ターニング・ポイント

ひとつの言語社会というものは、時間のおおきな流れのなかでは伝統に帰るものなので日本人として心配する必要はないが、いま現在と向こう20年くらいの日本語世界は低調すぎて、何について話をするにしろ、全体として時間のムダであると請け合える。

いまの日本語世界で話しあわれる殆どの問題は、世界のどこかでは、もう決着がついてしまっている問題で、好きな人は議論すればよいが、でも、どうせ何年かしたら当たり前になることなんだから、議論するだけ時間のムダなんじゃない?と思う事が多い。

日本語で話をするのは大好きだが、日本語ツイッタでは色々な人の呪詛が聞こえてくるほどブロックしている人が多くて、ただお友達とだけ話をするチョー小規模なサークルにしてしまったりしているのも、そのせいで、いまさら、20世紀を19世紀に向かって逆進しているような人々と話しても仕方がないから、話すのにめんどくさそうな人は手当たり次第ブロックしている、ということがある。

それで世間が狭くなるかというと、全然そんなことはなくて、返って世間が広くなっていってしまうところが日本語の日本語たる所以で、持っている意見が等質な人が多いというか、日本語の名前が未だにちゃんとおぼえられないタワケのわしからすると、「手が付けられないくらいバカな人」(例:ネトウヨ)
「受けの良いリベラルな主張をしてたくさんの人に受けいれられている嘗ての朝日新聞みたいな人」(例:書きません)とか、そんな調子で、いくつかに分類されて、個々の名前は、あれ、この人とこの人は別の人だったのか、がびいいいーん、と思ったりしていて、相手への認識がテキトーすぎて、実態が判ると、何人かいる、わしにしつこくしつこく付きまとっているトロルの人々も怒るのではなかろーか、と考えることがある。

日本語は政治について話すのに向いていない。
言語として向いていないというよりも、政治について話す習慣の歴史が浅いからで、英語世界でも特にイギリス系の社会ならば、夕食後のテーブルの話題のなかでも大きなトピックは政治で、家族で、親と子が相手の顔をじっと見据えながら、延々と政党の主張の是非について夜更けまで議論するのは、珍しくもなんともない、ごくふつーの「家庭の団欒」の光景です。

息子夫婦とは同居していないじーちゃんとばーちゃんが、住んでいるウエリントンから、えんやこらさとオークランドの両親の家に来ていれば、このひとびとも加わって、
「反アジア人がうけるとおもえば、このままではニュージーランドは日本人の洪水になる、なんて誇大もいいところの好い加減なことをいうピータースのニュージーランドファーストなんかに投票する人間がいるなんて信じられない」とガールズスクールに通う16歳の孫娘が述べると、ばーちゃんが「だから、それはもう謝罪したじゃないの。ピータースは人種や大企業のことになるとおかしなことを言うことはあるけど、わたしたち年金生活者の生活を守るための政策では、よいことをたくさん言っている。あなたがた若い人には判らないでしょうけど、ピータースが内閣に入って実現したバスや劇場の老人割引きパスなんて、平均的な老人には、とてもありがたいものなのよ」と言う。
両親は両親で夫と妻で、国民党と労働党に分かれて、例えばキャピタルゲインタックスの創設が是か非か、じーちゃんとばーちゃんや娘や息子の同意を求めながら議論している。

そういう社会に育っていれば、例えば労働党の立場から国民党を、糾弾的な言葉で非難するというようなことは、よっぽど異様なことなのが説明なしで了解されるので、日本語社会では極く一般的に見える糾弾口調や、妙にささくれだった相手を貶めることを目的としたような言葉には、発せられる余地がない。

別に紳士的であるというようなことを述べているわけではなくて、相手がどうしても憎くて許せなければ、大臣に向かってチン〇ンの張り形を投げつけたほうが、まだ気が利いていると合意がある社会のほうが民主制には向いている、と述べているのに過ぎない

直観的な言い方をすると、優等生的な人間や「良い人」が多い社会では民主制は機能しない。
「男も料理をすべきだ。女にも機会を与えるべきだ。妻の仕事のために、ぼくは家事はなるべく引き受ける。ヘルマンヘッセは、古いが矢張りいいので読むのを進める。趣味は中国語で、中国人だからと言って軽蔑する人はおかしいと思う…」とアイスリンクの上を滑らかに滑るように正しいことばかり述べる人は、差別用語を連発して、なにからなにまで人間の価値に挑戦でもするかのように反知性的な言葉を連発する人間と同じくらい危険な人間だという鑑(かん)がある社会でなければ、民主制のようなものは、もとから機能として完璧どころかダメにダメを重ねていて、投票だけではどうにもならずに、通りにでてデモをしたり、インターネットで意見を述べたりして、合わせ技でやっとこさ機能しているような自由社会維持のシステムとしてボロい制度なので、うまくいくわけがない。

学校秀才や正しいことばかり言う人間を徹底的にうさんくさがる英語人の度しがたい習慣は、過去に、その手の人間に引き摺られて痛い目にあった結果なので、ほら、そこのどれ、と名指しできなくても、ベスト&ブライテストはダメなんじゃないの?という気分がなければ、うまくいかないものであるらしい、というくらいは知っていて損はないかも知れません。

このブログにいくつも宛先として名前が出てくるオダキンは、二次元の悪趣味な絵が好きな人で、その二次元絵が、未成年ポルノの領域と重なって見えた頃は、激しく喧嘩して、お互いの柄にもなく絶交したりしていた。
しかし、その歪さを生みだす内面の正しさへの強い衝動が、本人は言わないだろうが、文字通り職業を賭けた「福島事故の放射能は安全とは言えない」というチョー勇気がある発言につながっていった。

なにしろ同じ大学のなかに理系の一流国立大学教授であることを曖昧なバッジのように使って、「消防署のほうから来ました」と言って消火器を売りつけるおっさんではないが、科学のほうから来ました、で、 大学教師をしていることに飽きているのでしょう、実際には、素人政治活動としか呼びえない活動を、相手が科学素人であることをいいことに、科学者としての活動であるかのように見せかけて行うような、とんでもない破廉恥な同僚がいるのに、「だって危ないかも知れないじゃないか」と述べてみせるという国立大学教師という役人としては破天荒な勇気を見せた人です。

ある物理学者の友達への手紙2
https://gamayauber1001.wordpress.com/2013/09/04/odakin2/

なぜ、すらすらとして開明的な秀才がダメで、あちこちで言うことが間違ってヘンで凸凹しているオダキンがOKなのかというと、つまりは「より人間であるほうが民主制社会に向いている」ということで、オダキンでいえば、救い難いほど頑固頑迷だが、それも要するに個人主義や、それを基礎にした自由主義は、なんだかヘンテコな形をした頑固な「個人としての人間」という固い殻で出来た人間でないと保持していかれない、ということなのではなかろうか。

ここから、このブログは、これまでのお温習いの記事のような場所から舵を切って、だんだん、普遍的な話題に歩いて行こうと思っている。
日本語で書いていることを活かして、いわばカタカナの注釈やレ点がある漢文の領域から、ひらがなの領域へ向かおうと考えています。
日本語ツイッタでヒマツブシをしていたりして、「えー、それはこうなんじゃないかなあー」と思ったことから、少しづつ、ツイッタでもブログでも小説でもエセーでも変わらない、あの基底音のような場所へ行こうと思っている。
どうしても政治について述べたければ、だから、「民主制とはなにか?」というような超ダッサイ題名になってゆくでしょう。

理由はもちろん30歳も数年を超えてしまったからで、例えば40代になって、時事の問題を懸命に論じていたりするのは、いくらなんでもカッコワルイので、もうそういうことは後生にまかせて、そういう問題が胸に迫ったときには、すっくと立って、通りに出て、火炎瓶は流石に嫌だが、石を投げつけるほうに向かいたい。

これから段々わかってくるとおもうが、20代の自分にとっては勤め人になるなどは論外で、ビジネスマンとして成功するなども、ゲーマーのスト2大会で優勝するのと違いを認めることは出来なかった。
クレジットがあがる代わりに銀行の預金が増えるだけのことで、到底まともな人間が夢中になれることではないのは、誰にだって判ることだと思います。

だから世間の分類でいえば「投資家」と呼ぶしかないものになったが、実態は、投資家というよりも「定石発明家」で、別リーグというか、テキトーで、1年のうち20日も働いていれば、過労死を友人みなが(冗談で)心配してくれる境涯に至った。
つまり、ものすごいナマケモノなので、ここからは30代で死ぬのか百歳になっても、まだ生きていて、とつおいつ過去を振り返って、「あの福井のいまはつぶれた旅館で食べた見た目が変わった肉は人魚だったのかな。確かめればよかった」と呟いているのかは判らないが、日本語と他の内緒にしている言語で書いて、サーバーの隅に置いて、遠い未来の若者が、スペインの洞窟のディスクを眺める人のように、何気なしに読んだ誰かが、「この人は、まるでぼくのようだ」と呟く光景を楽しみに、文章を書いていこうと思っています。

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ver.6 https://leftlane.xyz もあるよ
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