初めての人のための海外旅行マニュアル1_空飛ぶ絨毯篇

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いまはインターネット上の情報提供システムが充実しているので、むかしのようにあちこちの航空会社に電話して、あーでもない、こーでもないと議論しなくてもよくなった。
わしガキの頃は、まだ家を宰領しているおばちゃんが、よくあーでもないこーでもないをしていたのをおぼえているが、いまはネット上で、特定の便の航空機の種類、かかる時間、座席表から、食事のメニューのバリエーション、はては評判まで一気に検索できるので楽になった。
いま試みに、ニュージーランド人に化けて、およそ意味不明の「がんばろー」な日本語で意味不明瞭で訳がわかんないツイートを連発しまくっている村上レイ(@wagonthe3rd)が奥さんとふたりで、オカネがもったいないのでエコノミークラスでニュージーランドから日本に里帰りするという計画をもったとして、どんな選択肢があるかインターネットで調べてみると、指定した要件にあわせてとりあえず三つ選択肢が現れる

「3 options looked at in economy class for 2 people

MALAYSIA  $3028, includes stopover in KL both ways, seat 17in, recline
34in, config 2-5-2, 777-200

AIR NEW ZEALAND $3684, direct, seat 17.5in, recline 31-35in, config 2-3-2, 767
or $4446 AKL-OKINAWA, NRT_AKL, plus okinawa-haneda on ANA at approx.
30,000yen for 2 one way

SINGAPORE $4029, stopover in singapore both ways, seat 19in, recline
32in, config 3-3-3, 777 300ER」

と、1分もしないで出てくる。

上のオンラインで得られた情報を見ると、

座席のおおきさ

マレーシア航空:17インチ(43.2cm)
エア・ニュージーランド:17.5インチ(44.5cm)
シンガポールエア:19インチ(48.3cm)

で同じ「エコノミークラス」と名前がついていても、シンガポール航空だけは格段に大きい座席であるのが判る。

座席の排列は、

1 マレーシア航空 2-5-2
2 エアニュージーランド 2-3-2
3 シンガポールエア 3-3-3

で、数字は無論、2-5-2ならば、窓際から2席+通路+5席+通路+2席
を表している。
夫婦ふたりでいちゃいちゃしながら行く場合は、シンガポールエアはまことに都合が悪くて、窓際席の奥さんとまんなかの村上レイがいちゃいちゃしながらオークランドからクアラルンプールだけですでに11時間に及ぶフライトの時を過ごそうと思っても、通路側に仏頂面の、日本語新聞サイトによれば(多分世界では日本人だけらしい)「加齢臭」という語彙のひびきだけですでになんともいえないやりきれない感じの臭いをぷんぷんさせたおっさんがねーちゃんの裸の写真がいっぱいついた日本の週刊誌に「うひゃひゃひゃ」と小さく呟きながら見入って座っている確率が高いので向いていないと了解される。

ひとり娘あるいは息子がいる夫婦の場合や、屈強な刑事ふたりが凶悪粗暴犯の大庭亀夫を護送する、というような場合には、しかし、3席だらけのシンガポールエアは夫婦で子供を挟んで座り、刑事2人でキングコングみたいに手錠をひきちぎって暴れだす可能性がある大庭亀夫を必死で抑えつけながら護送するのに、便宜があるであろう。

マレーシア航空には行きも帰りも「ストップオーバー」(途中滞在)がついているので、クアラルーンプールで降りて、クラルンプール名物プール付きコンドで、1ヶ月くらいプールサイドで日光浴をしてへろへろしたり、シンガポールより格段にうまくて安い料理を食べたりしてなまけてから日本に行き、また帰ってくる、ということができる。

エア・ニュージーランドはANAと共同運行なので沖縄にサイドトリップ!というときにはチョー便利で那覇を行き先に指定すれば30000円余計に出すと日本に行くついでに沖縄旅行も出来る。

上の情報だけではわからないことも述べておくと、このブログ記事には何度も出てくるが、シンガポールには政府が補助金をだしまくっている特別な「ストップオーバー」制度があって、これはシンガポールの観光収入の要をなしているほどシンガポール政府にとっては重要な事業で、たとえばチャンギ空港から市内の主立ったホテルを網羅したシャトルはシンガポールストップオーバー乗客についてはタダです。
ホテルもストップオーバープランのリストに載っているホテルは二流から超一流ホテルまで半額以下の宿泊料のところも多い。

もうひとつは、シンガポール航空は新しい機体が多いので有名で、たしか世界の航空機会社でただひとつだったと思うがおろしたての新品飛行機しか買わない。
中古機体を他社から買って使うということをしない。

機体が新しいということはそのまますなわち座席の前の液晶スクリーンが大きいということで、機内で眠れない人にとっては、おおきな要素であると思う(^^)

この他にももちろん、韓国系中国系台湾系日本系、タイエアー、LCC、いろいろある。

航空会社はビジネスクラス重視の航空会社(主に英語圏。エアニュージーランドはこれに該当する)と「エコノミークラス重視」に分かれていて、2008年までが全盛だったビジネスクラス重視の航空会社はファーストクラスをもたない。

ビジネスクラスの最大の良い点は何かというと「フルフラットシート」で
この完全に平たくなってふつうのベッドになるシートがない航空会社のビジネスクラスは妙に縦に長くてふつーのエコノミーでは、ようはいりきらない大庭亀夫のような人は別にして、座席の上では、エコノミークラスに較べるとだいたい3倍以上の航空券代を払うのに見合うだけの良い点がない、と思われる。
いま、サイトを見てみると、
Air Canada (Business Class)
Air China (First Class)
Air France (First Class)
Air New Zealand (Business Class)
Air Tahiti Nui (First Class)
ANA (First Class)
American Airlines (First Class)
Arik Air (Business Class)
Asiana Airlines (First Class)
Bmi British Midland (Business Class)
British Airways (First and Business classes)
Cathay Pacific (First and Business classes)
China Airlines (First Class)
China Eastern (First Class)
Continental (Business Class)
Delta (Business Class)
Emirates (First Class)
Etihad (First and Business classes)
Garuda Indonesia (Business Class – angled life-flat on some aircraft)
Gulf Air (First Class)
Hainan Airlines (Business Class)
Japan Airlines (First Class)
Jet Airways (First and Business classes)
Kenya Airlines (Business Class)
Kingfisher Airlines (Business Class)
Korean Air (First Class)
Malaysia Airlines (First Class)
Oman (First and Business classes)
Qantas Airways (First Class)
Qatar Airways (First and Business classes – angled lie-flat on some aircraft)
Royal Jordanian (Business Class)
Singapore Airlines (First and Business classes – angled life-flat on some aircraft)
South African Airways (Business Class)
Swiss International Air Lines (First Class)
TAM Brazilian (First Class)
Thai Airways (First Class)
United Airlines (First and Business classes)
V Australia (Business Class)
Virgin Atlantic (Business Class)

と(ファーストクラスを含めて)40社があがっているよーだ。

細かいことを言うと、たとえば「25 hours」

というわしの好きなタイのバンドがあるが、タイ航空の飛行機にはまず絶対にこのバンドの音楽がなにかの番組にはいっている。
航空会社は普通、その国のポップスチャンネルをもち自国の映画を流すので自分が好きな文化の国の航空会社を選ぶと
飛行機に乗っているあいだじゅう、ずっと楽しい。

簡単に想像がつくように実は飛行機のなかは、それがエアニュージーランドならばニュージーランドで、日本の乗客は「あんなに態度がでかい客室乗務員は初めて見た」と憤慨するようだが、ニュージーランドというのはお客様がぜんぜん神様ではなくて「友達」な国なので、仕方がない、というか、わしなどは成田からエアニュージーランドの飛行機に一歩踏み込んだ途端に聞こえる南島訛りのニュージーランド英語を聞くと、飛行機はまだ滑走路にもたどりついていないのに、ホッとしたものだった。
いまから考えるとホームシックの一種なのかも知れないが、涙がでてきてしまったこともあった。

一般にファーストクラスは廃れつつある。
長い不景気の影響もあるがプライベートジェットがものすごい勢いで安くなったからで、「格安プライベートジェット」というとなんだかヘンだが、そう呼びたくなるようなプライベートジェットサービスの会社がたくさんあります。

ファーストクラスは年年でかくなる一方の空港内を運転手付き電動カートで移動できるとか、ルフトハンザなどは着陸したあとに空港内バスでなくてメルセデスのお迎えがくるとか、どこの会社もいろいろ工夫しているが、あんまりうまく行ってない。
乗客をプライベートジェットにとられているようである。

バルセロナからミラノまで往復€35(4600円)しかかからない。
サウスウエスト航空というアメリカのわしの好きな航空会社は座席の指定もなくて、テキトーに歩いて行って、テキトーに座ればそれでよいことになっている。
要するにバスのようなもので、飛行機が嫌いだという人もいるが、わしは飛行機に乗って移動するのは好きなほうです。

日本では「格安航空券」を買うときは、航空会社のセールスから直接買ったほうがよい、というのは有名で、日本の格安航空券会社はむかしからトイレの臭いがする後部シートを安くブロックで買って、高値で売っていた。
自分ではいちどグアムに行くときしか「格安航空券」(英字雑誌にチョー安い航空券+ホテルのセットが載っていたので英語ゲームを買いに行くのにナンバー1xxから買った)買ったことがないが、そのたったいちどの経験から言うと、返ってめんどくさくて割高、というか、高いんちゃう?と感じた。

わしが22歳の日本人なら、多分、スターアライアンス(航空会社のグループです
 http://www.staralliance.com/en/booking/flight-search/ )
の世界一周航空券を買って、1年人生をぶちなげて、皿洗いをしながら1年間、世界を西から東(ジェット気流のせいでこっちの方角のほうが速い)北から南にうろうろして、これからどんな一生をすごせばいいかなあー、と考えると思う。

もうこのブログで何度も書いたが、どういう理由によるのか、日本は世界一周航空券が世界でいちばん安いので有名で、わしは世界一周航空券を3回買ったことがあるだけだが、どうやら半世界一周券(太平洋一周など)も日本がいちばん安いよーだ。

€35の欧州ほどではないが、航空券代がぶわっか高い日本といえども、10万円もあれば「日本で考えていたのとはまるで異なる『観念ではなく現実の地球』のなかへ出て行けるわけで、この次は、このなるべく無機的に書いたつもりのこの「マニュアル」にそれを書こうと思うが、1年世界一周するとして、準備しなければならないオカネは30万円くらいのものだろう。
この次の回に述べる理由によって実は100万円もって出るよりも30万円のほうがいいのです。

オンラインで買ったe-チケットのプリントアウトをジーンズのポケットに突っ込んでTシャツと下着がはいったキャリーオンラゲッジをころころと転がして、空港に行ってしまえば、君の手にはもう日本にいるときとはまったく異なる未来の可能性があるわけで、そーゆーチャンスを逃すのはいかになんでもアホだんび、と考えて、この続きものを書いてみようと思う。

ツイッタかなにかで話しかけられれば、それにもなるべく答えていこうと思ってる。
「勇気」なんておおげさなものいらないし、英語でも、にっこり笑って「ハイ!」と「サンキュー!」が言えれば出発の「語学準備」としては十分x2です。

ほら、でかけよう、一緒に。
一緒にでかけて、世界中のひとびとの感情や思考や習慣を訪問しよう。

ね。

(画像はガルダ湖。手前のボートの舫いかたが欧州式なのがわかりまする)

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One Response to 初めての人のための海外旅行マニュアル1_空飛ぶ絨毯篇

  1. 僕も思いつく節がありますね。きちんと情報を知っているのと知らないのとでは、それがもたらす成り行きはすごく異なってくるとは分かっていたつもりでしたが、それが航空チケットに対しても該当するとは承知していませんでしたね。お値打ちの航空券に関して、一度に比べるWebサイトを従来使っていたのですが、そもそもまともに入手した方が低価格になると分かった時は驚がくでした。こういったことは、なぜ一人として伝えてくれないのでしょうね~。

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