マイナス金銭講座_初級編

BNC84

カネモウケの話なんて低級なことは聞きたくない、という冷笑的なコメントや嘲りのコメントがいっぱい来て、この手の知ったかぶりで「きみの無知は笑える。きみは何にもわかってないけど、ぼくはなんでも知っている」という人たちくらい退屈なひとびとはいないのでめんどくさいのでやめてしまったが金銭講座のようなものはほんとうはたいていの人に必要なものだったと考える。
そーゆー下品なことは西洋人しか考えないのだという、いかにも「大義に生きる」日本人らしい思し召しを垂れるひともいたが、仰せの通り西洋人は下品なので、若い西洋人が一生の巻頭にあたって考える事は「どうやったらラットレースから抜け出せるか」ということである。
日本の人が志を大事にしながらみんなで一緒にラットレースの周回をくるくるまわる状態を好むのに比して、西洋人はどうやったら自分が、この稼いでも右から左に出ていく、ノーブレーキピストをこぎつづけるようなラットレース場から出られるか、ということを考える。

オークランドで言えば、一戸建てでも4%のリターンはあるので、3億円くらいの不動産を(自分の家を別にして)もってしまえば、1200万円の家賃が期待されて、税金を払ったり修繕をしたり、管理会社に払ったりしていると、800万円が懐にはいって、まあ、そのくらいあえばくえるか、というのがゴールとされている。
自分の家がだいたいリミュエラあたりなら1億円からあるとして、都合4億円の余剰のカネがいることになる。

金銭講座は高潔な日本のひとびとの道徳的な反対にあったのでやめて、ラットレースから抜け出たあとの話をすると、ウエストヘイブンのマリーナに行くと何百という世界一周が可能なヨットが並んでいて、そーゆえば、あのおっさんこの頃みないな、と思っていると、日焼けして帰ってきて、ロスアンジェルスまで行ってきたんだよ、という。
30フィート、すなわち9メートルちょっとくらいの艇長と腕前があれば片道1万キロくらいは、すいすいと行って帰ってこられるところが現代のヨットのよいところであると思われる。

現代のヨットは操船がチョー簡単で、GPSとチャートの組み合わせで帆を自動操作して勝手に進んでくれる。
300キロくらい間違えてたどりついたりすることもなくはないが、そのときはそのときで修正して行けばいいだけである。

全長が40フィートを越えるようなヨットはわしガキの頃なら夫婦ふたりで操船するのはたいへんだったが、最近は、ふたりで楽ちんで操作できるヨットがあって、ものをつくることに関してはかわいくないくらい頭がいいドイツ人たちのつくるヨットのなかには、ひとりでも操船できるものすらある。

いま売れている HANSE575
http://www.hanseyachts.com/#/gb/575/documents.html
などは、その典型で、インテリアがみたとおりダサイが、すべてがややアホらしいくらい合理的に出来ていて、世界一周くらいは、問題なく夫婦ふたりでやれる。

ニュージーランドは飛行機の免許をとるのがチョー簡単な国なので、飛行機をもっている人もたくさんいて、前にも書いたことがあるよーな気がするが、「牧場」の家の近くにはパドックの柵をいちぶ取り払って、T10やなんかのクラシックプレーン飛ばしているひとがいる。
牧場を改造して自家用の飛行場をつくるのは、冬になると道路が閉ざされてしまったりする南島ではわりとふつーのことである。

モニもわしも、なにしろ生まれてからこのかたずっとヒマなひとたちなのでPPLはもっているが、飛行機はセスナだと新しいスカイキャッチャーで400キロくらいしか飛べないので、たかがオークランドからクライストチャーチに行くのでさえ何回も給油しなくてはならなくて、結局、あんまり乗らなくなってしまう。
飛行機が好きな友達が来たときに、途中でエンジンをアイドリングにして、「きゃあああ、エンジンが止まってしまった。ど、どーしよう」と述べて脅かして遊ぶくらいが、楽しみで、あんまり楽しいことはないと思う。

そのうち何かの弾みでマジメに仕事をするようになったら双発のジェット機でも買うべ、と思っていたが、わしがマジメに仕事をするようになるのはイエローストーンのスーパーボルケーノが爆発するよりも可能性が低いのが、われながら、判明してきたので、どうせそのうち一式陸攻のレプリカを秘密制作してラバウルの上空を飛んで土地の古老をびびらせる、くらいのことしかしないのではないかと思われる。
一式陸攻は、飛ばすには余程いい飛行機らしくて、機銃弾があたると簡単に火だるまになって7人の乗員があっさり死んでしまうので戦争には向かなかったが「戦争にさえ使わなければ、あんなに良い飛行機はなかった」という証言がいくつも残っている。
あの飛行機はたしか6000キロ飛べるので、タンクを増設すればオークランドからホノルル(7000キロ)くらいはいけるはずである。

ヨットよりも楽ちんなのは、ツイッタでも述べたがパワーボートで、アメリカ人はモーターヨットとかいう訳のわかんない言葉で呼ぶが、要はディーゼルか300hpx2でまかなえる程度の大きさ(艇長12メートルくらいまで)ならガソリンのエンジンで自走するボートのことで、スティーブジョブズが企画して自分のためにつくった巨大な船でなくても、40トン程度のボート
http://www.tradeaboat.com.au/news-and-reviews/article/articleid/80626.aspx
があれば、最近は気象レーダーが発達しているので、かなりとおくまで安全に行ける。

さっきのヨットもそうだが、いまのボートは、7メートル程度のニュージーランドのふつーの会社員が買う程度のボート
http://www.smuggler.co.nz/this_smuggler720spt.php
でも、ステレオにシャワーやトイレ、ダブルベッドくらいはついている。
夫婦で、週末に出航して、どこかの半島か島の入り江で酒を飲んで釣りをしたりディンギィを下ろして、無人島に上陸してテントを張って遊んだりする。

ラットレースから抜けだして、家のホームローンも払っちゃったもんね、という30代の夫婦がもっともオカネを使うのは旅行だろう。
たしかニュージーランドの法定有給休暇は28日だったと思うが、この1ヶ月の休暇を固め打ちして、たとえば欧州に行く。
たいていその国にいる友達の家に泊めてもらうが、もうちょっとオカネを使う気があれば短期貸しのアパートに泊まって1ヶ月を過ごす。
ホテルはどんな場合でも最後の手段だと思います。

どーしてもホテルしかなくて、万事休すやむをえない場合というのはあって、そういうときはなるべく小さいホテルで過ごすほうがよい。
ヒルトンのような世界チェーンに泊まるのが最低で、普通はそういうところには泊まらないと思う。

ブログ記事に書いちったホテルでゆえば、ラチャマンカ
http://www.rachamankha.com/
や、El Far
http://www.greatsmallhotels.com/costa-brava-boutique-hotels/hotel-el-far#description
のようなタイプのホテルが最もよい。

どうやってすごすかというと、Costa Brava
http://www.telegraph.co.uk/travel/destination/spain/92938/Costa-Brava-travel-guide.html
という有名な避暑地にあるEl Farならば、遊歩道が永遠に続いていて、1キロ歩くとそこには小さな村とパブやタパスバーが何軒かあって、 カタルーニャのむっちゃくちゃうまいパンにニンニクとトマトをすりすりして食べる pa amb tomaquet (pan con tomate) やtortilla de patatasを食べて、地中海を眺めながら足を休めてのんびりする。
ほんで、またすたすたと歩き出して、1キロ行くとまた小さなこの世の始まりのように美しい浜辺があってカッコイイタパスバーがあって…と無限に続く快楽の旅、rapture x2になってうっとりしてしまう。
それにも飽きたら、とゆっても飽きるひとがいるとは思われないが、世の中にはいろいろなひとがいるから万が一のことを考えて飽きたら、近くにはたとえばキューバとかアルゼンチンとかスペイン語圏のあちこちの国や町の名前がついた訳のわからん別荘地区もあって、いろいろな建築があり、ときどきは、おお、これは自分の家でもマネしちゃおーかなと考えてしまうものすごくかっけえタイルの使い方があったりして、散歩すると楽しいと思われる。

日本のひとが「金銭講座」の反応に見られるようにオカネをやたらとケーベツするのは、オカネの楽しい使い方を知らないからではあるまいか?
わしはオカネを稼ぐほうには、あんまり興味はない。
わしはむかしから読んでいるひとは皆知っているキチガイゲーマーなので、ぜーんぜん誰も考えたことがないビジネスモデルや、オカネに関するオモロイ数学的着想をおもいつくと、ゲームとしてやりたくてたまらなくなる。
ほんとうは本業上はチョーコンサーバティブな凍死で、不動妙王(<−漢字注意)だが、やらんでもええ凍死をつい余剰のオカネでやってしまう。

使う方は、それに比してむかしから大好きで、ポロをはじめ、オカネがいっぱいなくなる遊びにうつつをぬかして、両親はなにもいわないが、両親のクソ知り合いから、あの子はどうかしている、と言われたりした。

もとよりオカネで出来ることは限られているが、いれかわりたちかわり現れては「いかにオカネが人生にとって無意味なものか」を説教しにあらわれる日本のひとたちを見ていると、そーかなー、と思う。

楽しいんだから、オカネかせいで使えばええんちゃうの?
やっぱし、わしは考えが浅いのだろーか。

(またヘンな人が来てめんどくさくなるに決まってるが、万が一、ヘンなひとがあらわれない場合は、今回が初級編であるとして、もっとオカネのオモロさが判る中級編上級編と続くであろう)

(きゃっ、きゃっ)

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3 Responses to マイナス金銭講座_初級編

  1. アッシュ says:

    生粋の古典的日本人ですがお金の話は大事だし
    色んな考え方は知りたいしお金無いと道徳的に
    すらなれないし。今後も期待してます。
    ところで過去のコメントが消えてるんですが
    なんか悪いことしたかなぁ。

  2. yuki8948 says:

    はじめまして。
    初コメントするmee035です。

    ラットレースから抜け出す話、お聞きしたかったです。T^T

    大富豪にならなくても、ある程度の資産を築いてお金と時間の自由を得たいものですね。

    今後の投稿も楽しみにしています。^ ^

  3. ゆーか says:

    最近、生きてる時間は案外短いなーと気がついて、やっぱり楽しかったな、子供にもそこそこ楽しさを分け合えたなーと思って人生終わりたいと心底思います。「たいがいの人に必要だったと思う」→私には必要です。また中級上級編楽しみにしてます。きゃっきゃっ!‥楽しみなのはお金の話だけじゃないんですけどね。

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