がセシウムとストロンチウムの同位体をまきくるっているのと似ています。

危機は変化のチャンスでもある。
いままでは自分自身が小役人のようなことを言って、由縁もなくえばっていたりしたのが、「これじゃ全然ダメじゃん」と判るからです。
いまはもうこれまでの「権威や、お上のある社会」のやり方や考え方ではダメダメなのが判ったのだから、「変えなきゃ」という気持ちを忘れなければいいだけのことである。

このブログでもさんざん何回も書いてきたように、日本には変えなければどうしようもないことがうんざりするほどある。
「わしらのニッポン、日本人が世界一」をやって、30年がとこ、ものごとをほうっぽらかしにしたまま来たのだから当たり前なんです。

まず個人ひとりひとりが幸せにならなければならない。
わしは日本の歴史を調べていて、1980年代にあれほどの繁栄をみたのに、それが90年代になるとあっけなく「坂を転げ落ちるように」経済が崩壊してゆくのは、結局、
「お金は儲かったけれどぜんぜん幸せにならなかった」からではないか、と考えました。
社会が空前の繁栄を遂げた、といって、ふつーの、というのは当時の社会の中堅である会社員にとっては、給料の上昇よりも物価の上昇のほうが激しかった。
なかんずく、70年代に田中角栄という極めて人好きのする、誰をも魅きつけずにはおかない人格をもったカネの亡者を首相に据えてしまったせいで、(具体的には農業への補償という仕組みを梃子に使って)土地の値段などは、ロケットのように上昇した。
他の物価でも、たとえば義理叔父の証言によると、子供のときずっとずっとずっと山手線の半周近い「初乗り」が30円であったのに、ある日突然90円になり、それが次の次の週には160円になる、という具合だったそうで、義理叔父のことだから数字はええかげんに違いないが、そういう実感だったのでしょう。

その延長にあって経済が破壊的な速度で容赦なく成長した80年代にあっては、クラブで一万円札を何百枚もばらまいて、それをきゃあきゃあ拾ってあるく若い女優やデルモのねーちんたちを見繕ってはホテルにつれていく不動産会社の社長とか、政治家、あるいは当時はいまよりもさらに社会的地位が高かったらしい暴力団のもんもんなおっちゃんたちとかばかりが大金をつかんで肩で風をきって歩いていたのであって、トーダイといえど他人を踏みつけにする才能に恵まれなかった義理叔父たちは、こんな国は破壊されてあとかたもなくなればいい、と心から呪詛していたという。

ふつーの国では、国が2割もうかると、住んでいる人間にも1割は還元される。
いまわしがその小さな島の空中に腰掛けてこのブログを書いているマンハッタンでは、
日本の国家社会主義経済体制に守られた製造業にボロクソに負けて崩壊寸前までいった経済が、金融とITとパテントによって繁栄を取り戻すにつれて、みるみるうちに街が安全になっていった。
5thAveにすら散在していた危険なブロックを避けて、あっちに渡ったりこっちに渡ったりしながらでなければまっすぐ通りを歩いてゆくことも出来ず、女びとなどはロッカーもしくは鞄にハイヒールをいれて、襲われたとき必死に走って逃げるためにスニーカーにはきかえて通勤するのが常識であって、しかも日が暮れると、引き込まれない用心にビルの側を歩かなかった街が、女同士、午前2時にほろ酔い気分で12センチくらいはあるヒールの靴で歩いていてもあたりまえになった。

太ったおっちゃんが乗ると、そのままパンクしてへたりこむんちゃうか、と思うくらいボロイタクシーは、あっというまに新車になり、いままで家を買うことを考えることも出来なかった中層の下くらいでも家が買えるようになった。

かつては週末の1ドルピザをかじりながらテレビを観るガールフレンドやボーイフレンドと一緒の週末に、ミシュランガイドをひろげて、テーブルにロウソクがともるレストランを予約してでかけるようになった。

病院が建設され、大学の設備が素晴らしいスピードで拡充され、奨学金制度は改善されて、個人の生活が誰がみてもわかりやすい形でよくなっていった。

「社会が繁栄すれば、わしの暮らしもよくなるのだな」とみなが実感したのです。

この事情はオーストラリアでもニュージーランドでも、社会が全然改良されないので有名であって、いまと中世とどこがちゃうねん、とアメリカ人などにゆわれるシブイ社会を主催している連合王国ですら同じです。

個人の生活が楽にならなければ、誰もそんなバカみたいに働くわけないやん。

だから、「いまは我慢して社会のため」とか「ここは辛いが会社のため」というような大時代なバカ理屈は、舌をつきだして、目をひらいて、あかんべのベロベロバーをせねばならぬ。
具体的には高い生産性で仕事をしている若い世代に高給を払わないで「50歳まで勤めたらオカネモチにしてあげるからね」というような田舎に娘を買いに来た女衒みたいというか、妾に毎日自分の褌をかえてもらおうとしているガハハジジイというか、そういう下品な理屈にたった会社に就職してはいけないのです。

集団のための個、という理屈は、所詮は軍隊の理屈であって、個人が集団の部分であるという致命的な誤解に基づいている。
それが理解できなければ日本はいつまでも役にも立たない軍隊組織然とした社会から脱却できないで終わってしまうでしょう。
そっちのほうにいくと長くなりすぎてしまうので、端折るが、軍隊というのは官僚組織のなかの官僚組織であった、小役人の集大成のような組織であることもつけくわえておきます。

次には、女のひとが人間として認められなくてはならない。
日本の女に生まれるくらいサイテーなことはない、というのは日本以外の国では遍く知られた常識です。
わしはイーストビレッジで、日本人の女の子に「日本の女って、男のち○ちんしゃぶって、皿洗いと掃除と子育ての使用人をやる以外に人生があるのか? それで女なんだなんて恥ずかしくないのか?」と言って、床の上で取っ組み合いの喧嘩をしていたアフリカンアメリカンの女の子を見たことがあるが、言わないだけのことで、日本の女というとどんなときでもセクシャリーアベーラブルであって、嫌なことは全部やってくれて、その代わり同じ人間の仲間同士として付き合うのは無理である、というイメージが全然ないとは言えないところがあると思う。

日本にいるときに、ぶっくらこいたのは、友達の家に招かれていってみると、旦那は鷹揚にかまえてカウチに座っていて、奥さんがニコニコして現れて「お茶にしますか、コーヒーがいいかしら?」なんちて訊きにきたりするところであって、なんだか奥さんがお手伝いさんみたいな役割な家が、いまの世界で未だに存在していることであった。
そんなバカな、と憤慨するひともいるだろうが、(というか、いることを祈るが)、俄には信じがたくてもほんとうなんです。

洗濯はしない皿も洗わない子供のおむつも変えない掃除なんてとんでもない。
それでは、そのへんのバカガキと変わらないではないか。
その癖、そういう家事もやらない変態男に限って、日本の政治がどーのこーのと言いたがるのであって、バカバカしいのを通り越して、口を利くのもめんどうくさいと思う。

セックスにしても同じことであって、「男のリードで征服される喜びにめざめたわたし」みたいなことばかり、そこいらじゅうに転がっていて、家事もやらないほどのガキ頭なのだから頭が幼稚なのは判りきっていても、やはりうんざりな上に退屈で不快でした。
ちょっと考えれば判るがセックスなどというものの端緒は、あんなみっともないかっこするのは恥ずかしくてたまらんが、まあ、おまえならしょーがないか、と考えて足をおっぴらいでいるだけのことである。
好きだから、しょーがないのさ。
第一、あんなグロテスクなくらいでかいものがわたしの身体にはいるんか。
やってみるから、せめて、わたしも人間なのを忘れないでくれたまえ。

日本の女びとの立場は奴隷的、と世界中の人間がいうが、歴史を調べてみれば判る、奴隷という身分はもっと敬意をもたれていた。
日本の女が奴隷の立場にある、などとゆわれたら、古代ギリシャの奴隷たちは怒るだろう。

男が女を最も愛しいと思うのは、女が対等の仲間として自分と肩を並べて一緒に歩いてくれるときです。
他人にも親にも家族にも言えない悩みを打ち明けて、支え合い、あるときはふたり並んだ帝政ローマ時代の剣闘士のようにして、この苛酷な世界を切り開いていくからこそ楽しい。
日本のひとは二言目には「労働力の不足」とゆっていたが、それは当たり前であって、人口の半分を占める仲間を人間皿洗い機やダッチワイフ代わりに消費していて生産性が保てるわけはない。
これも、個人が幸福になることと同じくらい重大でプライオリティが高い殿軍の戦略目標であると思います。

…「マニュアル」と銘打ったのでわかるとおり、わしの本来の目的は、掃除をこまめにする、とか部屋の隅は特に綺麗にする、とか、雨樋の下の土を処理する、もっと具体的な方策に及ぼうと考えたのでしたが、そういう事に届くまでに文章が長くなりすぎてしまった。

教育、企業のありかた、日本がこの厳しい後退戦を勝ち抜いてゆくには他にもたくさんやらねばならないことがあるが、今日は、このふたつだけにします。

あー、ちかれたび。

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17 Responses to 個人のための後退戦マニュアル・その3

  1. wiredgalileo says:

    NYは「金融とITとパテント」で繁栄と安全を取り戻した、という点。まあそうかもしれないけど、その方式で日本が繁栄を取り戻せるかどうかは疑問なんだよね。
    「金融とITとパテント」でカネを儲ける方式は、単純に言うと、実質的な生産ではなく、どこかからかすめとった富であり、「米国に都合のいいグローバリズム」を構築した結果であり、今はそのほころびが見えてきているんではないかと思うんだな。
    まあ、経済に詳しくないので深入りはできませんが、直観的にいって、この仕組みのなかでは、日本の普通の中間層は(いずれは米国の普通の中間層も)貧民化するんではないかな。グローバルに活躍できる賢い人は富むだろうけど、それはごく一部であってね。
    まあ日本としては、「金融とITとパテント」的な世界の良いところは導入すべきなんだろうと思うけど(旧式の世界はあまりに合理的でないところがあるからね)、人口の多数を占める中間層以下としては、Twitterにも書いたけど、「貨幣経済が崩壊しても生きて行ける家と村と基盤」を目標にしたほうが「合理的」だと思うんだよな。そのほうが幸せだし。いまの労働環境はそれこそ奴隷的すぎる。人は、自然のなかで、仲間と一緒に働いて生きていくことが幸せなんだと思うよ。(かつてのムラというか、いま福島のお母さんが子供と一緒に外へ行きたくてもジジイに封殺されるような封建的ムラはダメだけどね…ネットで見ていると、そういう家が実際多いようだし、そもそも個々の自治体の首長がそういうジジイで、人々を外へ出したくない、という構造があるようだね。政府の安全宣言はそういう所で、逃げたい人たちを封殺してしまうんだ。)
    んで、日本の各地の自治体が受け入れようとしているんだけど、なかなか動きが出ないのだねえ。「佐賀 手厚さ抜群「往復旅費負担・家賃タダ・家電7点無償貸し出し・見舞金支給・仕事も用意」ペット可 目標3万人に対しまだ利用者179名、 http://bit.ly/k7PRpN」
    一方、福島の母子を受け入れて楽しいコミューンを作ろうという動きもあるようで、頑張ってほしいと思っているんだ。 http://twitter.com/zhtsss

    • wiredgalileo さん、

      wiredgalileo の言うことには理があるが、その「理」では日本というこの競争が厳しい社会では生きていかれないのではないか、という疑いがある。

      >貨幣経済が崩壊しても生きて行ける家と村と基盤

      というのはブータンがとうに実現している夢ですが、ではその夢が日本という国を舞台にやれるかというと、無理ではないかという気がします。
      それは、きのうまで年収2000万円だった家庭が、いかに田舎に越したからといって年収300万円ではやれまい、という卑俗な話に似ているかも知れません(^^)

      >福島の母子を受け入れて楽しいコミューンを作ろうという動きもあるようで、頑張ってほしいと思っているんだ。 http://twitter.com/zhtsss

      わしは「フクシマ」は長い時間のあとで日本を根底から変えるだろうと思っています。
      その力の中心は子供をもっている「おかーさん」でありうる、と思う。

      がんばれ、ニッポン!

  2. ぽんぴい says:

    久しぶりにガメ節が復活したな。
    元気そうで好かった。

    こういう文章はいい。
    多くの日本人を大いに反省させるであろう。

    だがどうしてもキミが描写する日本が過去にずれている。
    明治から大正を通り過ぎて、昭和初期の目で今を見ていると思うよ。

    まあ、俺にはそんなふうに思われる。

    幸せになろうとか思う必要も意味も無いし
    「幸せ」という言葉を一生使わない方が良いのだが、
    なぜかヒトは幸せになりたがるクセがあるみたいで、
    ごくろうさまなことです。

    そういうことには一切触れずに、ただ生きていれば十分なんですがね。
    お主が五十二歳になった頃に、また話してみたい気がしますな。

    わしゃ死んどるかも知れんが、
    日本語ブログ続けて下さい。

  3. ぽんぴー、

    >多くの日本人を大いに反省させるであろう。

    反省するような玉なら、とっくのむかしに、どうにかなっていると思う。

    >日本語ブログ続けて下さい。

    チビガメが現れたら、やめるべ、と思っております。

  4. wiredgalileo says:

    どもです。Twitterアカウントは閉鎖したんだね?このブログから新しいアカウントは発見できたけど、Twitter上では私は話しかけないほうがいいのかな?
    さて、「フクシマのあと」のほうにもコメ書きますが、こちらも。

    ブータンもだんだん物質文明化してきている面があるようだね。米国のアーミッシュみたいな、強固な信念がないかぎり、「素朴な家/村」を維持するのは難しいだろうとは思います。
    ただ、「貨幣経済が崩壊しても生きて行ける家と村と基盤」というのは、理想とか夢とかいうより、今後の日本で生きて行くために必要な条件という感じなんだよね個人的には。震災と原発事故以来、精神状態がサバイバイルモードになっているつうか、政府も文明もアテにならないことがわかった以上、水や食い物はどこで入手するかとかの具体的な課題が日々あるわけなんだよね。(今はスーパーでも、野菜の産地表示が「愛媛か茨城」というようなロシアンルーレット状態なんだよw)ということで、うちでは友人と一緒に畑と田んぼをしている。(また爆発してこれ以上被曝したら無理だけどねえ)

  5. J.Hasegawa says:

     日本が変わっていくには、国外からのより良い知識が多くの人に広がっていくことと、既成勢力の弱体化が必要になってきます。バランスの問題です
     。
     日本で最も深刻な問題なのは、知識を取り入れる力を持つ人の殆どが既成勢力とつながっており、情報操作や隠蔽がまかり通っていることです。現在のままで経済力だけが落ちてしまったら北朝鮮とあまり変わらない社会が出現する可能性すらあります。
     
     僕自身はその状態に風穴を開けんがため、現在知識の収集に走っているところです。いつか発表する場を設け日本の変革の一助になれればと思っています。

    • J.Hasegawaどの、

      >情報操作や隠蔽がまかり通っていること

      わしは、そういうことは「陰謀説」みたいな感じがしてなかなか信用しないほうですが、どころか信じないほうの代表ですが、今度のゲンパツ事故に情報操作は稚拙な上に露骨、強引で、「こんなバカなことが現実に起きうるのか」と考えました。
      まるで安物のSFを読んでいるようだ。

      >北朝鮮とあまり変わらない社会が出現する可能性すらあります。

      わしも生産性が落ちまくって、もうちょっとするとソビエト時代のロシアのように商品の価値が原料を下回るのではないか、と考えることがあります。事故のコストを考えると原発がそうですのい。
      無競争に由来するいい加減なオペレーションや無責任体制もとてもよく似ている。
      チェルノブイリが起こりフクシマが解決不能の事態に陥ったのは必然なのかもしれません。

      >日本の変革の一助になれれば

      がんばれ、ハセガワ。(もちろん、皮肉、ちゃいまっせ)

      • J.Hasegawa says:

         陰謀論については僕もあまり信じてはいません。個人や小集団によるコントロールには自ずと限界があり、特に大きな社会の中での影響力は限定的です。僕自身が興味を抱いているのは、情報操作や隠蔽を個人個人に引き起こさせた仕組み、つまり、社会が個人に対して強要を行っている仕組みそのものです。個人の寄り集まりだったはずの社会が、独自の性格を帯びて個人に対し影響力を行使するということを E.Durkheimの自殺論で学びました。
         日本社会の問題点の一つ、大部分の日本人が被害者でありかつ加害者である構造を自分達自身で認識する必要があると思います。そこから変えていかないと、本当の変革は起こりえません。
         たとえば女性に対する利権を男性は手放せるのか、利便性を犠牲にして自然を救えるのか、より合理的な制度を行使するに当たって、既得権を失う事に耐えられるのか。

      • J.Hasegawa どん、

        >個人や小集団によるコントロールには自ずと限界があり、特に大きな社会の中での影響力は限定的です。

        誰の言葉か忘れたが「少数の人間を長いあいだ欺くことはできる。多数の人間を短いあいだ瞞すこともできる。だが、多数の人間を長期間あざむくことは誰にも出来ないのだ」というのがありますのい。それを思い出しました。

        >日本社会の問題点の一つ、大部分の日本人が被害者でありかつ加害者である構造

        その通りでんな。
        人民戦線的、と読んだ横光利一のような人もいたが、そういう西洋派生の言葉はうまくあてはまらないようだ。

        >女性に対する利権を男性は手放せるのか、利便性を犠牲にして自然を救えるのか

        そうならなかったら、日本の女の人はみな中国の人と結婚してしまうようになりますがな。

  6. ぽんぴい says:

    終い(しまい)にお主は
    ライオンのオスが獲物を捕らないのはけしからん! とか言い始めそうだな。
    で、デヴィッドベッカムみたいな嫁さんもらうのか?
    (当人には申し訳ないが、あれは女に見えない)

    家のことは黙ってなんでもするのが俺の嫁さんで
    家のことはな〜んもしないのが俺。
    日本では嫁さんのことを家内という。
    家のことは全部任せるのだ。

    そういう関係を想像出来んのか?

    (返事はいらないよ)

    • ぽんぴいちゃん、

      >終い(しまい)にお主は
ライオンのオスが獲物を捕らないのはけしからん! とか言い始めそうだな。

      な、なぜ、わしが7歳で書いた神童作文のテーマを知っておる。

      >そういう関係を想像出来んのか?

      ほこりひとつない6畳間の卓袱台におかれた「あなたには、つくづく愛想がつきました。
      60歳になったのを区切りに、これからは私は私の好きなことをやって暮らそうと思います。
      今日の夕食は冷蔵庫にホイルにまいて貴方のお好きなサワラの塩焼きがはいってます。
      さよなら。探さないで下さい。預金は全部私がいただきます」
      という置き手紙を寂しくみつめている粗大ゴミおじさんを想像してもうた。

      (返事はいらないよ、なんちて)

      • ぽんぴい says:

        「女は男の三倍働いて穏やか」
        とゆうのがボクのカミさんの嗜みらしい。
        げ!そうなんですかい!とボクは思った。

        一生独りで暮らしたかったのだが
        結婚てしまった。
        オレの考えでは、結婚というのは「別れない」ということだ。
        離婚するなら、始めから「結婚」出来ていないわけだ。

        お主は日本を踏み台にしながら自己を見直しているのではないか?

        おれも日本社会では嫌われ者だが、(わかるだろ?)
        気にしないで誰とでも本心で話すことにしてる。
        少しは思いやりを持ちながら話す努力はするけどね。完璧にはほど遠い。でも話す。

        話すというのは、放すわけだな、自己を相手の中に放す。
        なかなか勇気のいることだ。

      • ぽんぴい殿下、

        とうとうぽんぴいと会話が成立するようになってしまった。
        わしの正気は無事なのだろーか。

        >「女は男の三倍働いて穏やか」

        わしは仕事量ゼロなので、三倍してもゼロだの。

        >一生独りで暮らしたかったのだが
結婚てしまった。

        わしのマネをしないよーに。

        >おれも日本社会では嫌われ者だが、(わかるだろ?)

        わしはへらへらしているので日本社会でも「人気」はあったぞ。料理屋みんなおごりだったもんね。
        (そういう問題ではないのかしら)

        >お主は日本を踏み台にしながら自己を見直しているのではないか?

        す、すごい。
        ぽんぴい、おぬし、剣の腕をあげおったな。
        なんちて。

        >おれも日本社会では嫌われ者だが、

        も、ってどーゆー意味だんねんと思ったが、ぽんぴいはニュージーランドにくれば
        「アツイ奴」(言うことが挑戦的、という意味ね)というので人気者であろう。
        ニュージーランドでは、他のやつと同じことをいうやつなんて退屈なので、誰も一緒にパブ行ったりしませんねん。
        生まれる国間違ったな。

  7. wiredgalileoさま、

    ツイッタにも書いたが、

    >Twitterアカウントは閉鎖したんだね?このブログから新しいアカウントは発見できたけど、Twitter上では私は話しかけないほうがいいのかな?

    そんなわけないし。わしのブログとツイッタは、ほとんど何の理由もなくときどき削除したり閉鎖になったりしますねん。同時にしまってお友達とメールだけでこそこそ遊んでいる時期もあるだよ。

    wiredgalileoの言うことは、過激なように見えて、よく考えてみると、そんなに突拍子もない意見でない、ということが全部なので、そのうち記事にしてまとめて、意見を読んで考えた事を返信にしたいと思ってます。

    >「貨幣経済が崩壊しても生きて行ける家と村と基盤」というのは、理想とか夢とかいうより、今後の日本で生きて行くために必要な条件という感じ

    ニュージーランド人というのは(特に南島人は)世界がどうなっても食べ物と水は自分でつくれるから何とかなるべ、というのが安心の根本になっているところがあります。
    世界がやばくなってきたら、ニュージーランドのドアをきつく閉ざして、一国総百姓でいくべ、と思っているところがある。

    >震災と原発事故以来、精神状態がサバイバイルモードになっている

    当然だと思います。
    なにもかも酷すぎる。悪夢のようです。

    >友人と一緒に畑と田んぼをしている

    長野の友達も同じことをゆってました。

  8. SD says:

    「どれだけ働いても、自分の国が豊かになっても、自分の生活は楽にならない」という実感は、確かに日本をダメにしたのだと思います。この結果、働く意欲がわかない、というだけではなくて、他のあらゆる国の意思決定についても無気力になるのだと思います。
     ガメさんのような視点で日本のバブル経済の功罪を考える日本語世界の言論は、ほかに思い当りません。

  9. SDどん、

    遊んでばかりいて返信が遅れてすまん。

    >日本のバブル経済の功罪を考える日本語世界の言論は、ほかに思い当りません。

    でも、英語世界の「日本の80年代を見聞したひとたち」は、シドニーの帽子屋のおばちゃんもロンドンの銀行家もニューヨークの出版屋の役員おやじも、みな、ふつーにそう思っている。
    日本でもあるんちゃうやろか。

  10. いちろー says:

    >誰の言葉か忘れたが「少数の人間を長いあいだ欺くことはできる。多数の人間を短いあいだ瞞すこともできる。だが、多数の人間を長期間あざむくことは誰にも出来ないのだ」というのがありますのい。それを思い出しました。

    >>日本社会の問題点の一つ、大部分の日本人が被害者でありかつ加害者である構造

    そんなに難しく考えなくてもいいと思いますよ
    問題は単純、一言でいえます。
    「国民の大半が政治に参加してない。」
    政治に関心がないから自分たちが何されてるのかもわからない。
    国民の大半が投票しないから固定票をもった自民党と公明党が選挙で勝つ
    誰も権力を監視しないから官僚もマスコミも腐敗だらけ。

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