Daily Archives: September 13, 2014

ノーマッド日記17

1 Cirque du Soleil を観に行った。 Totem。 http://cheeseontoast.co.nz/2014/08/25/cirque-du-soleil-totem-review/ テントが設置された「Alexandra Park」は夜の交通量ならば家からクルマで15分くらいなので8時30分からのショーに、家でゆっくり夕飯を食べて出かけても間に合う。 ショー自体は、なにしろCirque du Soleilなので退屈なわけはない。 2時間があっというまに経ってしまう素晴らしさで、小乗仏教神風のコスチュームに身を固めた5人のアジアの女びとのunicyclistsが登場するところやRussian Barの上を「スターマン」たちがいっせいに宙空へ跳躍するところでは、こっそりみまわすと、観客席で、感動のあまりそっと涙をぬぐっている人がたくさんいた。 モニとぼくは、すっかり人間の肉体の美しさに興奮して、やっぱり空中ブランコ乗りになればよかった、わたしはバレエを続ければよかった、でもとっても足が痛かったんだもの、と言い合った。 冷たい夜気のなかで、ふたりで途方もなく幸せな気持ちになって帰ってきた。 ひとを美によって楽しませることができるなんて、なんて素敵な商売だろう。 あのひとびとを尊敬しないわけにはいかない 2 日本はスタグフレーションが始まってしまったようだ。 アベノミクスがもたらしうる結末のうち、悪いほうの、それも最悪の結果がスタグフレーションだった。 どこまでも運が悪い日本は岐れ道に立つたびに最悪の選択を繰り返して、ついに悪夢の迷宮にさまよいこんでしまった。 「物価はどんどんあがってゆくのに賃金は上がらない」という、国よりも個々の国民にとっては地獄というほかに呼びようがないこの経済現象は1960年代のイギリスに始まって、たしか、日本では「イギリス病」と呼ばれていたのではないだろうか。 1979年にマーガレット・サッチャーが首相になって、イギリスのありとあらゆる伝統を破壊するのと引き換えにスタグフレーションを徐々に克服して1990年に同僚政治家や国民のすさまじい憎悪のなかで辞職するころにはイギリスの伝統の破壊もスタグフレーションを生んだ経済体質の改善もほぼ完了した。 スタグフレーションが始まってから最終的に克服するまで30年ほどかかった計算になる。 スカイプで日本の経済に詳しい友達と話してみると、スタグフレーションなんて20世紀で絶滅したはずの怪物につかまるなんて運の悪いひとびとだな、と日本人は気の毒である、と述べた。 克服するのにどのくらいかかるだろう? と愚問を述べると、 「(都合が悪いことは絶対に認めない)日本人たちのことだからスタグフレーションだと認めるまでに、まず30年かかるだろう」と言って、酔っ払っていたのでしょう、調子はずれの大声で笑っていたが、経済の回復どころか、いままで積み上げた財産まで根こそぎに失いつつあるひとりひとりの日本人にとっては、笑いごとであるわけはない、という気がする。 去年の4月に、「どうやらこれはスタグフレーションになるな」と思って、主に日本語の友達向けて書きはじめたのが 「アベノミクスが開いた向こう側」 https://gamayauber1001.wordpress.com/2013/04/23/abenomics/ 「「アベノミクスが開いた向こう側」(その2) https://gamayauber1001.wordpress.com/2014/03/14/abenomics2/ だったが、横からのぞき見していたひとびとが「あなたは経済のイロハが全然わかってない。アベノミクスが成功しているのを見ていないのか。もういちど経済教科書で勉強したらどうか」 というような、おなじみの退屈で凡庸な嫌がらせばかりの反応で、嫌気がさしたので、 続きの構造説明にあたるところは書かなかった。 どっちみち、ブログのような文章は自分の頭のなかを整理するためと、その言語が母語の友人たちと議論するために書いているだけなので、日本語でなくてもよかったので、ブログでなくて、言語も変えてメーリングリストのほうに切り替えて書いて、考えを整理することが出来た。 「議論の力」はたいしたもので、ぼくみたいに半分眠っている頭脳でも活性化される。 意見を交換しているうちに、お互いに考えてもみなかった思考の角度があらわれる。 … Continue reading

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