就活_SDへの返信

30歳ともなると、他人の言う事はどーでもよくなる。
あ、まだ、30歳じゃないけどね。
ビョーヨミなんです。
いよいよオフィシャルにおじさんである。
もー、どーでもいいや、というか。
30歳という年齢は、そういう意味ではかなり投げやりになります。

SDというインターネットを通じて出来た友達がいて、もう何年かになるが、今度しゅーしょくするのだそーである。
SDもついに大学をおんだされるときがきたのだ(^^)

そーか、それはたいへんだな、と考えたが、自分では就職というものを考えたことがないのでアドバイスをしろというが、やりようがない。
わしは、ずっとプーだとゆっておる。
プーにはプーのやりかたを訊くべきであって、就職の仕方を訊いても
「電話して、ぼく、雇わない?とか訊くんじゃねーの?えっ、ダメ?なんで?ぼく、いいのに」程度のアドバイスしかできない。

就活という言葉もたしかSDから初め聞いたのではないかと思うが、なんでそんなもものにあらためて名前が付くのかわからない、という感想しかなかった。
わしの考えでは人間はぼおおおーとしているもので、食えなくなったら働けばよい、と思う。
少なくとも自分はずっとそうしてきたし、親は世間並みからいえばカネモチだと思うが、妹が両親に「おにーちゃんなんかに一度でもオカネを渡したら一生ゆすられる」と、
おにーちゃん本人が考えても「わっはっは。ほんとだよねー。妹よ、なぜきみはそんなにわしの性格をよく知っておる」な、至極もっともなことを言ってかーちゃんととーちゃんというデカイ金庫の前でがんばっているので、いちども両親のオカネをギるのに成功したことはありません。

わしが出た大学はそもそも就職率がデタラメなので有名な学校で、そのわりに芸能人がおおいので、多分、吉本興業みたいな印象で世間ではうけとめられているのではなかろーか、と思う。
しかし、それ以前に「就職する」という観念をもたなかったわしは、ベンキョーと言っても「500年は世の中の役にたたない学問」という条件で選んだりした。
結局、おもいがけず身を救ったのは、遠いむかしは日本によれば秋月電子に直行する趣味のほうで、「発明が売れた」というニセガイジンどころではなくて、他人にゆってもずえったいに信じてもらえない生活費の稼ぎ方になった。

村上レイは、もうひとりのインターネットで出来た友達だが、このひとはとちくるったひとであって、40歳を過ぎてからニュージーランドに来て就職した。
ニュージーランドには就活というような習慣はないので、自分の専門の職業で「空きがないかなあー」と思って新聞を眺めて職業を探したものであるらしい。
アナリストなので、なにごとか分析する仕事です。
なんの分析してるかしらない。
でもオークランドみたいにクソ物価の町で子供ふたりと奥さんを養っているのだから、きっと給料は出ているのだと思われる。

だからツイッタかなんかで村上レイに訊けばわかるが、別に40歳をすぎても就職はできるよーである。
日本で出来なければ就職できる外国に行けばいいだけのことで、家がどうちゃらこうちゃらで、あるいは英語がなんちゃらほいちゃらで日本でなければいけない、というのは頭のなかに「日本菌」が侵入していて、すでに「日本の独自理屈」に冒されているのだと思う。バスケットボールで手をつかってはいけないというルールを信じ込んで試合にでてしまっているようなものです。
まともなゲームがやれるわけはない。

わしの友達Cは都会で育って親も医師と教師であるのに農場を経営するのが夢で、ほかのことをしたいと考えたことがなかった。
中途半端な農場は嫌で、1000エーカー(130万坪)くらいはないと嫌だと決めていた。

わしの入れ知恵に従って、ニュージーランドの南島に農場を買うことに決めたが、
カネが一文もないので、そこで初めて困ってしまった。

「カナダって、山賊がでるのを知っておるかね」という。
わしは物知りなので、こーゆーときは役にたつ。
「だけど、ほら、奥地には資源探査してるところとかいっぱいあんじゃん、あそこ」
と、わしは生まれついてもった謹厳な態度で重々しくアドバイスをしておる。
「ほんででっかいトラックで補給物資を運ぶんだけどね。あれ給料いいらしいよ。
襲われて死ななければ年収で2000万円は固いというな」

Cは、わしの深遠な情報からヒントを得て、油井の掘削という仕事を始めた。
オーストラリアの西の世界の終わりみたいな、道なんて、そんなものあるかよ、の地域でやってる、あれです。
飛行機で飛んでいって、ヘリコプターに乗り換えて、海上とかにポツンとあっていまにも崩落しそうなやぐらで仕事をする。

いまは農場を買って、牛さんや羊さんに囲まれて暮らしておる。
羊の毛を刈るシーズンになると、わしも手伝いに行く。

必要なオカネをつくるためだけの仕事が虚しいかというと、そんなことはない。
仕事に関連して、「だ、ダメだ。おれはむなしいぞおお」と思うのは、(観察していると)、これがおれの一生の仕事である、と決めて人生を賭けてのりだした職業のほうに多いよーだ。
一緒に酒を飲みながら、職業みたいなへんなものに人生かけちゃダメよ、ひっひっひ、と容赦なく述べると、ときどき殴りかかられたりするが、向こうは職業で衰えた身体、こっちは、遊んでばっかしで柔軟にして鍛えられた身体なので、ひょいっとわしが避けた途端にバランスを崩して床にこけるくらいの結果にしかなりません。

SDは「就活」がたいへんだ、というが、わしはみんなで一致団結して就職するのやめちゃえばいいと思う。
年寄りの人口が増えて年金やなんかの福祉の負担がひとりひとりの若い衆の肩に重くのしかかって気の毒だ、というが、あああいうひとびとは、「それでもなおかつ従順なガキどもは働いて、いわばおれらの作ったルールで社会のなかでこきつかわれておれの年金を払うに決まってる」と思うから「同情」したりするのであって、就職しなければ収入がないのでむしりとられることもない。

スペインも西のはしっこのほうに行くと「就職をしない」というのはふつーの状態です。まず親の家で親にたかって食わせてもらいながら女の子を追っかけてくらす。
親にもカネがなくなると、友達やガールフレンドの財布をあてにして暮らす。
いよいよそれも出来なくなった不幸なひとびとだけが町をめぐって就職口を探すので、これを日本風現代版にアレンジして、「新卒」しかとらない、採っても4、5年は飼い殺しだけどね、ちゅうような寝ぼけたことを言っている日本の会社ではなくて、外国で仕事を探せばよい。

世の中にはワーキングホリデー制度というチョー便利なものがあって、小学校中退でも、ニュージーランド、オーストラリア、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、デンマーク、アイルランド、中国、香港、というような国にいって、最低1年は仕事をしていいことになっている。

だから、ほら、まず例の観光ビザというか観光ポリシィで、一日25
ドルとかのレンタカーを借りたりして、ずったらずったら偵察して歩くでしょう。
それから目星をつけてワーキングホリデービザで仕事をして、それを自分が幸福になれそうなライフスタイルがもてる国にでかければよい。
わしなら、そこでまた、おもむろに裕福な女びとなどを探して楽をしようとするに違いないが、何らかの不明な理由によって、どうしても仕事をしたければ、その国で仕事をすればよい。
いまだと、日本の団塊世代がムダにカネをたくさんもっているので、観光業で稼いで、団塊世代の懐から自分の懐へ富を移転するということも(はたからみていると)夢ではないよーである。

イエス・キリストも「ひとは就職のために生きるにはあらず」とゆっておられる。
就職は、結果としてそうなるっちゅうだけのことなので、楽しく仕事ができて食えればそれでいいと思う。
それが日本で出来なさそうならばショバを変えてやってみるというのは、ふつーの考えではなかろーか。

人間の一生で起きうる最悪なことのひとつは、(しかもよく起こりやすいことは)社会が保ってきた古いパースペクティブにしたがって自分の一生を計画してしまうことで、「就活」などは、そういう、そもそも将来において破綻するに決まっているパースペクティブに従って計画された行動の典型であると思う。

これから見ることになる世界は、いままでの歴史に登場したことがない世界なので、
「トヨタに就職したから社畜になればダイジョーブだ」というわけにはいかないのです。
経産省に就職しても省ごと倒産も夢ではない。
まして地方自治体なんて、日本がもしこれからの世界も生きてゆかれるものならば、どの行政体も一回は倒産するのではないかとすらおもわれる。
就活のみちはとんかつの昼食に通ず、と観じて就職活動にまいしんする大学生には気の毒だが、自分を救済するために下を向いてたどっているその隘路は、実は、もっとよく肥えた家畜を選ぶための屠殺場への道かもしれないのです。

This entry was posted in 日本の社会. Bookmark the permalink.

2 Responses to 就活_SDへの返信

  1. ドラちゃん(前は何て名前で投稿したか忘れました) says:

    久しぶりにお邪魔しました。
    今日も面白い記事が読めて楽しかったです。
    最後の
    「自分を救済するために下を向いてたどっているその隘路は、実は、もっとよく肥えた家畜を選ぶための屠殺場への道かもしれない」
    というところに、日本人はもっと早くに気づければ良かったですね・・・。

    今もって日本では、少しずつ状況が変わりつつあるにしろ、
    就職というより「就社」で、会社に一生養ってもらおう、という
    そういう奴隷根性の人が多い、と言うか、そういう人を教育で
    作り出しているように感じます。怖いですね。

    私は日本が好きですが、一昨年にブラジルに移住すると決め、
    なんだかんだで未だに日本にいますが、来春こそは!と思ってます。
    就労ビザが取れなくて困っているというテイタラクです(^_^;)

    心を軽く、気持ちを強く持って、外界にポンっと出ていける、
    そういう日本人が増えて欲しいのですが、そうなるとご老人たちは
    困るだろうし、そうやって外に皆が出ていったら、日本は日本では
    なくなるのかな?という恐怖もあります。

    ガメさんがブログを続けてくれているのが嬉しいです。
    これからまた、たまに読ませてもらいに来ますね。

  2. AgathaChrio says:

    空気を読んでいるうちに普通の考え方ができなくなるんですね。
    逆張り派の私ですが、その根っこには空気を読む事があったのだと気づかされました。
    そんな私としても5年くらい前から公務員の給料が下がりはじめ、大学進学率は大きく下がる予想だったのですがまだ踏ん張ってます。その分変化が劇的になるのではと思うのですが、モラトリアムが与えられたのは幸運だったのではないでしょうか。
    大震災ぶりに日本の元の職場を訪れた外国人から、皆があまりに笑わなくなっていて驚いたと今日聞きました。
    ガメさんのおっしゃるように普通に考えて普通に行動するのがいいと思います。

コメントをここに書いてね書いてね

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s