都合のよい真実

おかしーなー。
だってカリフォルニアだって海流やなんかが流れてきちゃって、だいぶん汚染されつつあるわけでしょう?
第一、ほら、「毎日築地から直送!」なんちゃって日本から送られてくる江戸前穴子の一本焼きとかも、連邦政府の顧問やってる日本料理キチガイのT元教授、頼まなくなった、ゆーてたやん。
それなのに、なあーんで、音沙汰もなくシンとしてるわけ?
あれらジャーナリストたちも、大手メディアに自分達の原稿撥ねられる、ゆーて、ワードプレスとかヘンなところに立てこもってバンバン英語記事書いているけど、もう「記者魂」だけでやってて、金銭的なサポートないやんね。
…とゆーよーな会話が、日本に関心がある、ごくショボイ数の英語人のあいだで交わされる。

なんだか「原子力」というものが巨大な沈黙の神であるかのごときありさまである。
その暗黒の塊が近付くと、声という声は吸い取られて、あとには沈黙だけが残っているのだった  …なんちて。

陰謀よりも全体の気分、ということで一見陰謀に見えるものは説明されやすいことが多いのはよく知られている。
たとえば日本海軍による真珠湾の騙し討ちを許したアメリカ政府と海軍の油断が典型であって、「そんなことが起きると思っていなかった」という政府と海軍のぶちたるんだ油断が、奇襲へ奇襲へと草木もなびかせたのであると思われる。
当時のアメリカ人責任者たちが口を揃えるように言う「ただの人間を神様だと思って崇めているような野蛮な人間たちに、そんなことがやれると思った人間はいなかった」という、その通りのことだった、と思います。

原子力発電の場合は、それはもちろんアメリカのことであるから、原子力ロビーの活動はものすごいが、ではチャイナ・ロビーに匹敵するくらいすごいかというと感覚的に言って十分の一も規模がないんちゃうの?という感じがする。

ではなぜ、アメリカ全体がなああああーんとなく、フクシマ、もういいや、忘れようフクシマ、をしているかというと、日本の政府が言う「順調に冷却されてコントロールされている」「放射性物質は危険でないレベルに下がっている」「もうダイジョビ」というような国内日本人向けの発言を信じているわけでは全然なくて、出典なんていらねーよ、ふだんの英語人の会話から、もう日本政府には呆れてものがいえねーや、という空気は、ばりばりのものになって、たとえば、このあいだ2号機の水がほんとうは60センチくらいしか残っていなかったのが判ってパニクったときには、慌てふためいた揚げ句、水を「pump in」していると述べてしまうくらいひどかった。
全自動っぽい冷却システムが恙なく動いている、というウソをいつもついていたのをすっかり忘れてしまって、しかも、あんまりいろいろウソをついているので、どれがどういうことになっているとゆってあったのか判らなくなってしまっている(^^)

アメリカ支配層からみると、現今、日本政府への信頼は限りなく暴落していて沖縄基地騒動とフクシマの後始末の拙さで、腐りきらせられる、っちゅうか、コークの栓だろうがなんだろうが同盟とか、やめるとチューゴク様が喜んでしまうのですぐやめるというわけにはいかないが、気分としてはマジでやめたい、という寸前まで来ているもののよーである。

大統領選で「日本から撤退する」とゆったと報道されて日本人をやや慌てさせたロン・ポールは、実際には
「…bringing all the troops home rather rapidly, they would be spending their money here at home and not in Germany and Japan and South Korea, tremendous boost to the economy.」

とゆったのであって、日本はもうヤンピじゃ、とゆったわけではないが、
アメリカの支配層がどーも嫌気さしちゃってるみたい、という理解あるいは憶測乃至自覚が日本の支配層とマスメディアの側にあって、ああいう論調になったものだと思われる。

アメリカ人なかんずく連邦政府はCPU商売っちゅうような半導体製造業は、そろそろダメだんびな、と考えている。
インテルが日本勢のまねっこCPUに辟易してパテント固めの、286、386
、ほんでもってペンティアムっちゅうようなラインアップでボロ儲けをこいていた頃のような利益がもう見込めないので、商売替えをしないと競争力のある製造業がなくなってしまう、と考えている。

自動車業界のようなものは、その政治力の強さからやむをえず期待しているようなふりをしているだけで、ほんまにフォードや、ましてゼネラルモータースが復活すると思っている経済人や政治家はいないでしょう。
クルマに乗ってみれば判る、というか、GMのSUVは見かけは立派でカッチョイイが、ドアが相変わらず「がっしゃあああーん」とゆって閉まります。サスペンションは、「抜けてるんちゃうか、これ」と思うような古色蒼然としたアメリカ式ふにゃサスである。
航空機産業も、ボロボロで、こちらは再建しなければならないが、目先の主幹というわけにはいかむ。
歴史的に大量生産というほどの数を作る必要がない場合の「よい飛行機」は欧州人のほうが作るのがうまいが、この伝統的な傾向はいまでも変わらないよーだ。

ひとつだけ希望がある。
その希望が「クリーンエネルギー」で、人間ロボット、アル・ゴアが「不都合な真実」で大キャンペーンを張って以来、チョー有望な市場があらわれた。
その中核にあるのが原子力発電なので、アメリカは半導体からこれに移行したいと願望している。

ところで特に皮肉な意味をこめているつもりはなくて、放射性物質が危ない、いや、こんなもんヘーキでっせ、という議論が行われているあいだ、「ニセ科学」をいびるのが趣味であるらしい「真正科学教団」のごときものが日本にあらわれた、というか、ま、前からあったのであると思われるが、顕在化した。

「科学ではこうなんです」というのが好きなひとたちなんだなあー、と思って、オモロイ、と考えて眺めていたが、ふつーの人の言語では、あれは「こうなんです」ではなくて、「こうであるほうが確からしい」という。
こうなんです、という確言は科学者が使える語法ではないからです。

確からしいことを積み立てていって、いまの科学の水準だと、このくらい説明できればいいか、というのが一般科学の方法だと思うが、興味深いと思われたのは「二酸化炭素が温暖化の原因である」ということと「放射性物質を怖がるちゅうストレッサーは健康に有害である」というふたつのことは、どっちがわの誰も疑わずに公理であるかのごとく話されていたことで、この世の中は直感を裏切ることだらけで平行線が交わる世界もあるのだ、ということを忘れているらしい。

わしの気象学者の友達は、チョーびんぼな研究者だったが、まず「オゾン層の崩壊による到達紫外線の増大」という、そこはかとなくインチキの香りがする仮説のおかげで補助金をせしめて結婚が可能になった。
地球を半周してオーストラリアで就職した。

アル・ゴアの「不都合な真実」が出たときは欣喜雀躍、勇躍復然して助成金集めに走りまわった。
その頃、このひとは内緒で自宅にシェルターをつくっていたが、あの建設費用はすべて二酸化炭素によって捻出されたものだと、わしは睨んでおる。

でもさー、二酸化炭素で温室効果なんて話として安直すぎるんじゃね?とわしが言うと、居住まいを正して、ガメ、おれはな、二酸化炭素様のおかげで長年使って画面がよく見えないほど擦り切れたアルカテルのガラケーから、いまをときめくアイポンに電話が変わったのね。
文明の段階が温室効果で1段向上したのだよ。
きみが、ほんとうのこと言いまくったりして、このあぶく銭がはいってこなくなったら、もう、お友達とは思いません。

「科学的な空気」というものは、たとえば、そうやって形成されるのであって、別に謎の科学教団ナゾー(教主:ロンブローゾ・ナゾー) http://drhaniwa.tumblr.com/post/11813604100

の悪意に満ちた科学者たちのようなおっちゃんたちが、いひひ笑いも凄まじく、人間を陥れるための陰謀にふけっているのではないのです。

温室効果のように(太陽の活動と連関した)実際の効果の桁の問題のみならず、ほんとうかどうかもよく判らない理論を絶対ほんまだもんね、と強弁して、とにかく原子炉いっぱいつくっちゃうべ、ということになっているのは、要するにそっちの方向に行けばハッピーな人がいっぱいるからで、空気を読むのは日本人だけとは限らない、アメリカ人などはオカネと偉い人がいる場所の空気は日本人よりも鋭く読む、ここでKYになるとまた腐れガラケーの日々に戻ってしまうので、フクシマくらいは、まー、いいか、ということになっているのだと思われる。

まさか日本の政府や科学者のように「放射能は安全です」という人はいないが、手順をちゃんと守れば原子力は安全なエネルギー手段で、クリーンだぜクリーン、というのはアメリカの今世紀全体を賭けた、根性の製造業政策です。
いまさら、ほんとは、どこでも爆発しちゃうかもね、というわけにはいかないもののよーである。

日本の政府はウソばかりついていて、科学者を始めとする国民もそれにころっと瞞されるくらいアンポンタンであるという「あの人達には無理だった」戦略で急場を押し切って、なんとかしばらく製造業でも生き残っていければ、と考えているもののよーでした。

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2 Responses to 都合のよい真実

  1. AK says:

    産業構造の転換なんて、自称識者諸氏が仰るほど簡単なものではありません。しかし段々と先行きが苦しくなってくるなかで、さてどうやってカネを稼ぐかとなると、過去の成功体験の焼き直しみたいなアイディアしか出てこない。
    そのような状況で、期待の「Climate Change / 地球温暖化」CO2ニュービジネスは、擬似科学というか科学のミスリーディングというかそのようなコンセプトでしたが、やはり無理がありすぎる感じがします。

    おまけに原油より先にウラン鉱石無くなりそうなので、今度は使用済核燃料をそのまま「燃やせる」PRISMリアクターで「クリーンな」次世代原発なのですね。なんか、壮大な悪あがきにも思えますが。
    http://www.usnuclearenergy.org/PDF_Library/_GE_Hitachi%20_advanced_Recycling_Center_GNEP.pdf

    「不都合な真実」から「都合のよい真実」まで、カネのためなら何でも取り揃えてございます。

    • AKどん、

      >段々と先行きが苦しくなってくるなかで、さてどうやってカネを稼ぐかとなると、過去の成功体験の焼き直しみたいなアイディアしか出てこない。

      新しいビジネスモデルつくるっちゅうのは、ほんとうはドッカンな技術(グーグルのインデクス技術みたいなやつね)をもってきてしまうのがいいが、それができないと、
      かなり特殊な才能があるひとじゃないと無理よね。それなのに「みなで話し合ってアイデアを出し合おうでは、やる前から話し合いの長の過去の成功体験の焼き直しになるのは判りきっている。ビジネスも他の全ての跳躍的な思考を必要とするものと同じで秀才が理屈をこねまわしはじめると、そこで終わってしまう。

      >CO2ニュービジネスは、擬似科学というか科学のミスリーディングというかそのようなコンセプトでしたが、やはり無理がありすぎる感じがします。

      無理矢理すぎるやんね

      >おまけに原油より先にウラン鉱石無くなりそうなので、今度は使用済核燃料をそのまま「燃やせる」PRISMリアクターで「クリーンな」次世代原発なのですね

      ほんにほんに。あんな「次世代クソ技術」やめてほしい。

      >「不都合な真実」から「都合のよい真実」まで、カネのためなら何でも取り揃えてございます。

      ほんとだよねー。なあーんだ、この子たちが死ぬのもカネのためかあ、と思うと世の中の下品のすごさに圧倒されるのお

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