InVacanza2

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第一目的地の(UmbriaとToscanaのちょうど国境の辺りにある)農家に着いた。
おおきな農家を改造した一軒家の宿屋で、気が遠くなるほど綺麗な田園のまんなかにある。
オーブンやストーブはもちろん、冷蔵庫もログバーナーもなにもかも完備されているので、スーパーマーケットから買ってきた食材を台所に並べて「料理ができたら起こしたあげるから午寝してていいよん」と述べてキッチンに立つ。
エッチな下心ばりばりでモニさんのゴージャスなマディソンアヴェニューのキッチンでcapelliniのラムの(ピカンテ)ラグーソースかけをつくっていたりした頃と同じです。
いまももちろんエッチな下心ばりばりなわけだが。
(この世に美女とエッチすることとおいしいものを食べること以外に人間が興味をもつにあたいすることはあるだろうか?)(ありはしない)(←反語表現)

むふふ。

昨日と一昨日は人間の創始から現在に至るまでの世界の民族のなかでただひとつ「男と女が完全に平等だなんてあたりまえじゃんね」と考えてのほほんとしていることができた偉大な民族の足跡を見て回っていた。
エトルリア人のことです。
エトルリア人は驚くべきことに男と女が平等なのは人間同士なのだから当たり前だという異常な思想をもっていた。
現代アメリカ人たちのように「男と女は平等であるべきだ」と述べているのではない。
「平等に決まってるやん」と「知って」いたのです。

それだけで橋下徹もびっくりなのに、他にも不思議なことがたくさんある民族だった。

エトルリア人たちは自分たちの国権国家をつくることに興味をもたずに、町と町のチョーゆるい連合を好んだが、「エトルリア人が集落を築いていた」と信ぜられている丘に現実に登ってみると、わざと城壁の縄張りが難しいようなところ選んであって、なぜだろう?と考えさせられる。
TODI
http://en.wikipedia.org/wiki/Todi
の向かいにある丘などは、地の利を得たハンニバルの進撃を阻んだので有名な二重防壁がある丘陵から離れたところにあって、わしのぼんくら頭で考えられるゆいいつの理由は「陶土がとりやすかったこと」と「風光明媚だったこと」、くらいだろうか (^^;
ヘンなひとたちだったんだなあああー、と思う。

エトルリア人はこの世界の文明の産みの親であるローマ人よりも遙かにすぐれた叡知と政治技術と軍事・土木技術をもっていたというが、他民族よりすぐれた能力をもった民族の常と異なって民族ごと滅亡させれられたわけではなかった。
どうなったかというと、ローマ人といっぱいエッチしているうちにローマ人と区別がつかなくなってしまったので、こんないなくなりかたもエトルリア人ぽいと思う。

途中でDERUTA
http://en.wikipedia.org/wiki/Deruta
に寄って、磁器を買い呆けた。

リークと芥子の実のソースの「Frange」パスタと豚肉にベーコン巻のランチを食べた。
€29。

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それにキャラメルバナナとティラミスのデザートを食べてアスパラガスのスープと仔牛を食べたモニとあわせて€70。
食前のスプマンテとつなぎのちっこいセロリナスープは店のおごりだったが、ふたりでちょうど一万円くらいで、同じくらいの質の食べ物を出す東京のイタリアンレストランの3分の1くらいの値段ではなかろーか。
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同じくらいの質の食べ物を出す東京のレストラン、と書いたが、日本のひとに阿って書けば、ということで、ほんとうは日本であんなにおいしいイタリア料理は食べたことがない。画家の友達に教わっていったレストランだが、なんだかもう滅茶苦茶においしいので、ぶっくらこいてしまった。

料理が出来上がったので二階の寝室にあがってみると、モニさんは午寝が本格的な睡眠になってしまって、「ガメ、ごめんね、ガメ、ごめんね…(ぐうっ)」と言いながら眠ってしまって起きられないようである(^^; 

せっかく渾身の技をこめて(←誇張された表現)つくった料理をひとりで食べても仕方がないので、ほんでわ、わしもチーズ味のBastonciniでもかじって夕ご飯はパスにすべ、と考えて、いまラウンジに座っているところ。

emailを読んでいると、若い人のマネージャーへのemailが転送されて「部屋を見て回って最近の冷蔵庫は冷蔵庫棚よりも高いのがあるので棚をいったん壊して新しく余裕のある高さにしたほうが、結局は質の高い借り手がつくのではないかと考えました」と書いてある。
見積もりをとったら、一個の棚を壊すのに1200ドルかかると言ってきた(^^;
低い棚のままの部屋は110あるので132000ドルの出費になるがいいですか?

マネージャーのおばちゃんはぶっくらこいちまうに違いないが、わしは名前も知らない若い人にemailを書いた。
棚を壊すだけのために1200ドルは法外と思う。
第一110軒もあるのに、この会社の見積もりを見ると杓子定規に「会社規定」の費用を書いているだけである。
こういうときには「相見積」を取らないで、Mがよく知っているから前例のデータを使って交渉するといいのさ。
Mは、この頃、若い人には話がしにくいらしいから、ぼくが電話をかけておきます。
Mのほうから何日の何時と会う日を言ってくるだろう。
1200ドルはきみが若いからいっちょうぼってやれと思っただけだが、きみはそれを知ると傷つくだろう。(ほんとうは600ドル以上請求できない仕事だと思う)
でもね。
だからといって世の中は騙しあいだと思ってはいけません。
そう考えだした瞬間から、きみはぼくの会社にいられなくなってゆくだろう。
この世界で仕事をしているすべての人間には、自分が関わっている仕事のすすみかたをフェアにする責任がある。

いったいわしは何をしているんだろうと思いながら、おばちゃんにCCをあてて、emailを出してしまった。

1983年生まれのわしは「世界が壊れている」ことになれている。
破壊された現実に馴染んでいて、どんなに薄汚い人間が自分の前に現れても、ちょっと待ってね、と述べて「薄汚い人間図鑑」を広げて、ああそうか、あなたはこのタイプなんだな、と確認して、定石に従って防御陣を盤上につくってゆくことができる。

1983年生まれの世代とは世界の狂気を事務手続きのなかで処理していける世代なのであると思う。

そうしてわしはemailやメッセージの形でやってきた狂気を、コルクボードにピンでとめて分類する。
無害化して、名前をつける。

それからおもむろに人間に戻るのね。
小さなひとの小さなデコにキスをして、モニが眠っているシーツのなかに潜り込む。
この薄汚い世界も、決定的に終わってしまわないように願いながら。
モニさんの(信じられないくらい良い匂いのする)脇の下に顔をくっつけて寝る。
他にやりたいことなんてないし。

でわ、また。

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3 Responses to InVacanza2

  1. Ray says:

    エトルリア人にはまだまだ足元にも遠く及ばんけど、NZで「もしかして、あなたは日本人?」と遠慮がちに聞かれて、次にどんな質問が来るかと一瞬身構えた後に、「私も義理の娘に日本人が居るのよお」とか「ハルキの小説は読んだわよお。遠いご親戚?」とニコニコしながら言うのを聞いてほっとすることが何度もあった。日本人は、自分達の「民族の優秀さ」を誇ってないで、もっと世界中の人の「身内」になるべきやと思う。それに、どうせ誇るなら、世界一健康的でおいしい料理を毎日作ってくれる美しいおんなびとを誇るべきやないか? 日本の男はそれに感謝して、少なくとも皿ぐらいは洗うべきや。勿論自分でも作れるに越したことはないけど。

  2. AK says:

    「世界の狂気」とは、「生産性向上」のなかから拡大再生産されているのではないでしょうか。
    この「一律1200ドル」の作業見積書の件はよくわかりませんが、アメリカン流に全ての仕事が手続化されていけば、マクドナルドのハンバーガーのメニューだけでなく、見積書でもメニュー化できるでしょう。
    (「戦争」でさえメニュー化できるかもしれない。そうすればブラックウォーター社にアウトソーシングできて・・・もう実行していた。)
    そうすれば、メニューから見積書を「作成」するワーカーも、マックジョブ並みの賃金で済むかもしれない(すばらしい生産性向上ですね)。
    そして、そのメニューを開発した当事者が立ち去ったあと、残されたワーカーは、ただひたすら見積書を「作成」し続けるのです。
    そこに「悪意」など、存在するわけがない。
    なぜなら彼らは自分の「作成」した見積書の意味など理解できていないのですから。

    これが世界の狂気でないとしたら他に狂気にあたいすることはあるだろうか?(ありはしない)

  3. isaokato says:

    なるべく簡単に、自分でもわかるような方法でこの世界で大切にするべきことを、ガメさんの言葉をヒントに書き出すと
    Eat well.
    Sleep well.
    Love well.

    ほんとうに、それだけの気がしてきた。最後はほんとはFxxk wellと書きたいところだけど、あれですね、「隣人に優しくあれ」の意味も込めて。。。

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