あすこそ仏滅

食料自給、というような話のもっともマヌケなところは、カロリーで話をするにしろ収穫量で話すにしろ、そもそもいま自分達が食べているものが「食料」なのかどーかということがほんとうは曖昧なところである、と思う。
また、きみはヘンなことをいう。
前から、頭がおかしいと思ってました。
やっぱり…

しかし、基本的なお温習いをしてみると、たとえばマクドナルドのチキンナゲットは半分以上がとうもろこしで出来ている。(註)
http://www.alnyethelawyerguy.com/al_nye_the_lawyer_guy/2007/03/so_what_really_.html

DNA解析をしたものを見ると、ケチャップにも、コカコーラにも、100%オレンジジュースにも、全粒粉パンにも、なんでんかんでんとうもろこしがはいっているのであって、なぜそんなにもろこしこぞりてになるのかというと、最近になって登場した特殊なトウモロコシが安いからです。
日本のひとが、よくアメリカとかでぶっくらこいている無茶苦茶に安い食べ物は、そうやって出来上がる。
ひどいじゃんって?
だって、ふつーに考えて、まともな食べ物があんな値段のわけねーじゃん。
夢をみてはいけません。
夢をみるのは寝ているときだけにしな、と梅宮辰夫扮する日活な殺し屋は言うのだった。

現代の農業では1エーカー(1230坪)から200ブッシェル(5トン)のとうもろこしが出来る。とゆーことは、小さな農場でも一年に500トンのトウモロコシを出荷するということになります。
アメリカの田舎に行って興味をもったひとは知っているかもしれないが、しかし、このトウモロコシはそのまま食べられるわけではない。
まずくて食えねっす。
そーゆー目的で合成されたとうもろこしではないのね。
たとえば、これを酸やなんかで化学処理してコーンスターチにする。
シロップにする。
無茶苦茶甘いだけで人間が「甘味」と感じられるタイプの甘みではないが、いろいろな添加物をこれでもかこれでもかと混ぜると、結果としては砂糖風な甘みになる。
いわゆる「清涼」飲料水にごちゃまんとはいっているのはこれでごんす。

あるいは、これを牛さんに食べてもらう。
えっ? だって牛はとうもろこし食べないでしょう?
草とかほーしゃのーで有名になった稲藁とか食べてるんじゃねーの?
ときみは言うであろう。
ピンポーン、なんだけどね。
でも無理矢理食べさせれば食べるのよ。
ほら、狂牛病のときは牛骨粉、なんちゃって、共食いまでさせたやん。
無理からに迫れば、なんでも食べます。
ただ、トウモロコシを食べさせると牛は胃のビョーキになって、あっというまに死んでしまうので、お薬をドラム缶で餌のなかにぶちまけながら、とうもろこしを食べてもらう。

わしはグラスフェッドとゆって、草の匂いがする、一口食べると牧場が忽然と口蓋のなかに出現するようなステーキが好きだが、日本のひとは、観察していると、これを激しく嫌います。
グレインフェッドの方が好きである。
あんまり「肉のにおい」がしないやつね。
吉野屋で使っているアメリカ牛肉とかが、そーです。
あれは、牛の身体を使ってとうもろこしを牛肉に変換したものだとみることができるよーだ。
草のにおいがしない、品の良いお味。
でも、あの牛肉になる、ビョーキを牛にしたよーな気の毒な牛さんが、自分達の糞尿の泥沼にたっているところを見ると、結構ゲロゲロだぜ。
死んでも牛丼なんかくわん、と思ってしまう。
レストランのメニューの「グレインフェッド」を、ごしごし消して「コーンフェッド」と書き直したくなります。

基本的なお温習いは、そんなところでいいわけだが、ここで問題なのは、この「食料の王様」というか、いまの食料供給をおおもとのところで支えているのが遺伝子組み換えによるとうもろこしであることで、だから1エーカーで200ブッシェルも穫れんのね、あれは。

えっ?
遺伝子なんか組み替えちゃって、ダイジョーブなのか?
と君は言うであろう。
わかんねーよ、そんなこと。
でもまだ頭からとうもろこしが生えてきちゃったりした人は見たことがないから、そうそう過激な影響はないものだと思われる。
早死にくらいはするかもしれないが。

でも遺伝子組み換え作物て、実態を知れば、食料、というイメージではありませんのい。
ハイテク工業製品です。
いまの人間活動のカロリー源ちゅうか食べ物が工業製品だというのは示唆的である。
ソイレントグリーン、なのかしら。
似てるよね。
話の本質が。

そーゆーわけで、「食料自給率」とゆーよーな、食べ物がまだふつーの栽培によっていた頃の陳腐化した概念なんかもちだしたって、なんの話をしたことにもならないんだす。
意味ないのよ。
そんなの。

では、「食の安全をわれらに!」なんちゃって、がんばればよいかとゆーと、
そーわ、いかのしおから。
70億人もいるんだから。人間て。
明日から、どうやって食えばいーのだ。
そーか、遺伝子組み換えを禁じると明日からコカコーラが一本300円になって困るな、とかゆってる場合ではありません。
それよかビンボ人は食えなくて死んでしまう。

(註)ツイッタにも書いたが、いちばん初めに書いてあった「100%ビーフパテ」の話はちゃんと書いていると超大論文になってしまう、そのうえ初出は他の産業の肉の割合とハンバーガーの着色料・合成アミノ酸・MSG・香料の話とも混同しておった。間違えちった。ややこしい話なので、有名なチキンナゲットのほうに代えて書き直してある。パテは、そのうちに(食肉産業について書くときに)書きなおそうと思います。パブリッシュした瞬間に転載してくれたらしいtumblrから来てくれた人たちごめんね。すまんすまん。

大陸欧州では「水を買う」のは、ふつーのことです。
街をふらふら歩いている時でも、ちょっとバールによって水を買う。
別にバールでなくても、どこにでもここにでも水は売られている。
わしはシュワシュワな発泡水が好きなので、イタリアならば「(アクア)フリザンテ」
スペインならば「アグアコンガス」とゆって水を買う。
おフランスなら、ウガズーズ、ですのい。
レストランではシュワシュワでないほうを頼む事が多いが、これは、たいていのレストランでは定食についてくる水が発泡水は300ミリリットルなのに、発泡しないほうは1リットルである、という、わしに固有な吝嗇によっている。

水道の水もコンジョがあれば飲めるところもあるが、水を飲むくらいで根性を発揮していると根性が腸内で爆発して下痢をしたりしてしまうので、やっぱりふつーは瓶にはいっている水を飲む。

オーストラリアでは政府から援助を受けた研究者たちが、マジメに人間をまとめてカナダに移転させる研究をしている。5人、とかではなくて、一千万人、です。
水が足りなくなりそー、だからですね。
もともとオーストラリアに住んでいるアボリジニのひとびとは欧州人よりは賢いので、「水に従って生きる」ことを知っていた。
神秘的な水を探す能力、というようなこともあるが、オーストラリアという大陸は図体はでかくても、そんなに人は住めないのだ、と熟知していました。
水がないから、です。

実際、オーストラリアにいると、あのでっかい陸のかたまりの、ほおおおーんのへりっこのところだけに人間が住めるのは、コアラより鈍感な人でも判る。
ちょっと中にゆくと、乾いて、まっ赤ですけん。
ずっとずっとずっと赤い砂漠で、ニュージーランドからシンガポールにでかけるときなど、赤い砂漠がみえはじめて「おっ、オーストラリアだ、寝るべ寝るべ」と思って、ぐーぐーと寝て、いやあ、よく寝たなあ、二日分くらい寝ちった、と思って窓のブラインドを開けて見ると、まだ赤い砂漠が続いている。
うーむ、火星みたいなやつ、とおもわずつぶやいてしまう。

中国人友達によると、中国は水不足はもっとひどい、という。
それに川の水とか汚染されてんだよ、と朗らかな調子で述べます。
魚とか、よくあんなところで生きてるのいるよ。
ほとんど死んでるけどね。
なかにはガッツで生きているのもいるの。
どんな環境でも根性があれば生きていける。
見習わなくっちゃ、と思うね。

National Geographicの「水特集号」なんかを読むと、水に関しては、世界は、もう滅茶苦茶、という言葉がぴったりで、荒野化が進んで何マイルも甕をもって水を運びに行くアフリカの主婦たちや、遙々コロラドリバーからポンプでくみあげた水をひっぱって必死に水不足との戦いを繰り広げる町全体が禿げ山ちゅうかハゲ町なカリフォルニアのサルトンシティ、読んでいるともうすぐ「米」ちゅうような大量に水を使う作物は禁止にせんといかんくなるんちゃうか、と思うことがある。
そーゆえばカリフォルニアでは90年代には、そーゆー議論があったはずです。
どーなったんだろう?

オーストラリアのクイーンズランドでは、大干魃と洪水が交代でやってくるというオモロイ気候が続いている。
家の改造ということになると、まことに不熱心で親戚中から「なまけもの亭主」と非難されている大叔父のメルボルンの家でさえ、ついに天水タンクを装備してます。

件のトーダイおじさんたちのひとりの持論は「将来、ちゅーごくのひとは水を求めて日本に大挙して押し寄せるであろう。そのときこそ、日本は移民の国として生まれ変わるのだ」であって、酔っ払うたんびにゆっているが、案外、それもほんとうなのかもしれません。

食料と水だけでも立派にフィナールの音楽がなりひびいておるのに、その上にエネルギーだという。
わしはずっとフクシマダイイチの事故に興味があったので、クルードオイルで1バーレル50ドルが最下線として定着すれば、原子力発電みたいにウランがへそで水をわかすよーなちゃんちゃらおかしい技術を使わなくてもなんとかなるわい、とタカをくくっているが、
すると、
「でも今度は年々あらっぽくなる天候っちゅう問題があんだよ」と気象学者のお友達がゆってきます。
二酸化炭素の温暖化でっせ、だんな、へっへっへ、と揉み手をして助成金を稼いでいる間に、ちょっとやばすぎになってきた。
いまさら、ほんとのことゆえんし、明日教会にいって懺悔してちゃらにしねーと、とゆっておる。

ロンドンのライブリに置きっぱなしなので手元にはないが、1964年だかの1冊40円の少年サンデーには「40年後の世界」という図解グラビアページがあって、たしか宇宙人みたいなヘンタイな服を着たひとびとがビクトリア朝スタイルの馬車に乗っている「未来予想図」が載っておった。
石油がなくなるから、という理由でんねん。

化石燃料というのは大昔から、もうなくなる、もうなくなる、とゆわれながら、政府の実務当事者は「探せばある」という後ろ盾になる理論がなにもない必勝の信念で、実際、それですませてきた、というこわい歴史のある資源でユーメイです。
だから、やっぱ、ダイジョブなんちゃう?
石炭を液化してしのぐべ、なんとかなるだろう、と思うが、天候はなんだかぐらぐらしていて、ぬわるほど罪深い気象学者がいうごとく「荒っぽく」なっている。
天気の神様に遊ばれているよーで、なんとなく不愉快な天気であると感じる。

それにそれに欧州のクソケーザイ! 
その上、経済政策より保険改革を先にやってもうた経済感覚ゼロのオバマおやじ、
と、だんだん考えていると、いま28歳だから、余命寿命がえーとえーと、と考えていると、あー、こっから先の生存努力がメンドクセエと思います。

人の一生は重き荷物におしつぶされて行き倒れになるがごとし、という徳川家康の名言を思い出す。

なんてつらい人生だろう。
(タメイキ)

…..表題は、ツイッタにつきあってくれる人達はみな知っているよーに、わしの大好きな岩田宏の詩句です。
わしの座右の銘である。

画像はニュージーランドの西海岸。あれー、みおぼえがあるな、と思ったきみは、5年前からブログを読んでいる事になります(^^) ぶっとんじった写真の一枚なのね。

でわ

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4 Responses to あすこそ仏滅

  1. SD says:

    旅行行って帰ってきた。
    ポーランドでは炭酸水は「ガゾバナ」(gazowana)でありんす。
    わたしは「ニェガゾバナ」(niegazowana、ただの水)派ですけどね。
    炭酸水、うまいんですか?

  2. コマツナ says:

    ガメさま

    いいなと思っていると、しばらくして記事が消えるのは
    (恒例とはいえ、)なぜなのでせう。
    もちろん、それはブログ主の自由なのでアリマスガ。

    確か、愛の力、のようなことが、だいじなことが、書かれていました。

    復活をひそかに望んだり?

    • コマツナさま、

      >いいなと思っていると、しばらくして記事が消えるのは
      (恒例とはいえ、)なぜなのでせう

      自分で読んでみて、くだらねええー、と思うと消えるのですね。自分で書いたのにカンドーして、「他人に見せるのもったいないし」と思って隠すこともあります。
      (ウソです)

      ガメオ

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