食物図鑑_その9_マンハッタン中華篇


何を飲むか、というのはほとんど「何を食べるか」によっている。
それはマナー、とかいうようなものではなくて、あるいはマナーの問題であっても、そんな決まりはクソくらえであって、濃厚でスパイシーなシラズはグラスフェッドのビーフステーキには欠かせないし、生牡蠣を食べるのに赤ワインを飲むバカはいない。
鮨を食べるのに白ワインを飲むひともいるが、「日本の白ワインは鮨とあうものがあるんだよ」なんちゅうひとは、味蕾が国粋主義に傾きすぎているのだとしかおもわれぬ。

逆に、ワインを飲まないガリシア料理とかバスク料理、あるいは北でも南でもフランス料理を想像すると、考えただけで索漠として、そんな食事をするくらいなら、マクドナルドのドライブスルーに並んでフィレオフィッシュをほおばりながら世を儚んだほうがマシである。

だからたとえばスペイン料理を食べれば、どうしてもワインを飲んでしまうであろう。
こういうことを日本語では「不可避」という。

モニさんは、とてもマジメなひとです。
わしのように日曜日の朝に嬉しいことがあったからとゆってチ○チンを振り回して喜んだりしないし、金曜日の夜中の広場で酔っ払って禿げ(スキンヘッド)をからかって、頭をペタペタしたりもしない。

マジメなひとの如実な弊害は、他人がフマジメによって不利益を被ろうとしていると、おまわずマジメにしなさいとゆってしまうことで、そーゆーわけで、わしはときどき酒を飲まない日なり期間なりをつくらされる。
わしの頭は、別に考えなくても、モニが「….しなさい」というと、自動的に聞いてしまうモニATSがついているので、飲むな、とゆわれると飲みません。
ヘーキである。
モニが、今日は飲むのやめよーね、とゆいながら、自分だけシャブリを楽しんでいても(たびたび、あります)別に我慢できなくなったりはしない。

しかしモニのほうでは、わしをかわいそうに思う気持ちがあるよーで、たいていは純粋にモニの思いつきだけで決まる、今日は飲むのやめようね、という日には、中華料理、インド料理、マレーシア料理、中東料理というようなものを食べたい、というようになった。
食べ物に飲み物が随伴していないからです。
わしは、もともと酔っ払いなので、こういう料理のカテゴリで好きなのは連合王国人の国民食であるインド料理だけだが、どーせロクな食べ物がないマンハッタンでは、たとえば中華料理みたいもんでも食べてみよう、ということになった。

四川で大地震が起きて以来、世界中には四川人が現れて、他の地方の中華料理の味からは想像もつかないくらいおいしい料理を饗しているという噂は、わしも聞いていた。
でも、マジメに食べてみるべ、と思ったのは今度が初めてです。
酸辣湯


に始まって、
担々麺


や涼拌麺

に続き、麻婆豆腐



で終わる四川料理を食べにでかけてみると、おもいのほかおいしいので、
酒を飲まない昼食には、結構よく食べにでかけたような気がする。
日本の人がたくさんいる「麻婆豆腐」というミッドタウンの料理屋や
大四川料理、というとぼけた名前の料理屋です。

四川料理に味をしめて、中華街にもでかけた。
「あーのさー、今度はじめて中華料理もおいしいんばあー、と思ったんですけど」と中国人の友人たちに話してみると、みな大喜びで中華街のおいしい店を教えてくれた。
わしが最も気に入ったのは、ラファイエットの料理屋で、ここは味が上品であると思った。おおげさではなくて味が「典雅」で、中華料理にも、こんな味がつくれるのかと驚きました。あくまで軽い、それでいて強い、繊細な味で、いまのシェフは限りなく天才に近い、と考えた。
このひとはサラダをつくるのも天才です。


ディムサムも、だから当然うめっす。


このディムサムソースを見よ

台北の鼎泰豊(ディンタイフォン)よりうまい小籠包をわしは初めて食べた。

うまいうまいばかりではバカみたいだが、このひとがつくるものは、ほんまにうまいのだからやむをえない。
アスパラガスの炒め

インゲンマメと豚の炒め

野菜ときのこのポット

極めつけはチャーハンは、ぶっくらこいちまうくらい上品な味である。
うめっす。

夜、行ったのでいまみたら殆ど何も写ってない北京ダックも極楽どした。

ナスを牡蠣ソースベースのソースで揚げた料理

豚さんをチリソースで炒めたのもおいしい

勢いを駆って、中華街


では有名な香港カフェで広東料理も食べてみた。

無限に種類があるコンジー

豚の中華風ハンバーグ

豚さんの広東風炒め

ディムサムにディムサム


豆腐のステーキ

とだいたい、こんなふうで、マンハッタンにいるあいだは中華料理を見直したつもりだったのだが、欧州に戻ってくると、まったく食べなくなってしまった。
モニの観察によると「マンハッタンはあんまりおいしいものがないから、ガメは中華料理を食べていたのだと思う」ということでした。

ここでも日本料理と同じで醤油みたいなも味のものが苦手なのが災いしているようでした。
四川料理も、いま考えると味が辛さに傾いて深みがなかったようにも思われる。
ブログを読んでくれているひとは知っていると思うが、わしはモニの「健康にもっと注意しましょう」にひきずられてアジア料理を随分ためしているが、
どうも、「のひゃあ、うめえー」と思うものに行き当たらない。
またマンハッタンに戻ったときにでも緊急に発見しなければ、と思っています。

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One Response to 食物図鑑_その9_マンハッタン中華篇

  1. 妖怪目玉 says:

    うひゃあガメ様これ全部食べたんですか!?

コメントをここに書いてね書いてね

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