Lasciate ogne speranza, voi ch’intrate’ その4


午前10時。眠いよお、と思いながら車庫のリモコンを押してがああああぐわあああとシャッターを開けるとクルマに乗り込むわし。
スーパーマーケットに行って、かぼちゃや牛フィレ肉やチーズやパンやビスケットやチョコレートを買い込んで帰ってくる。
ニュージーランドに冬に帰ってくるのはひさしぶりなので、モニさんにかぼちゃのスープを食べさせてあげるべ、という夫心です。
使いなれたる我が家のチュボー(厨房)、なんちて。

「幸福な生活」の重要な要素は「快適な生活」だが、「快適な生活」を送るには「快適な細部」が必要です。
日本の「山の家」の代わりに購入した北イタリアの「山の家」は外はボロイが中は現代的に改変されている。
わしのようなコンジョナシが中世の村で暮らせるように、見た目は築1000年でもなかみはモダン錦なのである。
でも皿洗い機が安物で皿の汚れがちゃんととれねーんだよ、とか、Wifi (突然ですが、スペイン人は、これをウィーフィーと呼ぶ。かわゆいので、わしも英語においてもウィーフィーを採用しておる。WifiのMifiは、ウィーフィーのミーフィーだからな。だからスペイン語はやめられないのだとゆわれている)がちゃんと家をカバーしてなくて階段に座ってでないとインターネットがちゃんと接続できないとか、アホなことがいっぱいあります。
その上にクルマの駐車スペースが狭くて、駐めるのが重労働なクソ・カーパークである。

ニュージーランドの生活からは、そういうものが排除されておるのでたいへんよろしい、と戻ってきて改めて考えました。
生活を送るのに家事においても遊びにでかけることにおいても、たとえば大陸欧州のごとくこの世の終わりのように窮屈な駐車場に何回も切り返しをして駐車しなければならなかったり、不合理故に吾信ず、な運転習慣がない。
楽なもんです。
アホでも何も考えずに暮らせる。
まして賢い亀夫においておや。

オークランドにもどってきてみると、そこは真冬であって、空港にはでっかいオーバーにくるまったトンガやサモアのおっちゃんが吐く息を白くしながらたたずんでおる。
でもさ。
でもね。
真冬とゆっても下が5度、とかなので、わしは全然寒くありません。
同じニュージーランドでも凶悪なクライストチャーチの冬に較べればちょっとボロクなった春のようなもんである。
クライストチャーチの冬は、ぶおおおおお、と南風(というと北半球諸君は暖かいのか?と思うだろうが、サザリーちゆえばニュージーランドではちべたい風のことです)が吹いて、その台風なみの突風に巻き上げられた地面の水が顔にぶっしゃあああーと当たる。
すげっす。
したがって、かーちゃんも妹も常にはニュージーランドの冬には必ず欧州にいたものであった。
わしはクライストチャーチのクソ冬が好きなので、長じては、ひとりで、途中の成田で買い込んだPCパーツや電子部品をたずさえてニュージーランドにやってきたものだった。
全部の暖炉に薪を放り込んで、パネルヒーターやフロアヒーティングにスイッチをいれて、ひとりでちびちびと酒を飲みながらパンフライやフライにしたブラフオイスターを食べる愉しみ。
第一、おっかない家族は誰もいないので、ひとりで悪い事やりほうだい…あっ、いや、ベンキョーしほうだいで、なかなか楽しいものであったのをおぼえています。

わしはしばらく南半球暮らしをしようと考えている。
オーストラリア、ニュージーランド、ずううううっととんでシンガポールというホームグラウンドに赤道の向こうのマレーシアやインドネシアくらいを加えてもよい。
ダッサイ連合王国パスポートを金庫にしまって、シルバーファーンが表紙についた、カッチョイイ、ニュージーランドパスポートで暮らそうと思ってます。
ずっとブログを読んでくれているひとは知っているが、わしが備えてきた「最悪の事態」、それが予想されるから、いまここにある地獄の魔王が地上に現れるような経済事態はどうやら起こってしまいそうである。
まだ起こらないですむ可能性はかすかに残っているが、中国以外は経済音痴の首脳が轡をならべるいまの各国政府の顔ぶれでは、難しいように思える。
中央銀行のテクノクラートたちも考えられる方策はすべて試みたように見えます。
しかしながら、高度に情報化され、かなり細部にいたるまで確率論化された現代経済市場においても、ときどきぶっとばないと経済に飛躍がもたらされないので、地獄の釜
https://gamayauber1001.wordpress.com/1970/01/01/lasciate-ogne-speranza-voi-ch’intrate’%E3%80%80その3%E3%80%80%E3%80%80フッチーを待ちながら/

がまた開いてしまうくらいで驚いていては冷菜凍死家はやれん。

今回は、膿まみれになってどろどろのゾンビ化しているのは欧州であって、健全なIT産業その他の新世代産業(グーグルやアップルはいうまでもなくアメリカ企業です)をもつ合衆国は、実はそれほどひどくない。
そのうち日本語で書いてみんべ、と思うが、オバマ大統領の、緊急であった経済政策よりも先に保険制度に手をつけてしまう、という大失策から来た経済対策の遅れが取り戻せないで苦しんでいるうちに欧州から北斗の拳がとんできてしまっただけである。

だけである、とゆっても史上最強のパンチをもっていたタイソンのフックのように強烈なパンチなのでダウンしないとは限らない。
焦眉の急の大陸欧州は、大陸でおっちゃんやおばちゃんたちにインタビューしてまわった限りでは、もう全然ダメ、だったので、もてばラッキー、ふつうにいけば例年通り「9月プレッシャー」がかかったところでオトーサンになりそーである。

欧州がオトーサンになってしまうと、わしも冷菜の幾分かは生ゴミになってしまうので、起こらないことを祈っているが、今回は、どうもそうそううまくいかないよーです。

危機がやってきたときにガメのバカっぽいヘラヘラ顔を見ると、安心してほっとする、というので戻ってきたが、「コンサーバティブな投資を工夫する」という金融屋ではおもいもよらない凍死手法を諸君も学んだよーである。

ま、これから壁際の本棚にずらっと並んだPCゲームを一個づつ消化したり、海辺や丘を怒濤のように走り抜けたり、ラップラップラップと泳ぎまくったり、あるいはブログを書いて遊んだりしているうちに、去るべき者は去り、おっちゃぶれるべき国はおっちゃぶれ、時には社会全体にどおおおーんとリセットがかかったりして、そのうちにはお話が落ち着くものであるに違いない。

(カウチに座ってポテトチップスでもかじりながら)
みなで観戦しましょう。

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One Response to Lasciate ogne speranza, voi ch’intrate’ その4

  1. 妖怪目玉 says:

    こ、この赤い怪獣みたいなのは一体何ですかどうやって何に使うんですか???

コメントをここに書いてね書いてね

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