生活防衛講座その4_ビットコイン篇

1BTC(ビットコイン)が2万ドル(AUD)を超えた、というので大笑いしてしまった。
いまは調整が働いて、半分くらいになったようだが、それにしても誤解に誤解が重なって、ビットコインが投機の対象になった上に、普段は投機に狂わない人たちまで、家を売り、クルマを売り、奥さんや子供を売った話は聞かないが、そういう人までいそうなくらい、夢中になってビットコインに狂っていくようすは、いっそ古典的なバブル現象で、黒いチューリップか、あるいは南海の泡沫か、21世紀になっても、こういうことは起きるのだなあ、と感心してしまう。

ブロックチェーン理論に興味があったので、そこから派生したビットコインについて、日本語でも、2010年頃から、ツイッタやなんかでいろいろな人と話してきたのをおぼえている人もいるだろう。
ビットコインの側から興味を持ちだしたらしいセツ@seapolloさんから始まって、哲学者らしくブロックチェーン理論の側に興味を示して議論に加わった哲人どん@chikurin_8thまで、いろいろな人が集まって、マストドンやツイッタで、あーでもないこーでもない、と話しあうのは楽しいひとときだった。

買ってみないと判らないよね、というので、ぼくがビットコインを面白がって買ってみたときは、おおよそ1bitcoin=1US$で、暫くはコーヒー屋でコーヒーを飲んで、支払いのときにみるとビットコインのサインがあるので、
「もしかして、ビットコインで払えるとか?」
「ええ、払えますよ」
で、大喜びでウォレットを開いて払ったり、ビットコインで買い物が出来る機会があるたびに、興味津々で使ったりしていたが、そのうち、飽きてしまって、仕事のほうでは会計処理がめんどくさいこともあって使いそびれて、ブロックチェーン理論のオベンキョーは続行したものの、教材として買ったビットコインは、大半、というよりも殆ど、そのままほっぽらかしになってしまった。

それがバブルというものは、恐ろしいもので、例えば仮に1000ドル分、1000ビットコインをウォレットに入れっぱなしにして、飽きてしまって、そのうちに忘れてほっぽらかしていた人は、今年になって、ビットコインの大騒ぎが報道されて、ウォレットを開けてみると、2000万ドル弱、20億円ほどに換金できるのを発見したわけで、実際、英語世界では、むかし大好きだったボーイフレンドに言われて、2000ドル分買っていたのが、40億円になって、ぶっくらこいてしまった若いウエイトレスや、酔っ払って買ったのはいいが、本人によれば10億円を超える価値があるはずのビットコインの、コードが思い出せなくて、というか記録していなくて、目の前の大金が引き出せなくて輾転反側、身悶えする地獄の日々を送っている会社員、文字通り、悲喜こもごも、もっかバブルに踊る英語社会を、そのまま体現したような喜劇が繰り広げられている。

ビットコインは、もともと投機や、まして投資の対象として向いていないことは、チューリップの球根が投機に向いていないのとおなじことで、言うまでもない。
ところがバブル社会の心理はおもしろいもので、ひねくれた言い方をすれば、投資に向いていなければ向いていないほど、かつての欧州人がチューリップの球根に巨額の資金を注ぎ込んで破産していったように、ビットコインにも多額の資金が注ぎ込まれている。

https://en.wikipedia.org/wiki/Tulip_mania

投機対象としてのビットコインの笑い話じみた市場に触れたついでに、投機対象としてのビットコインそのものについて述べておくと、おおかたの投資会社の予測は、これから8000ドルくらいまで落ちていって、そのあたりで落ち着くだろう、というものです。
予測をしているのは投資会社であっても、このブログでは明瞭に区別しようとしているように投資(investment)と投機(speculation)というふたつの、ほとんど正反対の行動のうち、ビットコインの売り買いは、明らかというのもアホらしいほど明らかにspeculationで、おいおい説明していこうと思っているが、例え初っぱなに元カネが10万円で10億円稼いでもダメなものはダメで、投機は人間をおぼれさせてビンボにする。

もっとも、それではぼく自身が「ビットコインなんて泡沫の最たるもので、最後はチャラよ、1ビットコインが1ドルに戻るのよ」と思っているかというと、そんなことはなくて、多分、2年か、10年か、30年か、時間軸の遙か遠くを見る視線への漸近線では、10万ドルくらいのところで落ち着くと考えています。
だから、どうしても投機がやってみたくて、途中のハラハラドキドキ、ぐわああああ、いええええーいの感情のローラーコースターに耐えるコンジョがあれば、ずっと持っていれば、なんとかなるよーでもある。

ビットコインには違うオモロイ側面があって、miningが出来る。
なんのこっちゃ、と思う人は、悪いことは言わないから、これからオベンキョーしてみればよい。
他人が気張らしに書いたブログなんか読んでも、ほんとに面白いことは何もわかりません。
実務的なことについて、ブログ程度の長さと気楽さで書かれた文章は、入り口やヒントにはなっても、そこから何事かをちゃんと学ぶということは出来ないので、ああ、そういうことがあるのか、で自分でドアを開けてみないと、なあんにも始まらない。

PCゲーマーコミュニティの人間は、みなおぼえているはずで、ビットコインは登場した2009年には、「もしかしてゲーマーのパートタイムジョブとして最適でわ?」と、ゲーマーたちが色めき立って、ほんとはfpsが稼げるGPUを手に入れたいだけの本心を隠して、ぶわっか高いグラフィックカードを買う資金をおとーさまやおかーさま、あるいは、旦那や奥さんから調達するための口実にした。
やってみると2枚差しくらいでは遅くてどうにもならないので、結局は、物置にいっぱい余っている旧式PCパーツを動員して、専用コンピュータをつくる羽目になる。

miningにめっちゃくちゃな計算量が必要なせいで、マルティプルGPUで並列処理したほうが効率よくビットコインをmining出来るからで、AsrockのH110PRO BTC+
https://www.asrock.com/microsite/H110ProBTC+/

のようなグラフィックカードが6枚挿さる、チョーへんてこなマザーボードを買って、ぶおおおおおーん、騒音と、冬でも室内温度が30℃を越える、暑熱地獄に耐えて、えっさほいさとビットコインを採掘した。
当時のPCマガジンや、ゲーム雑誌、ゲームフォーラムを見ると、こんなに苦労しても全然収入にならねーじゃん、という、ゲームソフトを買う時間とオカネをひねるだすためには、結局スーパーマーケットの店員やなんかで、身すぎ世すぎしなければならなかったPCゲーマーの悲嘆の声があふれている。

それが1BTC(ビットコイン)が1000ドルを超えだして、PCのほうもmining に特化されたAntminerシリーズ

http://bitmain-miner.co.uk/?gclid=CjwKCAiA4ILSBRA0EiwAsuuBLbyuWthPT-t606PLLfvpXw2XLjNqG0RiP9NM337tTJ_9EpFwEBwukRoCn_wQAvD_BwE

が主流になった頃から変わってきて、いまでは個人ベースの採掘はもちろん、ビットコインファームがあちこちに出来ています。

ブロックチェーン理論からの当然の帰結で、ビットコインが採掘は時を経るにつれて難しくなっていく。
ちょっと考えでいうと一定量のビットコインしか埋蔵されていないのに参加者がどっと増えたのに加えて、例えば、ふたりのminerがおなじブロックを同時に発見した場合、短いほうのチェーンは破棄されたりする頻度がおおくなるからだと思いますが、実際には、いまの時点で、どの要因がいちばん強く働いているかは、ぼくには判りません。

いまインターネットで、ちょっとだけ眺めていると、個人の片手間の小規模採掘で、うまくやっている人で月60万円、平均して20万円/月くらいの利益をあげているのが普通の姿のようですが、英語社会では、ビンボゲーマーの楽しみで、案外、一日採掘専用化した元ゲームPCの画面を眺めて、「おお、今日は1200円もうかったやん」をやっている人も多いように見受けられて、これは、なんとなく楽しさが判るような気がする。

90年代、インターネットがまだネットスケープナビゲーターベースで、ずー、ぴー、ずずずずー、がががががあー、ぎゃあああー、というモデムの音とともに、ずるっ、ずるっ、ずるっとwebページが出ていたりしていた頃には、
「ロトの当たりナンバーを予測するサイト」というものが、たくさんあって、コンピュータだけは持っている英語国の田舎のビンボニンは、数学を必死に勉強して、なんとか独自の「ロト数字組み合わせ確定理論」を見いだそうとしていたものだった。
そんな理論、できるわけはないが、ヒマに明かせて、牛や羊の面倒を見ながら、そんなことばかりやっている「ダメゲーマー」ビンボニンは、多かった。
彼らの至福は、大量に時間を費やして夢をみることで、到底、現実の一攫千金ではなかったように思います。
ビンボの幸福、というのは、往々にして、妄想からやってくる。

ぼく自身は、「ビットコイン2万ドルに近づく」の「おバブル」なニュースを聴いて、持っていたビットコインは、アホらしくなって売ってしまった。
ビンボ講座で力説しているとおり、投機で得たオカネは労働や投資で得たオカネから、いわば「差別待遇」にしておかないと、後々、ろくなことはないからで、投機でおもいもかけず得たオカネは収入と思わず、どこかに、現金の形でも、なんでも、ほったらかしにしておくのが最も正しい。

ビットコインは、皆にも勧めたように、投機ではなくて新しいブロックチェーンの時代を理解する教材として、自分でも買った。
買うと買わないとでは、やはり、おおきく異なって、ブロックチェーン理論に支えられた世界がやってくる跫音というか、その新しい世界の手触りのようなものが、やはり判るような気がすることがよくあった。
まだまだブロックチェーンは第一歩を踏み出したばかりのところで、いずれは、不動産屋や銀行のようなものまで、理論の消しゴムで消し去るように、消えて、二世代も経てば「そういえば、そういう商売があったんだよなあ」になっていくだろうが、ビットコインは、ブロックチェーン理論の大地に頭をだした竹の子というか、初めの「現実」で、そういうものは常に、オカネの理屈なんかちっともわからない、ビンボゲーマーのような、ビンボニンの世界から始まることを、面白いと思います。

実際、パーソナルコンピュータ自体が、そうだったが、ビンボニンの見果てぬ夢は、時に、世界を革命的に変えてしまう。
ビットコインは、だから、ヴァスティーユ襲撃のようなもので、この狂躁曲も新しいものが嚆矢として現れるときにつきもののバカバカしさだと思えば、楽しく、遊んでつきあっていけるものだという気がする。

きみもウォレット、ダウンロードしてみれば?
Bread、けっこういいよ。
始めは、1000サトシ(1000X(10のマイナス8乗))だって、いいやん。
新しいものって、おもろいよ。
例え、それがオカネ世界のものでも。

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ver.6 https://leftlane.xyz もあるよ
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