Daily Archives: October 21, 2014

ノーマッド日記18

1 Skip, という。 日本語ではなんというか知らない。 日本にいるときには見たことがないので、もしかすると日本にはないのかも知れない。 鋼鉄製のでっかいバスタブみたいな形のゴミ箱で、引っ越しでも大掃除でも、家から大量のゴミが出そうなときに頼むと、クレーン付きのトラックでやってきて玄関の前のロータリーなりなんなりに置いていきます。 クルマが一台そっくり入るくらいのおおきさがある。 高さは2m、長さが5m、幅が2m、そのくらいのおおきさ http://www.joneswasteservices.co.uk/index.php?page=skips 庭のデザインを変えるので、大量の枝や葉っぱが出る。 庭師のひとびとがやってきて、毎日、朝から晩まではたらく。 青空がかげりだして、雨がふりだして土砂降りになっても、ずぶぬれになりながら昼時以外はびったり仕事をして、 料理のおばちゃんがつくったパイやキッシュを食べて、午後もまた暗くなるまで仕事をする。 仕事が終わったら驚くべきことにキッシュやパイのお礼状が来た。 いいひとたちだなー、と思う。 前の家の持ち主はなぜかバナナの木を植えてあったりして、ヘンな庭の趣味の持ち主だった。 会社の社長と外科医だかなんだかの夫婦だったかなんだか、そんなひとたちだったはずだが、夫婦の寝室の庭に面したドアから数歩のところにバナナの木を植えていたところをみると、起きて、もぎたてのバナナを食べるとかなんとか、変わった夢があったのでしょう。 夢はちゃんと現実になって、たわわなバナナがたわわたわわたわわと実って、食べると結構おいしいが、バナナの木は、しどけないというか、だらしないというか、収拾がつかない形の木で、庭木としてはチョーかっこわるいので、全部切り倒すことにした。 パームトゥリーの葉っぱは、見栄えはいいが、けっこう大きくて、おおきいものは3m以上ある。 下のほうは褐色になって、うううーむ、サイクロンが近づくと落ちてくるべな、と思ってみていると、ちゃんと落ちてきます。 ラドンが裏庭に降り立ったようなものすごい音を立てる。 棕櫚・パームトゥリーの類いは、ニュージーランドでは「雑草」の分類で、切り倒して掘り起こしてしまうのはよいが、一本始末するのに3万ドル(280万円)かかるので、吝嗇が発揮されて、ほっぽらかしになっていたが、これもぜんぶ伐採することにした。 ブログ記事に何回か出てくるブーゲンビリアも、年経りて、蔓がいよいよ太くなって、3センチくらいもある棘がいっぱいついて、びよおおおおーんんと跳ね返って庭仕事の人が怪我したりするようになったので、夏の盛りには花がぎょっとするほど美しいとは言っても容赦しないことにした。 一日経つと、skipがふたついっぱいになる。 このセルロースやなんかをみんな二酸化炭素と水で合成するんだから、自然の生産力はすごいなー、とアホなことを考えているうちに庭がみるみる違う姿になって、見違える姿になる。 モニさんと、ふたりで、紅茶を飲みながら、 あそこは薔薇にしよう。 奥のベジガーデンの手前は、こんどこそイタリア・トマトを大量に植えよう。 ナーサリーに行ったら、黒オリブの木を注文しておかないと、 レモンだけでなくて、隣にライムも植えよう、と話しあう。 塀のところはイチジクがよいのではなかろーか。 へー 庭について話し合うと言う行為は実は浦島太郎の玉手箱で、庭のランドスケーピングについてことごとく話し終えると、世界について語り終えた長老のように、あっというまにおじーさん、になってしまうよーな気がするが、人間30歳を過ぎると、余命はどうでもいいといえばどうでもいいというか、ぐいぐいぐんぐんやりたかったこと、というようなことは、あらかたやってしまったので、毎日の生活を楽しむ貪欲さのほうが頭をもたげてくるらしい。 われながら家付きジジへの第一歩だが、それならそれでいいもんね、と思う。 面目が一新されて、中途半端にトロピカルだった一角が廃止されて、(表の大陸欧州風に比して)イギリス風な裏庭を見渡しながら、フィジーのアウトリガーホテルの「プロモーションのおしらせ」を見て、おお、安い、おまけに小さい人たちタダで、しこうして、ナニーサービスまでついておる、とつぶやいてみる。 ニューカレドニア、フィジー、タヒチというような島はニュージーランドから3時間くらいなので、10日間くらいちょっとだけでかけて、プールサイドで、だらりいいーん、をしているのには向いている。 めんどくさいような気もする。 弛緩しすぎている自覚はあるけれども、これも悟りへの道と言って言えなくない。 弛緩駄座、なんちて。 (道元さん、ごみん) … Continue reading

Posted in Uncategorized | 2 Comments