莫大な闇が覆う夜


はっはっは。
とーとーロシア人だという事にされてしまった。
一方、日本では主にはてな市民の方々の努力によって日本人であるということになっている。
わしが元砲兵としての戦争記録を書いたひととしてのみ認識している山本七平というひとと同じ、ということだそーだ。
友よ、しこうして、わしはロシア人にして日本人である。
大鵬ですのい。
征露丸あらため正露丸です。
あれは大鵬でなくて大幸薬品だっち。

スペイン語でもブログを書いていて、それなのに、誰も「お前はほんとうはスペイン人のくせにエゲレス者のふりをしているのであろう」と、ゆってくれない。
文法を間違えてばかりいるからです。
単語の用法の間違いもだいたい一記事に5つくらいもあるという。
くやしい。
スペイン人、かっこいいのに。

もっとも世の中にこんな自然なロシア語が書ける外国人がいるわけがない、という、よく考えてみればムフフな理屈でひた押しに押してフォーラムごと盛り上がったロシア人たちとは異なって、日本人だ、ということにされたほうは、
「こんな下手な英作文しか書けない英語人がいるわけがない」という、こいつの日本語は読むに耐えないほど下手だが英語は達人のおれさまの英語とは問題にならないほど下手だ、という日本人らしい理屈であって、この話をわしから聞いた妹は、抱腹絶倒、という言葉そのままに椅子からこけやがった。
いまでも友達にわしを紹介するときに「日本人にバカにされるほど英語が下手な」という枕詞でわしを紹介しよります(^^;)
妙なことにばかりバカ知恵がまわる、あの下品を極めるひとたちは、さぞかし本望であるだろう。
どうでもいいけどね。

いまでも英語の記事はブログのどこかにいくつか埋もれているはずなので、お知り合いの英語人(母語のひとに限る)にお見せになればよろしい。
みんな「英語人が書いたものです」というであろう。
あたりまえです。
わしの母国語じゃけんね。

言い訳みたいに聞こえるとかっこわるいからいままでゆったことはないが、わしは日本の人は自分で妄想しているよりも全然エーゴが判らないのを、わしは日本のひとびととの長いつきあいでよく知っておる。
だから、超平易に、へーいーいー、に書いたんだけどね。
それでも、いろにはでにけりわが里は、という。
どんな書き方をしても外国人が書いた英語というのは英語で暮らしている人間にはアホでも判ります。
その証拠に、だいじょーぶ、われわれには母国語の英語ってわかるからね、という慰めのお手紙を英語国民のみなさんからは、いっぱいもらった。
くだらない友達をつくって、地獄行きが決定してもうたので絶交したマルクス博士という日本人も慰めてくれた。
むかしはまだ化け猫になりきっていなくて人間の心が残っておったのだな、あのじーちゃんも。

恨み言を述べるために、この件を蒸し返しているのではありません。
金持ちは喧嘩せず、という諺は誤伝であって、あれはほんとうは、ち、と、は、のあいだに、とが抜けておる。
金持ちとは喧嘩せず、というのです。
金持ちと喧嘩する、金持ちをマジで怒らせると、とんでもないことになるから金持ちを挑発してはいけません、という諺なんです。
忌野清志郎先生も「この世は金さ」と学説を立てて述べておられた。

そうではなくて、このわしがある目的をもって書いた「こんにゃく」に派生した出来事のなりゆきは、日本における「事実」のありかたを明示している。
さっきも、オダキンという新しい友達のゆっていることを学習しよう、と思って眺めていたら、わしはすっかり「山本七平の再来」ということになっておるよーだ。
「砲兵山本七平の思い出」が好きであった、わしは喜んじったけどね。
しかし、「はてな」という極めて日本的な村媒体に書き込まれたことどもは、「事実化」してしまうのね。
いまは早川由起夫という、フクシマを巡る、この困難な状況のなかで正気を保っている火山学者が同じ目にあっているよーだが、日本語ネット人の際限もない知恵によって、
「元から札付きの虚言癖があるトンデモ学者」ということにされつつある。
「人間性」というものに不案内な社会では「書いてしまったものの勝ち」なんですのい。

そうやって、国防婦人会の派閥争い風の些末だがなかなか人間の心理の機微をついた知恵をつくして、書いてしまうことによって、日本という社会は全体として外国人にはまったく信用されない言論世界というラベルを勝ち取ってしまった。
まさか、誰も面と向かっていいやしないが、日本人についての、世界のなかでのもっとも普及している印象は「あんまり真実に対して敬意をもっていないひとびと」という印象です。
日本のひとにとっては、日本のひとがチベットなどを巡る問題について中国人に対してもっているイメージをそのままガイジンどもは日本人のイメージとして持っているのだ、と言ったほうが判りやすいだろーか。
わしは日本語に熟達して、そのあたりの事情がだいぶんわかってしまった。
一部なのか大部なのか知らないが、あのときの「はてな市民」たちが、それを証明している。
自分達の「知恵」が定評を勝ち得たのです。
ひとは身の丈にあった住まいにしか住めないという。
残念なことだが、日本の人の決して直視されることもなく、従って変えることが難しいが絶対に変えなければならない習性と思います。
わしがフクシマの前に日本に執着をもつのをやめて、十分な距離をもって遠くから眺めることにしたのも、要するにそういうことだった。
のみならず、いまフクシマダイイチの誰も現実だとは思いたくない悲惨な現実を巡って、出口もなければ救済もない堂々めぐりの論議を続けていることのおおきな理由であると思います。
わし自身は、これからは、これに味をしめて、山本八平、という名前にすべえか、と思ってますけど。

日本の人たちが考える「正しさ」は、どう考えても焦点がずれている。
対象を詳細に観察するための焦点であるよりは、相手を太陽の力を借りて焼き尽くして、苦しめ、あわよくば自分が嘲笑う対象にしたい一心で焦点を結ばせた「正しさ」であるように見えます。
そんなバカ情熱に浮かれた「言論世界」をもつに至った国の「原子力発電所」などはツナミがなくても大崩壊するのが必然で、これからもまだ崩壊する発電所が出るのはあたりまえなことだと思う、というようなことを考えることを「常識」という。

対策には何が有効かといえば、日本のひと自身が答えを出している。
たとえば大庭亀夫ニセガイジンにしても、このひとが書く英語が正真正銘の母語だと慌ててコメント欄やなんかに書いてくれたのは30年40年という長い時間を英語国ですごしてきた日本のひとたちだった。
でもね。
ここから先は、わしの想像だが、この日本のひとびとにしても、梅淋病、ではなかったバイリンガルであることの可能性を捨てているわけではないと思います。
実際、ふたを開けてみれば、わしは顔が日本人であるかも知れず、アフリカ人の肩をもちすぎるところをみればアフリカ人かも知れず、もしかしたら、いまでもすべりひゆが疑っているごとく女であるかも知れないし、本人がこれから主張してみよーかしら、と思っているように、ジョンタイターであるかもしれない。
もっと話をおもしろくしたければ、こうやって庭のテーブルにMBPをのっけて人間の言葉でブログを書いているわしの背中では巨大な夜の闇のなかでも輝く白い羽がゆっくり羽ばたいているかもしれず、うまく地口が決まったりすると、バサバサと、庭のツグミたちを脅かすほどの音を立てて欣喜雀躍しているのであるかもしれません。
あるいは、しっぽが生えていて、中世のひとびとが「疑いようのない知識として知っていた」ごとく、氷のように冷たいペニスをもっているのがわしかもしれない。

でも、バカ猫博士も含めて、あのひとたちが何も言わないのはね、そんなことを詮索することになんの意味もないから、なんです。
そんな詮索に意味がある、という考えはわしを心から驚かせる。
なんという歪んだ探求心だろう。
念の為にゆっておくと、わしは自分のブログにすでに自分の写真を載せているし、また、載せるでしょう。
それは自己証明のためではなくて、インターネット上で出来た友達たちに、こっそり挨拶するためです。
でも、そーゆーことで「正義」とか言い出すのは、異常なのよ。
本人たちには、何度、どんな言い方しても判らないには違いないが、フクシマの経過を見ていて、わしにはこれから日本を滅ぼしてゆくものの正体が判ってしまったような気がするのです。

フクシマが起きたとき、きみには判らない感情だと思うが、わしはどれほど日本人であったら良かったのに、と思ったことだろう。
わしは、きみと一緒に被曝し、きみと一緒に怒り、きみと一緒に絶望して、やり場のない怒りに身体をふるわせ、肩を抱いて、泣き明かしたかったことだろう。

そんなこと、あるはずがない、という日本のひとの考え方はよく知っている。
そういう、人間の自然な感情はみな「偽善」なのよね、日本語の世界では。
でも英語の世界ではふつーのことです。

わしらは自分が正しいかどうかには殆ど関心がない。
「comfortable」でいたいだけです。
目の前に、自分が熟知した言葉で世界を呪っているひとがいるのに、まして、そのひとびとのうちの何人かは友達ですらあるのに、平静でなんかいられない。
そーゆーときに距離をとった感情反応を起こす、という器用さはわしはもっていない。

夜中に「ふたりの小さな子供がいるナスはどんな気持ちでいるだろう」と考えたり、仙台に帰っていった「三人の博士」のひとりは、どうしているだろう、と思ったり、飛び抜けて知性的な「とら」が東北の町で考えていることを想像すると胸がしめつけられるような気がしていてもたってもいられなくなる。

ところが、我に返ってみると、わしは広々とした芝生の上に出したテーブルでコンピュータの画面に向かっているだけのことで、モニが、昼ご飯だぞガメ、と呼びに来て、頭がフランス語なり英語なりにギアがはいってしまうと、「日本」そのものがたちまち頭から消えてしまう。
ひどい、とおもうかもしれないが、ナスもすべりひゆもとらも世界から存在しなくなって、夢のなかで会った見知らぬひとに似てくる。

わしは山本七平二世でないことを残念だと思っています。
でも、この気持ちが日本社会で培われた日本語人のきみには決してわからないことも知っている。
「外国語なんて懸命に勉強する人間は愚か者である」とわしのガッコーのハゲがいっていたのを、思い出します。

なんだか、泣きてえ。

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7 Responses to 莫大な闇が覆う夜

  1. 消してしまわれる前に、ソッコーで読みました。
    何人だろうといいじゃないですか。
    ガメさん歴が浅いワタシはふと「ガメさんは何人か?」と思いを巡らせることがあるけど、すぐにそんなことはまあいいやと忘れてしまいます。わかっていることは、日本人の血が通っている、海の向こうに住む、物語のように真実をつぐむお方ということです。

    ときに、震災後、時々ここへ来てブログを読み、海の向こうから見る日本を想像し、自分の平静さを取り戻したりしておりました。
    「真実に敬意を持たない」っていうのはぐさりとくるが、でもよくぞ言葉にしてくれたと心地良くもあり。

    そこに居ていいんですよ。距離を置かなければ言葉にできないことがあるのだから。じゃないと、日本のおかしな空気に取り込まれちまいます。

    ※一気に書いたコメを思い起こしつつ、初見と微妙な差異を感じつつも出来る限り忠実に書いてみました(笑)。

  2. odakin says:

    山本七平なんて言ったっけ?
    かねがね「ガメさんが日本人だ」とかいう連中はバカだなぁと思ってたよ。どうみても別の世界の人じゃん、なんで読んですぐ分かんないんだろう、って。

    先のコメは、ガメさん語学ちょう上手いっぽいから僕より綺麗な日本語書けて当然よね、という意味で書いたつもりだが分かりにくかったかしらん。

    • オダキンさま、

      あとでまたちゃんとご返信書きますけど、とりあえず、こんだけ

      >山本七平なんて言ったっけ?

      ちゃいますちゃいます。オダキンさんの足跡を遡っていってたら、はてなのパチモンwikipediaみたいなんを見て
      (オダキン以外のひとびとが)みんなわしが七平なのとーぜんだ、っちゆってるのを見て、
      へえええー、と思った、ちゅうことです。

      ふんでわ

      • odakin says:

        そっか。そんじゃそんときの私の目はフシアナでしたねお恥ずかしい(^^;;(もう覚えてないw

  3. つぐむじゃなくて、紡ぐ、でしたね。

  4. じゅん爺 says:

    >フクシマが起きたとき、きみには判らない感情だと思うが、わしはどれほど日本人であったら良かったのに、と思ったことだろう。<

    ホント、泣きてえよ。

    梅淋娘(バイリンギャル)オモローです。

  5. snowpomander says:

    日本語でモニさんのこと「考える」のと欧州語でモニさんのこと「考える」の違いはどんなふうなのかしら。「思う」ときは言葉使うのかな。
    ガメさんは用途別にMBを少なくとも4っつ使い分けてる、もちろん脳内機能の中も四つ以上のチェンバーがあるはず。心はシーン(励起される状況)によって感情を立ち上げるでしょ。モニターの画面に全ファイルを出しっぱなしにしたら全部一度に並列で感じるか否か。全部がラッシュしたらヒューズが飛びます。省エネモードで画面が暗くなってもカーソルに触れば戻るわ。泣かないで。心が消えた訳では無い、そう思うでしょ。
    5年まえだから、さすがにもう立ち直ってると思うけど、一応書いてみました。

    何する時でもずーっと同じことを心配していたら、私は2016年まで生きていられなかったです。

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